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2023/06/21(水)
【川畑のぶこ】Q.夫との関係で気持ちの整理ができません
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.夫との関係で気持ちの整理ができません
いつも拝見させていただき、
参考にさせて頂いております。
夫との関係で気持ちの
整理ができず悩んでおります。
夫も私も60代前半で
夫は長年勤めた会社を退職し
同じ仕事を続けています。
私は下の子どもが小学校から
フルタイムで働き、
今はパートをしています。
生活費は公共料金は夫が払い、
他はお互いのお給料でやりくりしています。
お互いに帰る時間が違うので
食事の用意はしません。
子ども達は皆社会人となり手が離れ、
夫は夫婦で旅行等一緒に出かけたいと
思っていたようですが、
私は夫婦で出かけたいと思いませんし、
できれば別居したいくらいに思っていますが
それは経済的に無理です。
それというのも夫は、
子ども達が社会人になってからは
穏やかになりましたが、
子どもが育つ時にはわがままで
短気で気に入らないと物に当たり、
普段は子どもの面倒を見ない。
子どもが大学に入る時には
奨学金の手続き等協力してくれましたが、
嫌な気持ちになるメールを頻繁に送ってきたり
何年も嫌な思いをし続けてきました。
そんな経緯があり
とても仲良く出かけたいとは思いません。
(子ども達が来た時には夫婦で歓迎して
気持ちよく過ごしています)
気持ちを変えて
夫婦仲良く過ごしたいと思ったりしますが
生理的に無理です。
どう気持ちを整理したら良いか
アドバイスをいただけたらうれしいです。
【すみれ・60代・女性・公務員】
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A:FROM 川畑のぶこ
これまですみれさんの下支えで
家庭が円滑に回っていたことが
伝わってきます。
恐らく、
その苦労に対する感謝の気持ちが
伝えられることなく、
すみれさんは寂しい思いを
されてきたのではないでしょうか。
すみれさんはそのことに
静かに耐えてきているので、
夫もそのことに無自覚で、
まさか妻の心がそのようなことで
自分から離れているとは
夢にも思っていないのかもしれません。
夫は妻と旅行に行きたいけれど、
妻は完全に冷めてしまっている。
ただ、すみれさんの嫌悪感が、
夫の無理解や無配慮の蓄積からくる
反応であって、
心の底では関心を持ってもらいたいし、
感謝や愛情表現をしてもらいたいと
思っているのであれば、
まだすみれさんとご主人は
仲良くなるチャンスは十分あると思います。
まず、すみれさんが
ご自身のニーズに素直に正直になって、
寂しかった思いを伝えてみることを
お勧めします。
その際、まずすみれさん自身が
夫に感謝できる部分にも目を向けて、
その気持を伝えたうえで、
つぎに気がかりなことを
伝えるようにしてみてください。
また、気がかりなことを伝える際は、
「あなたがこうさせた」と、
相手を主語にせず、
「私はこう感じてしまった」という、
「私」を主語にして伝えてください。
「あなた」を主語にすると、
相手を否定しているようで、
相手も防衛的になりがちです。
仕事が忙しいときなどは、
ゆとりがなかったこともあるとは思うけど、
イライラや不満の
コミュニケーションだけでなく、
愛や感謝のコミュニケーションも
してほしかったんだという、
相手を配慮しつつ、
自分のニーズも伝えてみます。
ご主人も昔とくらべて
穏やかになったとのことですから、
人はどこからでも変われることを信頼して、
すみれさんの言い分に
耳を傾けるかもしれません。
女性の多くは
言わなくてもわかって欲しいという
気持ちがあるかもしれませんが、
男性からみると言ってくれさえすれば
わかるのにというすれ違いも多いものです。
相手の立場にたって、
どのようなコミュニケーションが
効果的かを振り返って伝えてみてください。
何も急がなければいけないことは
ありませんから、
誠実な気持ちを伝えてみて、
それでも相手が変わらなければ、
それはそのときに次のステップを
考えてみるのも良いでしょう。
ただ、自分が正直な気持ちを
伝えたというだけでも、
関係性に変化は出てくるはずです。
すぐに伝わらなくても、
徐々に効果が出てくることもあります。
どうかコミュニケーションを諦めずに、
ご自身を大切にニーズを
満たす努力をしてみてください。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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