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2023/01/11(水)

【川畑のぶこ】Q.濃厚な人間関係が苦手です…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.濃厚な人間関係が苦手です…

小学生の子供2人の母です。

私は濃厚な人間関係が苦手です。
そのため、
学生時代からの友人以外は、
敬語しか使いません。

気が弱くお人好しなところがあり、
ある程度、線引きしないと
図々しい人に振り回されてしまいます。

そのため、
すごく好かれることも無いですが、
特に嫌われることもない
人間関係が築けています。

従って、
人間関係で一時的に悩んでも
解決出来ることが多いのですが、
最近は子供が絡んで
なかなか難しいです。

息子(5年)が学童野球をしていて、
メンバーの女子とよく揉めます。

そしてその女子(4年)のママさんと
息子も揉めます。

ママさんは指導者ではないのですが、
ソフトボール経験者なこともあり、
私たち親子を下に見ているようです。

息子も私も野球以外で
得意なことはあるので、
下に見ようが馬鹿にされようが
構いませんが、

それを言葉や態度に出されると
こちらも黙っていられません。

細かい対応は理性的にしていますが、
自分主観で周囲の人間を
上下に当てはめるような人への
うまい対処法を教えてください。
(特に下に見られている場合)

【たろう・40代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

濃密な人間関係が
苦手なたろうさんの苦悩が
伝わってきます。

子どもを育てるようになると、
それまでは自分のことだけを
軸に避けてきた人間関係も、

子どもを軸に
向き合わざるを得なくなることが
多々出てくることと思います。

このように
子育てを通して親たちが
育てられていくのでしょうね。

たろうさんとママ友との関係に関しては、
もしかすると、
距離を取ろうとあえて使用している敬語が、
図らずも無意識な上下関係を
生んでしまっている可能性も
少なからずあるのではないでしょうか。

たろうさんが
単に丁寧語で話しているなら
さほど問題にならないかもしれませんが、

もし尊敬語や謙譲語を多用していて、
不要にへり下った姿勢に
なってしまっている場合、

そのことで、
相手がいわゆる上から目線で
ものを言いやすい関係を
築いてしまっているかもしれません。

相手の勘違いを招いてしまっている
ということですね。

尊敬語や謙譲語は
文化的に自分を控えるための言葉ですから、
それらを使いながら
どんどん自己主張をするというのは
文脈的にハードルが高くなります。

その場合、
潔く敬語をやめるのも一つの手です。

徐々にタメ口に変えていくことによって、
よりカジュアルにたろうさんが
自分の思いを伝えやすくもなるでしょう。

かたちから入ってみるといううことですね。

もしたろうさんが、
とくにへりくだったものの言い方を
しているわけでもないのに、
相手が見下してくる場合は、

ソフトボールに関しては、
相手が教育的な立場で情報をくれたり、
技術を伝授してくれたりしていることに
関して敬意を示しありがたく受け止めつつも、

「私は〇〇さんのソフトボールの知識や
 経験はとても尊敬するし
 自分たちが至らないことだらけなのは
 わかるけれど、
 なんだか〇〇さんと話をしていると、
 ソフトボールだけではなく、
 人としてダメと言われているように
 感じてしまうんですよね。」

などと率直に気持ちを
伝えてみるのも良いかもしれません。

たろうさんがその相手と
うまくやっていきたいのであれば、
相手の優っている部分=
ソフトボールの知識や技術
に関しては賞賛することを
忘れないでください。

また、相手も優越感を感じたくて
そのようなコミュニケーションをしている
可能性があり、

その場合劣等感があるからこそだ
ということも覚えておいてください。

無意識に自分は劣っていることを
感じたくない恐れから、
優っている立場を形式的に
つくろうとしていますから、
優っている部分を
素直に認め褒めることです。

もちろん、中には人格の問題で、
相手をストレスの憂さ晴らしの
対象のように使う人もいます。

そのような人の場合、
そもそも、さまざまな努力によって
反省や改善が期待できる人なのかどうか、
判断する必要もあります。

己を省みることができない人であれば、
たろうさんが悩むのも時間の無駄です。

同等にみられようとか、
他の分野では上にみられようとかという
執着を手放して、
「そのようなことは理解できない人」
として向き合うことが大切です。

相手が尊敬する人であれば
思われる努力をするのは大切ですが、
たろうさんが尊敬できない人や
むしろ軽蔑するような人から
好意的に対応してもらう努力というのは
ときに不毛です。

それでも、
たろうさんが言いたいことを
きちんと相手に伝えているという事は大事で、
人間関係のストレスの多くは、
言いたいことを適切に
伝えられていないことにより生じています。

相手は変わらないかもしれないが、
自分を大切にするという観点から、
たろうさんご自身の思いを
相手に伝えるという立場を
とってみてはいかがでしょうか。

そのように、
言いたいことが言いあえる関係になると、
より楽に関係が維持できるかもしれません。

子どもは
このようなままならない状況をつくりだし、
私たちが
「ままならなさにしなやかに対応する」
という人生の課題に、
これまでとはちがうあり方で
対応する機会をつくってくれているのかも
しれませんね。

– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。
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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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