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2022/10/12(水)
【川畑のぶこ】Q.引っ越し前の地域に戻りたい…
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.引っ越し前の地域に戻りたい…
引っ越し先に馴染めず
拒否感や焦りばかりあり、もうすぐ2年
経とうとしているのにまだ前の地域に
戻りたい気持ちがぬぐえません。
上の子の入学に合わせ夫や義実家の意向を
汲み隣町に戸建てを購入し引っ越しました。
しかし、私は適応障害のようになり、娘は
蕁麻疹が出るようになりました。
私の職場も娘の友達も前の地域で、
地方都市の中心であったため便利さも
楽しさも育児支援サービスも整っていました。
そのため慣れた地域から引っ越したくは
ありませんでしたが、夫の職場からは
30分ほど離れている上に夫は家族経営、
長男、次期社長など家長制度も強い家で
色々私のわがままを通しきれず
引っ越しました。
義父からも度々男を産んでくれ、
隣町に家を建てたらどうだ、夫を頼む、
成功した自慢などを聞いていて、
自分らしく楽しく前の地域にいることが
何か夫を支えていないように
感じるようになりました。
少しHSPの気があるかもしれません。
夫にも自分の気持ちを伝えてはいましたが
あまり理解してもらえず、私の夜勤のある
仕事も手放したくなかったため、夫も
協力しやすいよう決意したつもりでしたが
心のバランスがとれなくなりました。
いつもイライラし落ち込むくらいなら
前の地域に戻ろうとなっても義父が反対、
夫は何も言わず私だけ悪者状態です。
どう気持ちを整え楽しく過ごしていけるか
分かりません。
ぜひアドバイスお願い致します。
【こまき・40代・女性・会社員】
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A:FROM 川畑のぶこ
引っ越しなどの環境の変化があるときは、
私たちはストレスを受けやすいものです。
しばらくすると慣れてくる人が
ほとんどですが、なかなか新しい環境に
適応できず、適応障害になる人もいます。
すると、抑うつ感や絶望感が出たり、
常に緊張したり不安やあせりを感じたり
といった状態が続き辛くなってしまいますし
ときに、食欲不振や不眠などの
身体的症状が出ることもあります。
そのような場合は、無理をせずに早めに
受診をして治療に取り組むことが大切です。
こまきさんはご自身でHSP
(ハイリー・センシティブ・パーソン
=とても敏感で感受性が高い人)
かもしれないとおっしゃるように、
その感受性の強さゆえ、細かいところも
気になり、ストレスを抱え込んで適応障害に
なってしまった可能性はあるでしょう。
適応障害の対処法は、
ストレスの原因を取り除くことが
ベストですが、こまきさんのように、
そのためには引っ越ししなければいけない
というと、大掛かりで、
なかなか簡単にはいかないでしょう。
環境の調整ができない場合は、
こまきさんの優れた感受性を違う方向へ
向ける努力をすることをおすすめします。
現在は、ネガティブなことに
焦点が行きがちかと思いますが、
身の回りに起きている喜ばしいこと、
美しいもの、また感謝できることなども
少なからずあるはずです。
たとえば、娘さんに
蕁麻疹があるかもしれませんが、
学校の友達と仲良く楽しくやっていること
などはどうでしょうか?
育児支援サービスも娘さんの成長とともに、
小学2年生になったなら、
不要になっていませんか?
それは娘さんがしっかり成長している
喜ばしい証です。
土地柄不便な分、自然が豊かであったり、
人々が親切などはどうでしょう?
それらに意識や注意を向けて、それを
ありありと感じる努力をしてみてください。
こまきさんにとって、
良いものに目を向ける努力です。
また、過去との比較で
ジャッジしてしまいがちなクセを、
これまで気づかなかった
(価値とは思ってもみなかった)
新しい発見があるかもしれないという
愛ある好奇心に変えてみてください。
また、こまきさんは、繊細で人の気持ちが
わかってしまうがゆえに、自分の領域を
相手に簡単に明け渡してしまっていることも
多いのではないかと思います。
自分の心の中の大切な庭を、
その価値をわからない人に
簡単に明け渡す必要はありません。
庭に植えられている草花を雑草と思って
ズカズカと踏み入る人もいます。
大切な心の庭に囲いをたてて、大切な木を
お世話し、やがて大地に根をしっかり張って、
大きく育ったなら、もう囲いを外しても、
周囲がズカズカ踏み入れても微動だに
しないでしょう。
相手に合わせすぎず、
自分を大切にしてよいと心底許し、
そのように行動したなら、
相手の振る舞いにいちいち反応しなくて
よくなるかもしれません。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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