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2022/06/15(水)

【川畑のぶこ】Q.信頼していた部下から裏切られました…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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Q.信頼していた部下から裏切られました…

看護師として病院勤務をしています。

中間管理職をしています。昨年末に
大変信頼していた部下から裏切られました。

その部下とは業務改善やスタッフ育成に
向けてよく話をしていました。

ある会議の場でその部下は、
激昂した状態で私に対する
批判を突然いろいろ言い始め、
(攻撃されたように受け止められました。)
私は訳がわからなくなりました。

その後部下とは二人で話しをしましたが、
私に対する批判で終わりました。

人間不信となり退職を決め、
上司に申し出ましたが、部署を異動
させることで頑張ってほしいといわれ、
退職はできませんでした。

すれ違う時など挨拶は普通にしていますが、
部下からは挨拶は返ってきません。
無視されているような状態です。

時々一緒に仕事をしなければ
ならないことがあります。
そのことを考えるだけで
動悸がしたり嫌な気持ちになります。

そのような相手に対してどのように
心を保てばよろしいでしょうか。

【たまちゃん・50代・女性・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

裏切りほど私たちの心身を
蝕むものはありませんね。

おそらく、誠実に献身的に
お仕事をされてきたであろう
たまちゃんが、
信頼していた部下から激昂される、
しかも他の人の目がある会議で
そのようなことになったのであれば、
精神的ダメージも大きいことと思いますし、
身体症状が出ても不思議ではありません。

相手に対してどのように心を保てばよいか
ということに関して、まず客観的な声を
取り入れながら状況を整理していくことを
おすすめします。

部下とのやりとりの詳細は分かりかねますが、
部下が会議で激昂、さらに二人での話し合い
の際も批判ばかりで終わるということは、
おそらく冷静な話し合いが成り立っていない
と思われます。

そうであれば、まず、部下が理性的に物事に
対処することができる人物か否かということ
が問題です。

思いやりや敬意をもって話し合いができる
相手のいうことであれば、耳を傾ける価値は
あると思います。

部下の人格に問題があり、気に入らないこと
は何でも批判するようなパーソナリティーで
あった場合、不満をぶちまけたいだけの
単なるハラッサー(ハラスメントをする人)で
あって、部下の一言一句をまともに取り合う
必要はない可能性もあります。

そのような人のためにたまちゃんが
退職してしまうのはとても惜しいことです。

退職願いがすんなり受け入れられず、
異動で対処する提案がされたのも
そのためではないでしょうか。

ぜひ、たまちゃんが信頼できる同僚や
上司に、今回の事件について、客観的な
意見をヒアリングしてみてください。

もしかしたら周辺の人々もおなじような問題
を部下に対して抱いているかもしれませんし、
まともに取り合わずうまく交わしているかも
しれません。

そのことがわかればこの問題は
たまちゃんが(退職するなどで)一人で
対処するものではなく、
相手が取り組むべき課題ということが
分かってくることでしょう。

この場合、ここでたまちゃんが
退職してしまっては、相手の課題も先延ばし
となり次の犠牲者が出ることになります。

相手の不敬な態度は
気分の良くないものだと思います。

ただし、前述のことを理解すれば、
そこまでパーソナルなこととして
受け止めなくて済むようになり
スルーできるようになると思います。

もちろん、もしも部下の言い分は過激では
あるけれども、一理あるというフィードバック
が周辺から得られたのであれば、そこは
どのように改善できるのか静かに振り返り
検討してみると良いと思います。

医療現場では仕事に誠実に真摯に取り組む
姿勢は大切ですが、対人関係において、
すべてを相手に言われるがまま、ストレートに
受け止めすぎないことも、世の中を上手に
渡り歩くのに大切な術となってきます。

また、ハラッサーは、問題を自分ごととして
静かに受け止めようとする真面目な相手
(=自分に跳ね返してこない相手)を、うまく
嗅ぎ分けてハラスメントをしてくるので、
その流れに乗っからないように
気をつけてください。

そのような意味で、
たまちゃんも跳ね除ける力と
スルー力をぜひ鍛えてほしいと思います。

– 川畑のぶこ

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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