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2022/06/03(金)
【小松易】整理は「勇気」、整頓は「智恵」
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
前回のメルマガでは
「中学生向けに行った片づけの授業」
についてご紹介させていただきましたが
実は私、「先生向け」にも
片づけの授業を行ったことがあります。
先生=子どもたちを指導する立場の大人、
とはいえ、片づけが得意な人ばかりじゃない
のは当たり前のことですよね。
ましてや、学校の教師となると
ありとあらゆる書類に囲まれる環境ですので
苦労されている方も多いようです。
今回はそのときのエピソードを
紹介させていただきます。
春休みを利用して行った
「教師のための片づけワークショップ」。
片づけが苦手な先生方に、
多数ご参加いただきました。
ワークショップでは、
「ある重要な箇所」について、
意図的に繰り返し、繰り返し
話をさせていただきました。
それは、
「整理」と「整頓」をしっかり分けて
取り組むということ。
大切なのはまず、「整理」だけに絞って
しっかりやりきるということです。
その際のコツは、
整理の「着地点」を明確に決めておくこと。
つまり、何を持って整理が終わりなのか
ということです。
片づけは、始めることが難しいのと同時に、
終らせることがさらに難しいものです。
そのような「ついやりすぎてしまう」人への
おススメの着地点とは
「整理で『要』に分けたものを
一旦“元の場所”にただ戻す」
ということです。
ところがこの着地点、一見簡単そうでいて、
意外とぶれてしまいます。
つい「新たなしまう場所」選びに
入ってしまったり、
つい「新たなグループ分け」の
山作りにはまったり、
つい「新たな収納」を
作り始めてしまったり…。
この時点で
「片づけの迷宮」に迷い込んで
いるかもしれません。
もちろん、これらの作業を不要と
言っているわけではありません。
これらは「整頓」のステップでは
ものすごく大事な作業です。
ただ、繰り返しますが、
片づけ成功のカギは「始まり」にあり。
“モノを減らす”「整理」を
いかに徹底してやりきれるかどうかです。
以上のような話を
冒頭のワークショップで
しつこいくらいに話した後、
最後にある参加者(教師)から
1つ質問がありました。
「目の前のダンボールに詰まった
書類を整理したいけれど、
その中身を入れる棚自体が
片づいていない場合、
どうしたらよいでしょうか?」
答えは、
まず、ダンボールも書棚も
それぞれ1つ1つ別々に
「整理」だけ取り組むこと。
“置き場を決める”「整頓」は
一旦あと回しにして。
この質問と回答に
興味深く頷いている参加者も多く、
みなさん似たり寄ったりな状況のようでした。
それくらい、私たちの頭の中では
「整理整頓」はセットになっているのです。
整理は「勇気」、整頓は「智恵」。
まずは、勇気をもって
整理だけにフォーカスし、
取り組んでみてください!
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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私たちの意識はすぐあちらこちらに
それてしまいますよね。。。
人間の脳は、そもそも刺激に
注意を向けるようにできているため、
目新しいものや楽しい方にいきがち…
そうならないためには、
あらかじめフォーカスすることを
明確にしておく必要があるんですね。
もし、いつも途中で片づけを
断念してしまっているのなら、
一度、「整理」に集中してみると
うまくいくかもしれません!
ぜひ、実践してみてくださいね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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