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2022/04/29(金)
【小松易】潔く、シンプルに、カンタンに
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
突然ですが、あなたの中で
「毎日これだけは絶対にやらないと
気が済まない」というタスクは
ありますか?
「絶対に、このネットニュースだけは
毎日チェックしないと気が済まない」
「朝起きたらすぐに歯磨きをしないと
気が済まない」
人によって習慣は、さまざまだと思います。
「毎日、部屋を片づけないと気が済まない」
という方はどのくらい
いらっしゃるでしょうか?笑
私にとって「片づけ」は
もはや、毎日やらないと気が済まない、
やって当たり前のタスクになっています。
以前、ある会社の労働組合で
講演をさせていただいたときのことです。
冒頭で、参加者に次のような
質問をしました。
「みなさん、片づけは得意ですか?」
参加者約50名の中で、
たった2人だけ手を挙げました。
特に会場の最後列で堂々と手を挙げる
女性社員がいたので、さらにこう尋ねました。
「なにかコツを教えてください。」
するとその女性は、
「コツかどうか分かりませんが、
朝家を出るときに片づけしないと
気が済まないんです」
といいました。
「□□しないと気が済まない」
これって何のサインだと思いますか?
答えは、「片づけのゴール」のサインです。
「片づいた空間を手に入れる」
が右手に握っておきたいゴールだとすれば、
「片づけないと気が済まない」
は左手に握りしめておきたいゴールだと
私は思うのです。
「片づけないと気が済まない」は、
すなわち、片づけることが
「習慣化」した状態の表現です。
では、どのようにすればこの状態に
なるのでしょうか?
シンプルな方法はこうです。
「1つの片づけ動作を毎日繰り返すこと」
さらにポイントは、
(1)1つだけ
(2)毎日
あれもこれもといろいろやりたくなるのが
人情ですが、潔く今日から「1つだけ」
行動を始めましょう。
そして、もっと大切なことは
「毎日」の部分です。
詳しく言い換えると、
「毎日できる行動」を繰り返すこと
なのです。
あなたにとって、「毎日できる行動」
ってどんな行動ですか?
「毎日できる」はもちろん、
「毎日やりたい」という願望でも
「毎日やるべき」という義務でもありません。
あくまでも「毎日できる」
つまり、しばらく続けられる
「わりとカンタンな行動」
ということです。
すでに、今身についている
「毎日の習慣」は、小さな行動の積み重ねで
成り立っていないでしょうか?
片づけが習慣化できない人の傾向として
「いやいやせっかくやるのだから…」と
どうしてもハードルを上げてしまいがち。
でも、得意な人であればあるほど、
「ハードルの下げっぷり」が
見事なくらい潔いのです。
さて、冒頭の女性の一言
「朝家を出るときに片づけしないと
気が済まないんです」
彼女が具体的にどんな片づけを
するのかは聞きませんでしたが、
朝から、部屋を大掃除しているとは
思えません。
たとえば、
「ダイニングテーブルの上は
なにもない状態にする」
「玄関に出ている靴は
キチンと揃えてから出かける」
など、数回の動作でカンタンに
できそうな行動を指しているのかも
しれません。
いずれにしても、
片づけを習慣化するには、
「1つの片づけ動作を毎日繰り返すこと」
その動作を選ぶときには「潔く」、
シンプルでカンタンなもの
を選んでください。
「テーブルの上を何もない状態にする」
が、今の自分にはまだハードルが高いなと
感じるのであれば、朝家を出る前に
「何か1つ必ずゴミ箱に捨てる」
でもいいかもしれません。
「脱いだパジャマを必ず定位置に戻す」
でもいいですね。
ちなみに、継続期間の目安は
「21日間」です。
ぜひ本日金曜日または週末から
なにか1つ決めて始めてみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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人にはそれぞれ美意識やこだわりがあって、
“完璧主義”というのもその一つなのかなと
思ったりします。
私も完璧主義なところがあって、
この仕事を始めた頃は、この性格が
あだになって、仕事が遅くなって
しまうことがありました。
「ここまで完成しないと、
先輩に見せられない…」
でも、今ならわかるのですが、
クリエイティブに完璧なんてないので
いつまで経っても提出することができずに
結果自分で自分を追い詰めることに
なっていました(^_^;)
もしかすると、あなたも
「片づけをするなら丸1日
時間をとって徹底的にしなきゃ」
と、思っていたりしませんか?
もしそうなら、
潔く、シンプルに、カンタンに考えて、
引き出し1つから始めてみてくださいね^^
間中亜
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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