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2022/04/27(水)

【川畑のぶこ】Q.自分のやるべきことがわからなくなりました…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアします。

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Q.自分のやるべきことがわからなくなりました…

こんにちは。

私は38年間公務員として働き続けて
おりましたが、10年前頃から同居してた
実母が亡くなったり、
シングルマザーとして育てた(母の協力を
得ながら)娘2人が嫁いだり、自分自身も
昇級して責任ある立場に昇進しました。

良い事のようでしたが、私にとってなにか
目的を失った喪失感と、今までなんでも
積極的に頑張ってこなしてた働き方だと、
上手くいかなくなり、なんでも背負い込ん
でパンクしてしまい、体調を崩すことが
増えました。

困っている同僚がいると、手伝ったり、本来
自分のやるべき仕事がわからなくなります。

多分わからないから、他人の仕事に
目がいくんだろうと今感じました。

自分がやるべきこと、他人に任せることを
上手く線引きできる考え方?やり方等が
あれば教えてください。

お忙しい時間割いて頂き
ありがとうございます。

【理恵・50代・女性・公務員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

シングルマザーとして2人の娘さんを立派に
育てられ、お仕事も熱心に取り組まれてきた
とのこと、女手一つでよくここまで頑張って
こられましたね。

素晴らしいことです。

今までは女性4人で暮らしていらしたので、
おそらくおしゃべりなど賑やかに過ごされて
いたのではないかと思います。

そのような空間で、一人きりとなったなら、
寂しさや孤独感を感じるのも当然のことと
思います。

とりわけ、理恵さんは、
シングルマザーということもあり
仕事以外は子育てにほぼすべてのエネルギー
を注いでいた時期もおありだったと
思いますし、その寂しさはなおさらでしょう。

理恵さんのように、子どもが巣立っていった
あとに虚無感や喪失感を覚え、生きる意味を
感じられなくなるなど、うつ状態になること
を空の巣症候群(Empty Nest Syndrome)
と呼びます。

理恵さんは50代ということもあり、
更年期とも重なるかもしれませんが、
その場合、症状がさらに重くなりがちです。

理恵さんのパーソナリティーを察するに、
自分のことよりも人のことを優先して、
人を満たすことでご自身も喜びを感じる方
かとお見受けします。

程度にもよりますが、今後も関係性の中で
「私は相手に必要とされている」という実感
が得られることは大切となるでしょう。

これまで理恵さんを必要としていたお母さん
や娘さんたちが近くに居なくなった今、
その対象を拡大していくことが大事です。

今の苦しみは、これまでの習慣に固執する
ことなく、新たな環境をつくりだすための
機会と受け止め、新たな関係性を構築する
努力をされてください。

新たに人との交流をともなう趣味や
学びの場、ボランティアやサークルなどに
入ることも良いと思います。

もし理恵さんが動物がお好きなら、
これを機にペットを飼うこともおススメです。

ペットを愛でているときは、子どもを愛でて
いるときと同じ、オキシトシンと呼ばれる
愛情ホルモンが出て私達を幸せな気持ち
にして健康に導いてくれます。

WHO(世界保健機関)は
ペットが人の心身の健康に
良いことを発表しています。

そして、ペットは子どもと同じかそれ以上に
あなたを必要とし、あなたなしには
生きていけません。

ぜひ、理恵さんが愛情をかける対象を
拡大してください。

今その対象が目の前になくても、この世の中
には理恵さんを必要とする人やものが
たくさん存在します。

しかしながら、相手の課題と自分の課題の
線引きに関しては、理恵さんの自己肯定感や
自己重要感が低いと、自分が必要とされて
いる感覚を得たいがために、相手を自分に
依存させてしまうので注意が必要です。

真の愛とは相手の自立をサポートすることで
あり、理恵さんなしには生きていけない状態
にすることではありません。

そのためにも、理恵さんが相手の課題に
取り組もうが取り組むまいが、基本的に
理恵さんは必要とされる大切な存在
なんだということをご自身が認めている
ことが大切です。

理恵さんのサポートにより(ときとして手を
出さずに見守ることも大切なサポートです)
相手が相手の課題に精力的に取り組めるよう
になったなら、それこそご自身の手柄であり
存在意義と切り替えてみては如何でしょうか。

また、今後は理恵さんがこれまで相手を
満たしてきたように、ご自身を親友と
見立てて満たしてあげる努力をしてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
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一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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