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2021/12/15(水)

【川畑のぶこ】Q.職場でのコミュニケーションに悩んでいます…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアします。

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Q.職場でのコミュニケーションに悩んでいます…

娘が一才の時に離婚し、
二歳で看護師を目指して15年たち、
娘は成人しました。

私はもともとおしゃべりな性格で
コミュニケーションは得意だと思っていました。

けれど、自分の事を話すことと、
職業柄必要とされる人の話を聞くことは
大きく違うみたいで、50歳の半ばになっても
仕事の人とは上手くいかなくて悩んでいます。

患者さんを助けたいという気持ちは大きい
ので、誠心誠意関わって感謝されて
満足して働いていますが、
周りからはそのつもりなだけでちゃんと
話が聞けていないと言われ愕然とします。

あとは、患者さんを助けたいという
モチベーションはあるのですが、
スタッフのことは全く頭に無くて、
きっとそのせいだと思いますが、
いつもひとりぼっちで働いています。

上司には周りが見えていないと言われ、
だから助ける手を差しのべていないから、
あなたも助けてもらえないのよと
評価されてます。

そして何年も働いて年数は経過しているのに、
リーダーをやらせてもらえません。

まぁ、できないならやらなくても良いかなと
開き直ることで悩んでいない風を
装っていますが、ほんとは泣きたいほど
苦しいですし、過去にまだリーダーを
諦めていないときは、後輩がリーダーで
申し送りを受けているのが悔しくて悔しくて
泣きじゃくり、過呼吸になったこともありました。

今はほぼ諦めるようにしているので
そんなことは無くなりました。

失礼ながら諦め半分で投稿してますが
何かヒントがあればと思います。

【あーりー・50代・女性・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

離婚後、看護師の資格を取得して、
娘さんを立派に育ててこられたのですね。
娘さんの成人、心からおめでとうございます。

今はご自身のキャリアについて
課題がおありとのこと。

リーダーになりたいけれど、
周囲とのコミュニケーションが
障壁となっているのですね。

あーりーさんにとって、
職場のリーダーとはどのような像でしょうか?

患者さん第一というのは医療現場において
間違いないポリシーとなるでしょう。

ただし、患者さん第一というのと、
患者さんさえ良ければそれで良い
というのは異なります。

患者さんに最善の医療が提供されるためには、
患者さんを取り巻くチーム全体が良い状態で
ある必要があります。

個ではなく、システムで動くことが
重要なわけです。

おそらく、あーりーさんは、
「個人」対「患者さん」としては、
患者さんが和める楽しい話が
提供できていたかもしれませんね。

ただ、チームがギクシャクしていることは
患者さんにとっては好ましくありません。

時として、
患者さん自身が大切にされていても、
そのために相手が周りの人を
蔑ろにしている状態は患者さんにも伝わり、
緊張感を強いる可能性があります。

ここに身近な例を挙げてみましょう。

コンビニなどで先輩スタッフが新任のバイト
スタッフに指導していることがあります。

現場が忙しいため、その指導の仕方が
ぶっきらぼうだったり、「自分で解決しろ」
と言わんばかり、ほぼ無視のような状態、
また時として(お客さまのためにと)
厳しい物言いで指導していたなら、
客にも嫌な気分をもたらします。

それぞれ、目の前のお客さまのために
真剣なのは間違いありませんが、スタッフ間の
コミュニケーションや関係性はその場全体の
雰囲気に大きく影響しています。

スタッフそれぞれはお客さんには
誠実に接しているのは間違いありませんが、
スタッフ間の扱いがぞんざいなのです。

他にもコンビニがたくさんある中、はたして、
あーりーさんはそのようなコンビニに
行きたいと思うでしょうか?

私たちはサービスを受ける際、意識的な
対象物(コンビニなら販売物・病院なら治療)
を手に入れるだけではなく、システム全体を
受け入れるか否かを無意識に
判断しているのです。

このように、あーりーさんと患者さんとの
会話という部分に限って目を向けると
良い評価かもしれませんが、取り巻く
システムを含めた場合どうかということを
考えてみてください。

リーダーシップには、多様性を認め、
他を含むということが欠かせません。

また、周囲のフィードバックを歓迎し、
分析し改善する姿勢も大切です。

自他の得手不得手を明確に把握できることも
必要なスキルとなります。

これらは、チームで協力してこそ成り立つ
医療現場などではことさら重要な要素です。

己の信念を貫くというと聞こえがいい
かもしれませんが、己の信念だけの
リーダーシップは脆弱なのです。

あーりーさんにいちど振り返って
いただきたいのは、自己承認や自己重要感を
得たいがためにリーダーという肩書きを
得ようとしていないか?ということです。

患者さんを取り巻く、医療者も含めた現場を
円滑に機能させ、みんなが幸せになれるため
には労を厭わない、そのために適材適所、
与えられた仕事に心血を注ぐ、すなわち、
結果としてリーダーになるのか、
統括は他に任せ、現場でとことん患者の話に
耳を傾ける看護師として機能するのか、
静かに振り返ってみてください。

どの歯車もひとつひとつが
重要な役割を果たしています。

リーダーでなければ
価値がないわけではありません。

自己肯定感の低さが課題なら、
肩書きを得ることでそれ克服しようとせず、
それぞれが既に持ち備えている能力や魅力に
気づき、それらを称えることから
始めてみてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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