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2021/09/29(水)

【川畑のぶこ】Q.夫との関係で老後が心配です…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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Q.夫との関係で老後が心配です…

夫から離婚するといわれています。

夫は64歳、私は60歳今年の1月で
会社を退職し、7月から近所の会社で
週4日パートで働いています。

32年も一緒にいるとそれなりに
歩み寄ったかなと自分では感じております。

今回の喧嘩の原因は、他人からすると
バカバカしい事で笑ってしまう様なことです。

毎日使用するコップを主人が
いつも飲み終わった後に水だけで
洗剤をつけて洗っていません。

私が翌日そのコップで水を飲んだ時に
「くさい」から、洗剤で洗って欲しいと言った
ところ食洗機に入れれば良いと言います。

後、私は土日に仕事のためお弁当を持参し、
主人のお昼はお皿に置いて行きます。

帰宅すると食べた後の食器が
桶につけたままになっています。

主人はお皿は食洗機があるのでそのままで
良いではないかと言います。

私はそのべたべたに汚れた食器を
桶から食洗機に移す作業があると言ったところ、
これからはお昼の支度をしなくて良いし、夕飯も
外で食べ来ると言い、コップも紙コップを
使用しています。

その後挨拶以外口をきいていません。

結婚当初から主人は台所に立つことはなく、
同じように働いていてもお互い忙しいので
手伝えないので食洗機を購入しました。

今私はパートとなり時間があるので食器も
その都度洗う余裕ができています。

土日位私としては台所に立って欲しいと
思いますが、却下されます。

主人の考えは台所に立つことは仕事と
とらえているようで、自分と同じくらいの
年収を稼いでくれば考えると言います。

来年には主人は65歳となり
仕事も引退したいと言っています。
このままでは老後が心配です。

良きアドバイスをお願いいたします。

【らんちゃん・60代・女性・パート】

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A:FROM 川畑のぶこ

退職後、自宅にいる時間が長くなると、
これまで適度な距離感で絶妙なバランスを
取ってきた夫婦のバランスが崩れはじめ、
ぎくしゃくしたり、ぶつかり合ったりする
ことはよくあります。

今回のことは、らんちゃんさんが先に
退職したことで、ライフスタイルが変わり、
家事にかける時間が増えたことから、
これまで目につかなかったことや問題で
なかったことが問題として浮上してきた、
でも、ご主人がその変化についてきて
いないことが発端なのですね。

たしかに、ご主人からすると、これまでは
食洗機で問題なくやってきたのだから、
これまで通り食洗機で洗えば済むこと
ということなのでしょうし、これはこれで
一理あるでしょう。

これまで何十年やってきた習慣を、
ある日変更するというのは、お互いの合意を
得たとしても簡単ではありません。

まず、らんちゃんさんはご自身の変化を
受けて、洗いもののルール変更をする
にあたって、ご主人に提案や依頼をし、
合意を得たでしょうか。

ここは大きなポイントになると思います。

食洗機は以後使わないルールで合意を得た
上であれば、ご主人は注意されてもしかた
ありませんが、もし、ご主人の合意なく、
食洗機から手洗いに切り替えるのは当然
という姿勢で「やって」と指令調になって
いたのであれば、これはミスコミュニケー
ションが起きても仕方ないでしょう。

これは些末な洗いものの方法論の問題
ではなく、同じ共同体で生活する者が
互いの意見や立場を尊重しあっているか
どうかの問題です。

私の立場をわかってほしいというのと
同じ様に、相手の立場をわかろうと
努力しているかが問われます。

もしかしたら、ご主人も退職して
時間的なゆとりが出てきたなら、たまには
台所に立って洗いものをしてみる気にも
なる可能性もなきにしもあらずですが、
現状、ご主人はこれまでのスタイルで
進んでいるので、突然のシフトに
戸惑いがあるのかもしれません。

改めて、手洗いが当然という姿勢ではなく、
食洗機から手洗いに切り替えたいので
協力を求める姿勢で依頼をしてみると
良いかもしれません。

また、突然ルールを変えてそれを押し付けて
しまったのであれば、そのことを素直に詫び
てから依頼するのも良いでしょう。

そのことで、ご主人も自分の立場を尊重
してくれていると感じられるのでは
ないでしょうか。

同時に、らんちゃんさんも家の外での
活動の場を増やすのも良いかもしれません。

夫婦であっても密になりすぎると
煮詰まることが、適度な距離感ができること
で良好な関係を築けることも多々あります。

これまで仕事に費やしてきた時間を、
新たなチャレンジや仲間との時間などに
使うことは、らんちゃんさんの日々の質を
高めてくれることと思います。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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