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2021/09/01(水)
【川畑のぶこ】Q.娘の友人トラブルについて…
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水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアします。
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Q.娘の友人トラブルについて…
川畑さん、こんにちは。
いつも、メルマガを楽しく拝読しております。
今回は、小学校6年生の娘の友人関係で
少し不安に思うことがあるので、
相談させてください。
とある週末に、娘は数人の友人で
遊びにいく予定がありましたが
日程を勘違いしていたため
友人数人が集まっているのに、
娘ともうひとりの友人は
集合場所に行くことはありませんでした。
連絡は私(母親)のLINEでしたが、
折り悪く私は仕事中でLINEは見れず
事実を知ったのは当日の夜。
友人(クラスメートの女の子・Aちゃん)から
「何でこないの?」と
びっくりするような件数のメッセージ。
最終的には、もう辛いので
連絡したくないと、ブロックされたとのこと。
娘から連絡しても、電話は出てもらえず、
他の友人経由で、待ち合わせの日付を
勘違いしていたと説明してもらっても、
「お父さんから距離を置くように言われた」
とのことでそのままブロックが
解除されないそうです。
実は、AちゃんのLINEのブロックは
これが初めてではなく、
クラスで娘とちょっとしたトラブルがあると
ブロックを繰り返していました。
本人も自分のことを「メンヘラ」と言う
精神が少し不安定のタイプです。
何度もリストカットを繰り返していて、
娘もその傷跡を見たこともあり、
誘われたこともあったそうです。
Aちゃんのご両親は夜通し働くご職業で
夕飯や留守番を弟と子供だけでしているなど
家庭環境もあまりよくないと感じました。
娘は「Aちゃんが好きで、親友だと思っている」
から、直接事情を話せばわかってくれる
と言っています。
その通りだとは思うのですが、
私から見ると、精神的に難がある友人とは
あまり付き合ってほしくないとも
思ってしまいます。
娘に、このAちゃんの件で、
どのように接すればいいのか
アドバイスいただけたら嬉しいです。
【みくる・40代・女性・事務職】
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A:FROM 川畑のぶこ
娘さんの友人関係がぎくしゃくしていて
親として気が気でないのですね。
そして、娘さんの友人Aちゃんの家庭環境や
メンタルの状態が大変なようで、
みくるさんとしては娘さんにもつらい思いを
してほしくないので、距離を置いたほうが
良いと思っていらっしゃるのですね。
今回の娘さんとAちゃんのように、意図せずに
事件が起きてしまったときというのは、
当事者の関係性の本質や課題が
浮き彫りになるときでもあります。
そして、これは娘さんにとって
成長の機会でもあります。
まず、娘さんはAちゃんと仲直りしたい
という姿勢であるとのことですので、
その気持は尊重してあげると良いです。
ただし、親から見て、一緒にリストカットを
してしまったり、精神的に不安定になって
病んだ状態になってしまったりするなど、
命や健康に危険があると判断される場合は
適度な距離をとるよう促すことは大切です。
娘さんが振り回されっぱなしで、都度勉強や
他のことが手につかないほど落ち込むなどと
いうことがあれば、お母さんの意見を伝えて、
少なくとも今は距離をとることを勧めると
よいと思います。
ただし、娘さんが精神的にしっかりしていて、
相手の反応に戸惑いはありつつも、基本的に
自分とAちゃんの違いも認識していて、
巻き込まれること無く適度に一線を
引きながらAちゃんと関わっている、
また、彼女のよき相談相手となっていて、
Aちゃんの心の支えになっているのであれば、
それはお互いに必要な学びの過程に
あるともいえます。
世の中、いろいろな背景や価値観の人が
いるということを肌で学びながら、
相手とは異なる立場をとりながらも、
相手を排他することなく、しっかりと
人生に含み関わり合うことはできますし、
大きな学びでもあります。
自分とは異なる相手をどう思いやり
勇気づけるか、いうなれば、カウンセラーの
ような役割を果たす友人というのは
小学生の中にも存在します。
そのような子は多様性を受け入れ創造的に
人と関わる力を身に着けていくことでしょう。
娘さんが多少ブレることはあっても、
基本的にそのようなしっかりとした姿勢を
もっているのであれば、親が過度に介入する
必要はありません。
そのときは、みくるさんは思いやりと、
しっかりと自分をもっていることを
称(たたえ)ると良いと思います。
相手の言動は娘さんのミスが
引き金になってはいるかもしれないけれど、
本質的に彼女自身の問題であることを
区別して、弱い部分を認めつつも
巻き込まれないようにアドバイス
されると良いでしょう。
AちゃんのLINEブロックが繰り返されるのも、
傷つきたくない反面、注意が欲しいからこそ
の無意識の反応かもしれません。
そのあたりの理解を促すよう努めてください。
繰り返しになりますが、娘さんにとって
Aちゃんが重荷であれば適度な距離を
とることを促してください。
あと、娘さんの学校には、
スクールカウンセラーはいますか?
娘さんとみくるさんとスクールカウンセラー
とでいちど面談をすることをおすすめします。
とくにリストカットを誘われたという情報を
共有しておくことは、娘さんだけでなく、
Aちゃんを守ることにもつながる
可能性があります。
一時しのぎでなく、より深いレベルでの
解決が持てることを祈っています。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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