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2021/07/16(金)
【小松易】スケジュールにも心にも“余白”を
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
コロナ禍で
ますます売上を伸ばしているネット通販。
みなさんは利用されていますか?
ネット通販のいいところは、
いうまでもなく、1クリックで
手軽に購入できるところですが
デメリットとしては、
「不要なものまで買ってしまう」
「衝動買いしてしまう」
「買いすぎてしまう」
ことなどが挙げられます。
特に、ストレスが溜まっている時期は
注意が必要です。
以前、私のクライアントさんに、
単身赴任で一人暮らしをしている
Aさんという50代の男性がいらっしゃいました。
彼は何でも「2つ買う」のがクセでした。
私が最初に気づいた「2つ」は、
食卓に何げなく置いてあった
「チューブタイプの練乳」でした。
さらに、そのとなりにキチンと(笑)
「パックのイチゴ」が2つ!
Aさんは、ちょっとバツが悪そうに、
「小松さん、たぶん食べきれないので、
イチゴ1パックいかがですか?
あと練乳も…」
とおっしゃいます。
2つ買う理由を尋ねると、
「いや、なんとなくいつも
2つ買ってしまうんですよね。
あとで足りなくなるのが嫌なんです」
Aさんに限らず、
このような方は多いかもしれません。
人は不安と感情をモノで埋める
「代替行動」をとることが
よくあるといわれています。
少し話がズレるかもしれませんが、
私も起業し始めのころ、
スカスカのスケジュール帳を見て
いつも不安に駆られていました。
ですから、数年後
徐々に仕事が来るようになってからは、
スケジュールが埋まっていくこと自体に
いつのまにか喜びと安心を得ている
自分がいました。
でも、いくら量をこなしても、
そこに本当に満足や幸せはありません。
ベストセラー『世界がもし100人の村だったら』
の原訳者として著名な中野裕弓さんの
言葉があります。
「『予定が一杯の手帳』はいらない」
「スケジュールが埋まる満足感は無意味。
それは、目の前のことに追われているだけ
で、自分の人生がどちらに向かっているのか
という大きな視点が失われてしまいがちだ
と思います」
と中野さん。
さらに、
「手帳は、幸せが入ってくるスペースとして
ポコポコと余白を入れておくと、
違う形の人生設計ができます」とも。
何が大切か、自分がどこに向かって
行こうとしているのか?
本末転倒にならないように
時々は自分の人生の方向を
確認しながらモノとも付き合うこと。
その大切さに気づかせてくれる言葉でした。
ついモノをためこみすぎてしまう人は
「不安をモノで埋めようとしていないか?」
「そこに余白はあるか?」
ぜひ、見つめ直してみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
★片づけのスイッチを入れるツールとして
ぜひYouTube「かたづけやっちゃんねる」
もたまにはご活用くださいね。
https://tinyurl.com/4mm4ttyw
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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以前、同僚に手帳を見せてもらった時に、
1ヶ月全ての日に予定が書き込まれて
いるのを見てとても驚きました。
「そんなに予定を入れて疲れないの?」と
聞くと、「逆に何も入れてないとそわそわ
してしまう」と言っていました。
その時は、「元気だな」なんて、のん気に
思っていましたが、今思えば彼女なりに
何かしらの不安を抱えていたのかも
しれないなと思いました。
空間も時間も心も“余白”を持つと、
新たな発見がありそうですよね。
ぜひ、意識してみてください^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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