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2021/06/08(火)

【山際恵美子】どう買うか、どう捨てるかに見る「スタイル哲学」

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 山際恵美子

 

FROM 山際恵美子

おはようございます。
ファッション・ディレクターの
山際恵美子です。

先日このブログでも何度かご紹介している
スタイリスト安野ともこさんのショップ
「CASUCA」でニューブランドのお披露目がありました。

「Reborn CASUCA」のネーミングが物語るように
このブランドは安野さんが長年にわたって
スタイリングや舞台衣装の素材として収集した
お宝のデットストックやヴィンテージの衣装を
バッグとして「生まれ変わらせた」ものです。

「どれも愛着のあるものだらけですが
このまま持っているより、形を変えて
誰かの役に立った方がいいのではと思い至って」
とのこと。

トートバッグを中心に新しい命をいただいた
バッグたち。安野さんの卓越したセンスで
再構築された品々は値千金の輝きです。

この展示会を拝見して、私は改めて
服との付き合い方を考えさせられました。

手頃な価格でそれなりのモノが手に入る昨今。

何回か着たら、すぐ断捨離を繰り返していけば
クローゼットはすっきりするに違いない。

でも、どうしてもそれには違和感がある。

なぜなら、おおげさかもしれませんが
どう買うか、どう捨てるかはその方の
「スタイル哲学」を物語ると思うからです。

ダンシャリアンの皆さんは恐らく
クローゼットの断捨離は進んでいるに違いない。

これから先は、どうか「意識の高いショッピング」
を心がけてはいかがでしょうか。

買う量を少なめに、そのかわり賢く選んで
服を長持ちさせる。

既に持っている服をもっと大切に。
メンテナンスをし、必要なら修理をして
それでも手元に置きたい服にしぼる。

ヴィンテージを蘇らせた安野さんの試みは
リサイクルではなく、アップサイクルだと思います。

さらに価値のあるものへの変換。

それができたら、モノもココロも満たされた
新しい世界が開けそうな気がするのですが。

山際恵美子

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◎編集後記
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どう買うか、どう捨てるかはその方の
「スタイル哲学」を物語る

改めて、
ファッションとの向き合い方を
考えさせられる言葉ですね、、

本当は手洗いすれば、長持ちする服も
忙しいと洗濯機で洗ってしまうことも
あります^^;

買う時も、日々のメンテナンスも
もっと意識を高く、大切にして
いきたいと思います!

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

山際恵美子

ファッションディレクター

一般社団法人ウーマンメディア協会理事

 

東北大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてフランス留学。帰国後『エル・ジャポン』創刊メンバーとして編集の道に入る。 ファッション雑誌「GINZA」元編集長。フランス語と英語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。マークジェイコブスやシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの単独インタビューなど独自のアプローチで注目を集める。 雑誌「エル・ジャポン」「クロワッサン」「GINZA]を経て 、書籍編集に移り、「断捨離」担当編集はじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍を出版。 2016年マガジンハウスを退社後、ファッションアドバイス、執筆・編集、講演などで活躍中。

 

●山際恵美子公式ブログ●

https://ameblo.jp/yamagiwa-emiko

 

●書籍●

『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に!』

 

 

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