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2021/04/28(水)

【川畑のぶこ】 Q.主人がうつ病になってしまいました

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.主人がうつ病になってしまいました

主人がうつ病になってしまいました。

不眠や食欲減退、会社への不安と絶望感。
そして、経済的負担が重くのしかかり
益々深みにハマるばかりです。

一度病院を受診した事があったのですが、
曖昧に話した様で処方された薬は
睡眠薬だけでした。

今まで日常的に主人が楽しんでしていた事が
出来無くなって興味も無く、毎日家の中を
うろうろしているだけです。

うつ病は、治すのに時間がかかると聞きます。

元の元気な主人を取り戻す為には、
どうすればいいのでしょうか?
宜しくお願いします。

【momo・50代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

ご主人がうつ病になったとのことで
momoさんも今後の彼とご自身の人生を
思うと不安であることと思います。

症状とは裏腹に、
ご主人は受診時に曖昧に伝えたことで、
眠剤のみが処方されたのですね。

うつ病の診断は、
血液検査や画像検査などと異なり、
ご本人の状況説明に
依存するところが大きいので、
正確な情報提供がされていない場合、
適切な治療が受けられていない
可能性もあると思います。

きちんと診断がされ、薬物治療に取り組めれば、
症状の改善が期待できるのと、
ご主人がきちんと病識を持つことで、
ご自身を蔑ろにすることなく、
適切なケアができるようになりますから、
もう一度正確な情報を伝えて
適切な治療に取組むことが大切です。

必要であれば、別の病院やクリニックに
かかるのも良いと思います。

同時に、薬物治療だけに依存せず、
まずはしっかりと休息をとって、
働き方やものの見方、考え方など、
ご自身の崩れてしまった心理社会的な
バランスを取り戻すことも大事です。

このような習慣を正すのには、ある程度
じっくり時間をかける必要がありますし、
薬を飲んで一朝一夕で治る
というものではないでしょう。

でも、これまでの人生を振り返りながら、
無理のない、より良い人生を歩み始めるために、
時間をかける価値があるということも
心に留めておいてください。

私たちは問題に対処するときに、
厳しさから対処しようとして、ひたすら
目標達成に向けて頑張ろうとしてしまいますが、
うつ病になったときに、この姿勢を強化すると、
いよいよ深みにはまってしまいます。

厳しさではなく、
まずは「優しさ」を大切にしてください。

新たな試練が来たけれど、
これまでもさまざまな試練を
乗り越えてきたように、

この試練もまた(大変ではあるけれど)
乗り越えられるものであることを信じて、
ひと呼吸おいてみます。

治そう!と息巻かずに、
休もう、とおおらかにケアしてみてください。

このとき、momoさんのような
サポーターの果たす役割は大きいです。

ご本人が正確に医師に伝えなかったのは、
セルフイメージが崩れることへの
恐怖からでしょう。

これまで頑張ってきた自分が頑張れないことが
受け入れられないのではないでしょうか。

momoさんがサポーターとしてできることは、
ご主人の苦しみに寄り添い、
苦しみが取り除かれることを望みつつも、
病気も含めて、頑張れないご主人も
受け入れる姿勢です。

人生、そんなこともあるよねと、
これをきっかけに2人で何が学べるかを
探求する姿勢を育み、分かち合う姿勢を
育んでみてください。

仕事は大事だけれど、人生の全てでは無いこと。

病気はそんなことを教えてくれる
メッセンジャーでもあります。

病気で強制的に休まざるを得なくなることで、
何か新しい価値観を身に付けて、
人生がより豊かになる可能性を
大いに探究してみてください。

そして、momoさんご自身のケアも忘れずに。

良いサポートをしようと思うなら、
サポーター自身が充電されている必要があります。

momoさん自身がセルフケアのための
サポートネットワークを構築していることは、
結果的にご主人にも恩恵があるのです。

どうか、ご自身にもご主人にも、
優しさを実践する機会が与えられている
という姿勢を大切にしてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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