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2021/03/17(水)

【川畑のぶこ】Q.職場の人間関係に悩んでいます

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.職場の人間関係に悩んでいます

いつも気づきをいただく
メルマガで楽しみにしています。

職場での悩みです。
今の職場は、私は5年目になります。
周りの方とも適度な距離感が
ありながらもお互いフォローしあい
雰囲気のとてもいい、大好きな職場です。

去年4月に新しい方がいらっしゃいました。
私よりもはるかに若く、控えめな感じの方です。
シフト上 一緒に働く機会が多かったので
 (彼女に特別に指導者はいません)
たくさん経験を積んでいただきたいと思い、
懇切丁寧に接してきたつもりでした。

ある時から急に
避けられているような気がして上司に相談、
私から「まだ(仕事を)覚えていないの?」と
きつく言われたとの言い分でした。

そんなことを全く思っていないし、
言った覚えもなく 正直腹がたちました。
ただ 私の方が歳も上だし ここは謝り
丸く収めた方がいいかと考えました。

ところが、仕事に行こうとすると
動悸がしたり、行きたくない気持ちが
強くなってきていて驚いています。

彼女は私とすれちがうのさえ嫌らしく
用もないのに控室に入って私が
通り過ぎるのを中で待つような状態です。

謝ることができない自分は
人間として小さいのか?と気付くと
そのことばかり考えています。

周りの方も不自然さに気付く時が
くると思います。

今まで そんなトラブルもなく
平和な職場だったのにこんなことになり、
迷惑をかけていると思ったり、
自分は悪くないと思ったり
落ち着かない毎日です。

どう自分の気持ちを収めていけばいいのか
教えていただけたら幸いです。

【元気になりたい・50代・女性・大学図書館パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

後輩への丁寧な指導の結果、
図らずも相手を傷つけてしまい、
そのことを詫びようと思っている
元気になりたいさんの誠実さと、
真摯に仕事やものごとに
取り組まれている姿勢が伝わってきます。

謝ることができないまま、職場への足が
重くなり、動機もするようになってきた
とのことで、心身症の可能性がありそうですね。

病気は変化を促すメッセンジャーの
役割を果たしてくれますが、このような
ストレスフルな状況に直面したときの
対処法として、問題を遠ざける
(=回避)人もいれば、
問題に正面から向き合うことで解決しようと
試みる人もいるかと思います。

元気になりたいさんは、
自身が謝罪することで
丸くおさめようと思われたわけですが、
だんだん気持ちが重くなって
しまったわけですね。

さて、元気になりたいさんは、
心の底から、自分が悪かったと
思っているでしょうか?

もしかしたら、元気になりたいさんは悪意なく、
純粋に確認の意図で、「もう覚えた?」とか
「まだ覚えられていない?」と
相手の置かれている段階を
尋ねたかもしれません。

それを相手が己の劣等感から歪曲し、
厳しく批判されたと
受け取った可能性はあります。

元気になりたいさんにとっては、
単なる確認で他意はないので、
その言葉すら覚えていない
可能性もあるかもしれません。

もし、相手がそのように誤解して受け止めて
しまうような物言いをした可能性があり、
そのことは申し訳なかったと
思っているのであれば、
配慮不足を詫びるのは良いかもしれませんが、

本当は、後輩の受け止め方の問題で、
懇切丁寧な私の善意を踏みにじられたと
思っているのであれば、自分の気持ちを
飲み込んで謝ることでとりあえずその場を
丸く収めるのは得策ではありません。

このような自分の真の気持ちと、
とろうとしている行動との乖離が、
心身の不調としてあらわれている
可能性があります。

ここは、無理をせずに、
きちんとご自身も大事にしてあげてください。

そのためにも、
率直に思っていることを伝え、
相手と確認をすることです。

互いの齟齬を丁寧に確認し、
そのような言動があったとすれば、
それは悪意ではなく「丁寧な確認」という
善意からの言動であった旨を伝え、
また相手のどのような心理メカニズムが
歪んだ受け止め方をしてしまっているのか、
理解を深める努力をされてください。

謝罪により表面的な波風を
抑えることはできても、互いの理解なしに、
真の調和が訪れることはありません。

もちろん、今後さほど会うことのない
薄い人間関係であれば、放っておくとか
適当に謝ってその場を凌ぐ
というのも良いですが、

毎日顔を合わせる職場の人間関係であれば、
そのしこりはいつまでも引きずってしまう
可能性があります。

ここはひとつ、
これまでにないパターンの後輩や部下を
管理するスキルを上げる、新たな成長機会が
訪れたと受け止めてみてください。

そして、真剣に向き合いつつも、
深刻になりすぎず、さわやかに、
率直に対応することを心がけてください。

「お話したいことがあるので
10分ほどお時間いただけますか?」
などとにこやかに、対話の時間を
取られてみてください。

必要であれば、
第三者(部下が報告した上司など)を
交えて対話するのも良いでしょう。

これは、元気になりたいさんのみならず、
部下や組織全体を大切にする行動です。

このような変化を起こすことには
ストレスはかかりますが、その後
心がスッキリして調和がもたらされるなら
価値のあるチャレンジです。

ぜひ勇気を持ってチャレンジしてみてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?

一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

川畑のぶこへの質問・ご相談はこちらから

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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