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2021/02/17(水)
【川畑のぶこ】Q.強い不安を覚えるようになりました
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.強い不安を覚えるようになりました
出産後、子どもや若い女性が
被害に遭う犯罪のニュースを見ると
強い不安を覚えるようになりました。
うっかりそのようなニュースを見てしまうと、
不安で不安で、そのことについて
何時間も検索してしまい辛くなります。
我が子がそのような被害に
巻き込まれて傷つくのを絶対に避けたい
という動機だと思います。
でも、我が子はまだ幼児で
一人で出かけることはまずありません。
いずれは犯罪に巻き込まれることを
避けられるよう教育していくことは
必要だと思いますが、自分は神経質に
なり過ぎているのではないか、
もっと穏やかでおおらかな気持ちで
子育てを楽しみたいという思いもあります。
このバランスをどのように
取ったら良いでしょうか?
私自身も子供の頃、
母親に物凄く心配されて育ちました。
その影響もあるのかなと思います。
母が私が出かける時や一人で留守番を
するときにあまりに心配するので、
かえって不安で怖い気持ちになっていたので、
そのような関わり方を子供にするのも
避けたいと思っています。
【とも・40代・女性・主婦】
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A:FROM 川畑のぶこ
不安という感情は否定的で
好ましくないと感じてしまいますが、
時には危険を回避するのに
役立つ感情でもあります。
高い場所や深い水や燃えさかる火に
近づいたときに私たちが不安を感じるのは
命や健康を守るのに役立ちます。
ただし、危険な場所にいないときに、
ずっと危険な場所のことを考えていては
精神的なエネルギーは消耗してしまいますし、
日々の質は低下してしまいますね。
ともさんが不安を感じるのは、
我が子を事件や事故から回避し守りたい
という危機管理の動機からとのこと。
もちろん、過去の事故や事件のケースを
ある程度把握しておくことは健全な態度です。
ただし、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、
常にそのことばかりに囚われてしまったら、
火のないところで火災報知器が
なり続ける様な状態になってしまい、
心は常に緊張状態で消耗してしまいます。
メディアはアテンションエコノミーと言って、
人々の注意を奪うことによって
情報に触れさせ(ときとして溺れさせ)、
その注意をつなぐことで経済が成り立っています。
無論、有用で誠実な情報は多くあります。
ただし、注意を奪うことが
優先されているものが多いのもの事実です。
とくに、恐れや怒りの感情というのは、
人々を惹きつけ、焚き付けます。
そのような経済システムや利害の中に
置かれていることを理解しながら、
情報は活用しつつも、飲み込まれない
という立場をしっかり築くことが大切です。
漫然としていると、
飲み込まれてしまいますからね。
ともさんが、何時間も否定的な情報を
検索しつづけた結果、好ましい結果、
すなわち、より良い危機管理や安心に
繋がっているのであれば、
それはともさんにとって役立つ情報
でしょうから大いに活用するべきでしょう。
ところが、検索を深堀するほどに
不安が助長され、自分や我が子の人生が
信頼できなくなってきているのなら、
それは情報に飲み込まれている証拠でしょう。
アテンションエコノミーに
翻弄されない様に気をつけましょう。
「飲み込まれない!」と立場どりをするのです。
サーチしながら自分の気分や状態を
きちんとモニターしてみてください。
この情報に触れ続けることで、
危機管理の強化や安心できる日々の構築など、
私が本当に得たい結果をもたらすのか、
気分は良くなっているのか、問い直してみます。
ノーであれば、「飲み込まれている!」
と気づいてください。
そして、情報と適度な距離をとるとか
役立つ情報や気分が良くなることに
意識を向けるなど、ご自身で
立場を取り直してください。
流され続けず、舵を取るという
自身へのコミットメントが必要です。
子どもは刻一刻と成長していきます。
「あー、あのとき否定な情報とばかり
向き合わず、もっと可愛い我が子と
もっと向き合っていればよかった」
と後悔しないように、今、この瞬間、
私の腕の中にいる我が子に
愛のエネルギーを送り、同時に
愛のエネルギーを受けてください。
愛や思いやりのエネルギーに注意を向けて
その中に身を浸すことは、私たちを
不安から遠ざけ、信頼感や安心感を
もたらしてくれます。
人生から否定的な出来事の
すべてをなくすことはできませんが、
肯定的な出来事に意識を向けることで
世界は変わって見えてくるでしょう。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
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誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
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間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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