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2020/04/22(水)

【川畑のぶこ】Q.何事にもやる気のない息子について

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

Q.何事にもやる気のない息子について

いつも川畑先生のアドバイスに、
何度となく助けられてきました。

私には夫、長女17歳、長男16歳の家族がおります。
長女は真面目で優等生タイプ、長男は大雑把で
ゲーム好きで勉強も自らするタイプではありません。
高校も長女は県でも上位の進学校へ、
長男はスポーツ推薦で私立の特進コースへ進みました。

悩みは長男の方で、
担任の先生からは勉強できないやらない、
話すのも何するのも自己管理もできない、
とにかく駄目なレッテルを貼られています。

スポーツの方は今のところ順調ですが、
勉強の成績の方が右肩下がりで
このままでは進学できるかどうか心配です。

そのことを先生に相談しても、
○○君はこちらがいくらこれしといてねと渡しても、
はいとは答えるけどその後がない、
自分から聞いてきたり行動できない、
もう高校生なんだから自己責任で自己管理しないと、
と取り合ってもらえません。

今もコロナで登校できない中、
頼みの綱のスポーツの方も自習練習と
言われていますが全く何もしようとせず、
そろそろした方がいいんじゃない?
と声かけしても聞きません。時には怒ります。
勉強も得意なスポーツすらもしようとしません。
本当に私は焦るばかりですが、
当の本人は何を思っているのやら、、

小さい時からできるお姉ちゃんのとなりで、
褒められるのは姉、自分は怒られてばかりと
言っていた時もあり、幼少期からの積み重ねで
こういう風なやる気のでない体質になって
しまったのかと思い悩みます。

もう私のどんな言葉も、うるさい!
そうやってお母さんは自分が正しいと言って
僕を否定ばかりする。お前の言うことなんか
聞きたくない!と聞く耳はありません。

先生に対してもどうでもいいとなげやりです。
こんな長男に、私はどのように対処したらいいのか、
先生、どうか教えてください!

【悩める仔羊・50代・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

悩める仔羊さんのお子さんへの
愛が感じられるご相談です。

息子さんは彼のお姉さんと違って、
いわゆる優等生でないのですね。

でも、親はわが子が優等生に
なることを望んでいる。

なぜでしょうか?

それは、彼に幸せになってほしいから
ですよね。

優等生でなければ幸せになれないと、
私たち親は焦りを感じてしまいがちです。

そして、その焦りが子どもを追い込み、
ますます幸せから遠ざけてしまう。

私たちはなんとも不器用な生きものです。

残念ながら、勉強に興味のない子どもに
勉強しろと言い続けても、勉強好きの優等生
にはなりません。

親にガミガミ言われるからやるという
(罰から逃れるという)、ネガティブな動機づけ
があったとしても、それは自然に持続するもの
ではありません。

勉強をすることに喜びや楽しさを感じている、
すなわち勉強への前向きな動機づけがある子は、
ある程度環境が整っていれば放っておいても
自ら学ぶでしょう。

ただし、もともと勉強に関心がなかったり
自分が得たいものを得るために勉強が必要
とは思えていない子は、率先して勉強を
することは難しいでしょう。

そのような意味でも、
教育は知識を提供するだけでなく
動機づけを与えることも含まれていること
が理想的です。

息子さんはスポーツが得意ということですから、
将来、必ずしも本人がプレイヤーでなくとも、
スポーツと関係のある仕事につくことができれば
喜びや充足感を感じられることもかんがえられます。

そのために必要なことが何かを考るようになり、
そのときに勉強が必要となれば、それがやる気を
起こすときかもしれません。

もちろん、必要性を感じられなければ、
それは彼の人生においては不要なこと
なのかもしれませんし、もっと他に
身につけることがあるのでしょう。

ティーンエイジャーというのは
まだ自分が誰かというアイデンティティー
が確立されていないときです。

彼の良いところを伸ばし、
必要であればそれが動機づけとなって
勉強するようになることもあります。

たとえば、青年期なら、異性にモテたい
という動機づけで何かを頑張ることだって
あるかもしれませんし、それは悪いことではありません。

いずれにせよ、動機づけなく
「あれをしろ、これをするな」と言われると、
人格否定をされているように
受け止められかねないですし、
さらにやる気が失せてしまうことも
あるので注意が必要です。

本人が困っていない限り
(ニーズを実感していない限り)、
そして勉強が苦しみである限り、
変化は起きにくいでしょう。

裏を返せば、本人がそのことで困ったときに
変化が起きる可能性はあります。

もし、彼が困っていて、
できることならきちんとしたいし、
彼なりに努力をしているにもかかわらず、
勉強やものごとに集中できなかったり、
身の回りのことがきちんと管理できない、
そのことで周囲と不調和を起こして
支障をきたしているというようなことが
日常的であれば、発達障害の可能性もありますから、
専門家に相談することをお勧めします。

障害が原因なのに、周囲の理解なく、
本人のやる気のなさや性格が問題なのだと
受け止めて対応しつづけると、本人も周囲も
辛い人生となってしまいます。

もちろん、だらしない子がすべて発達障害
というわけではありませんから、そこは拙速に判断せず、
心配であれば専門家を受診することをお勧めします。

いずれにせよ、
息子さんは、彼の人生を切り開き、
困難を乗り越える力を備えていることも
信頼してあげてください。

彼が親の好みの人生は送らないかもしれないけれど、
彼なりの人生を送る事はできる。

彼がなりたいものになるための
応援をしてあげてください。

お母さんには、自分と異なる価値観や多様性を
受け入れるレッスンなのかもしれませんね。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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