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2019/11/13(水)
【川畑のぶこ】Q.周りに気ばかり遣う娘が心配です。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.周りに気ばかり遣う娘が心配です。
結婚し離れたところに住む
娘のことで相談があります。
娘には子供が2人いて仕事もしながら
婿を大学院にやりました。
婿もバイトはしていましたが、
実質娘が家計を支えていたと思います。
子供も同じ保育園に預けられず、
2ヶ所の保育園にそれぞれ預け仕事に行き、
また2ヶ所回って子供を迎えて、
食事を作り子供をお風呂に入れ寝かし
洗濯をするといった生活で、
次々病気をして体を弱くして
喘息になってしまいました。
婿も休みの日などは
子供をみてくれたと思いますが、
医学部の大学院なので、日頃は帰りも遅く、
娘にとっては大変な日々だったと思います。
頑張り屋の娘なので私に
助けを求めることもせず、
病気のことも後から聞かされました。
婿も働き始めましたので、私は
家事代行を数時間だけでも頼むように勧め、
娘もそうすると決めていましたが、
姑が反対したということで一旦断念しましたが、
うちが費用を出すからと再び勧め、
やっと実現しました。
あちらのお母さんが口を出すこと
自体信じられないし、
何より娘が働いていたのに。
体のことだから遠慮せず
自分がしたいようにして
これからの人生をもう少し自分本位で
生きていくように助言したら、
私が書いたメールの内容が
少なからず当たっていたのか、
娘は自分がしたいように
しているのだ、と怒りました。
周りに気ばかり遣う娘が心配です。
娘にどのように接していったら良いでしょうか?
【のん・60代・主婦】
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A:FROM 川畑のぶこ
娘さんを案じる、のんさんの
親心が伝わるご相談内容です。
おそらく、のんさんのこれまでの
行動や、娘さんの反応からして、
のんさんが母親として伝えたいことは、
十分娘さんに伝わっていることと思います。
また、のんさんも、ご自身が
抱いている心配を解消するために、
できることは十分に行っていると思います。
ですので、あとは、娘さんを信じ、
見守ることが得策ではないでしょうか。
信じるというのは、
「娘が私の思い通りに生きる」
と信じることではありません。
「娘は、私の思い通りではないかも
しれないけれど、娘なりに人生を
切り開いていく」と信じることです。
今はどうか、娘さんなりの選択を
信じてあげてください。
また、お婿さんや姑さんとの関係性を
彼女なりに構築していくということも
信じてあげてください。
多少それがいびつであっても、
時間がかかっても、彼女なりに
切り開く力を持ち備えているでしょう。
姑さんの反対に関しては、その場を
見ているわけではないので、
必ずしも娘さんへの無配慮とは
限りませんね。
もしかしたら、
「それなら私が家事を手伝うから、
どうかお金を大事にしてください」という、
姑さんなりの配慮からの言動の
可能性もあるのではないでしょうか。
そうであれば、
悪意から口出しをしたのではなく、
提案をしただけかもしれません。
のんさんが、
「私がお金をだすから
家事代行を雇って」と配慮から
提案したのと、根は同じですね。
娘さんとしては、義母よりも
実母の方が甘えやすいので、
のんさんのサポートを受け入れた
ということはないでしょうか。
同じ状況でも、解釈の仕方によって、
まったく異なるストーリーに
なってしまうことがあります。
また、離れていればいるほど、
不安も募りやすいので、状況を
正確に解釈するには確認が必要です。
娘さんとお婿さんとのことも、
目標を持って大学院に通う夫への
娘さんの愛は、親の理解を超えて
いるかもしれません。
それは、娘のために助力を惜しまない、
のんさんの愛と似ているかもしれません。
また、
やがて夫が稼ぐようになるので、
そのときにバランスがとれると
希望を持っている可能性もありますね。
「自分がしたいようにしている」と
娘さんが主張したのは、本当に
娘さんが多少の苦労も含め、
乗り越えられる範囲で自身の選択を
しているからなのかもしれません。
娘さんへの愛情からとはいえ、
愛する夫やその家族を大切な
母親から否定されるのは、娘さんも
それなりに辛いのではないでしょうか。
たとえ、今は苦労しても、それも受け入れ、
人生を切り開こうとしている、
それも娘さんの個性あるプロセスと
受け入れてみてください。
悪いことは、すべて娘さんが
婿や姑の犠牲者になっているから
とは限りません。
親としては苦労してほしくないし、
失敗もしてほしくないと思うのは
当然のことかと思います。
ただ、苦労や失敗も、学びの過程であり、
人生の糧となることもまた事実です。
無理をしないよう、
何か力になれるときは
いつでも言うよう、
愛を込めて伝えたのなら、
あとはあたたかく見守り、
陰から応援してあげてください。
それも大きな愛のかたちです。
– 川畑のぶこ
P.S
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ラクになることもあります。
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相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
宮永笑子
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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