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2019/10/06(日)
【山際恵美子】服を捨てる先にあるもの
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 山際恵美子
FROM 山際恵美子
おはようございます。
ファッション・ディレクターの
山際恵美子です。
2020年、東京オリンピックも
気がつけば開催まで1年を切りました。
今回のオリンピック・パラリンピックの
金、銀、銅メダルが、スマホやケータイ
などの金属をリサイクルして作られたことを
ご存じですか?
仕掛け人は岩元美智彦氏。
日本環境設計という会社を立ち上げ
リサイクルによる世界規模の改革を
着実に進めている方です。
彼らが開発した「ケミカルリサイクル」
という技術は石油などの地下資源に
頼ることのない、今ある資源での持続可能な
循環型の社会を可能にしていきます。
そこには、衣類が大きな役割を果たします。
岩元さんらの技術を使えば、一着の古着から
全く新しい一着の服を作ることができるのです。
つまり、あなたが断捨離する洋服を
リサイクル工場に送れば、別の新しい
洋服の材料として蘇るというのです。
一着買ったら一着リサイクルに。
まさに断捨離の
One out one In
がリサイクルとして可能になるのです。
古着の可能性はそれだけではありません。
ぼろぼろの古着ほど糖に変換しやすいため
燃料としても再生可能だそうです。
実際、ファッションブランドと提携して
集めた古着を燃料として再生し、
車を走らせてしまった。
まさに映画『Back to the Future』に登場した
ゴミを燃料にして走る自動車を
現実に作ってしまったのです。
2020年にはJALと提携して
100万着の古着からジェット燃料を
つくり、飛行機まで飛ばすそう。
金メダルもそうでしたが、この
プロジェクトも誰でも参加できます。
JALのプロジェクトには、古着を
提供した人から100組が実際の
飛行に招待されるそうです。
どうです?
環境問題がぐっと身近になりますよね。
洋服の断捨離はハードルが高い。
でも、捨てたその先にこんな
素敵な未来が待っていたら
なんだかウキウキしませんか?
岩元さんは戦争さえなくなると
言っています。世界で起きている
戦争の多くは石油や鉱脈をめぐる
利権争いだからです。
そんな社会ができたら、
それに自分も参加できたら
服を捨てる意味もまた
大きく変わってくると思うのですが。
山際恵美子
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◎編集後記
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小学生の時、母が毎学期作ってくれた
雑巾はいわゆる「お古」。
ボロボロになるまで家族で使ったタオルを
ミシンで綺麗に縫ったものでした。
当時、同級生の雑巾は市販ものが多く
私のだけが真っ白じゃなくて男の子にからかわれ
しょんぼりしながらお掃除したのを思い出します涙
でもそれを見ていた先生が
「雑巾さんも喜んでいるね。自信持って掃除なさい。
昔はみんなこうだったの。モノにはみんな命があるのよ」と。
使う先にある、捨てる先にも
思いをむけたいですね。
宮永笑子
この記事の執筆者について
山際恵美子
ファッションディレクター
一般社団法人ウーマンメディア協会理事
東北大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてフランス留学。帰国後『エル・ジャポン』創刊メンバーとして編集の道に入る。 ファッション雑誌「GINZA」元編集長。フランス語と英語を活かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。マークジェイコブスやシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの単独インタビューなど独自のアプローチで注目を集める。 雑誌「エル・ジャポン」「クロワッサン」「GINZA]を経て 、書籍編集に移り、「断捨離」担当編集はじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍を出版。 2016年マガジンハウスを退社後、ファッションアドバイス、執筆・編集、講演などで活躍中。
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