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2019/08/07(水)

【川畑のぶこ】Q.仕事に行かなくなった夫への接し方

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.仕事に行かなくなった夫への接し方

仕事に行かなくなった夫(59才)に、
どのように接していったらよいのかわかりません。

3年ほど前から、
心身の不調を理由に休職、
心療内科ではうつの診断をもらいましたが、

私からみると、庭木の手入れや、
電気設備のメンテ、親戚への対応などは
何事もないようにこなすので、
仕事にいけないほどには見えないのですが…。

傷病手当金も期間終了し、
預貯金が底をつくのも時間の問題なので、
いつまでも呑気にしておれず、
内心不安と焦りでこちらも
自律神経をやられそうなのですが、

私はどのような態度・言葉がけで
接したらよいのでしょうか。

【ナツ・50代・パート主婦】

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A:FROM 川畑のぶこ

夫の心身の不調で、生活がままならなく
なってしまうことが不安なのですね。

貯金が底をつくのも時間の問題
とあれば当然のことと思います。

また、ナツさんから見て、
ご主人はうつ病という割には、
活動的なので、ご主人の態度に
疑問を持たれているようで、
どう接したら良いかわからないのですね。

まず、ナツさんのご主人のように、
うつ病の診断が下っていて、
精神的な負担や身体症状が
出てしまうために職場には行けないけれど、
職場以外では通常どおり生活できる人
というのは世の中に多く存在します。

うつ病というとこれまでは
「大うつ病(だいうつびょう)」のことを指し、
職場だろうが家庭だろうが、
一日中憂鬱な気分でベッドから
起き上がれなかったり、

歯を磨いたり着替えたりすること
すらままならない、食欲もなく、
不眠というような状態の人のことをいいました。

おそらくナツさんも
この大うつ病をイメージしているので、
ご主人の病状に疑問を抱いているのではないでしょうか。

ところが、近年では、職場のストレスで
職場に適応できなくなり、心身の状態を
崩す人というのが増えています。

そのような、職場での不適応をきたした人などは
急性ストレス障害や適応障害と診断されることがあり、
その状態が長引いたり深刻化したりして
うつ病となることがあります。

ただし、職場では調子が悪いけれど、
職場以外では活動的な場合は
これまでのうつ病とは異なる、
非定型うつ病と呼ばれます。

昨今メディアなどでは
「新型うつ病」などと呼ばれたりもします。

このような非定型うつ病だと、
周囲からは本当に病気なのか、
甘えているとかわがままなだけではないかと
理解されないことも多く、
患者さんは孤立感を高めてしまうこともあります。

大うつ病の場合は、無理な活動は控え、
休息をとることが大切ですし、
場合によっては入院する必要性もありますが、

非定型方うつ病の場合は、
ストレッサー(ストレスの源となる場所や状況)
から離れさえすれば、
通常通り活動できるという特徴があり、
生活リズムを整えるためにも、
できる限り活動に従事した方が良いとされています。

ですので、ご主人が家の周りのことをしたり、
家族とコミュニケーションがとれていたり
することはむしろ好ましいことです。

ご主人が、職場復帰を考えると
状態が悪くなるのであれば、
それほどに職場でストレスフルな状況がある
ということだと受け止めてください。

ご主人のような症状では、
薬物療法以外にも、認知行動療法などの
心理療法が効果的とされていますので、
もし、ご主人が心理療法を受けていないのであれば、
医師に相談するなどして受けられるところを
紹介してもらうと良いと思います。

ストレスの大小は、その人の出来事に対する
受け止め方によっても変わってくるので、
受け止め方を健全に変えることで
ダメージを受けなくなったり、
より効果的に対処できるようになったりもします。

今後のご主人の就労や経済面に関しては、
精神障害者保健福祉手帳の申請をすることを
検討されると良いと思います。

これは職場に通達されることはありません。

精神障害者保健福祉手帳は
1級、2級、3級とありますが、
3級は一人での外出やある程度の活動ができる人です。

この手帳があることで、
さまざまな優遇や支援が受けられます。

経済面では、
税金や年金の税控除が受けられたり、
公共交通機関の割引や無料の優遇があったりします。

また、就労に関しても、
デイケア、自立訓練、就労支援、就労維持支援など
さまざまな支援が受けられますし、

今の職場への復帰が困難なら、
昨今は企業も精神障害者への配慮から
障害者枠を設けているので、
そのような精神障害者へ配慮ある
障害者枠で企業就職も可能となります。

長年うつ病を患っている人は、
このように精神障害者保健福祉手帳を得ることで、
さまざまなメリットがあります。

自分たちの力だけで解決しようとせず、
ぜひ、このような支援のリソースを
活用してみてください。

まずは、お近くの
福祉事業窓口に相談してみてください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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