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2019/07/31(水)
【川畑のぶこ】Q.些細な事で怒る夫との付き合い方
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q.些細な事で怒る夫との付き合い方
すごくささいな事でカチンときて、
すぐ怒り、ののしる夫との
付き合い方を教えてほしいです。
普段はとても優しい主人ですが、
すごく些細な事で怒ります。
例えば、ドライブで私がカーナビの指示を
繰り返しながら案内して行くのですが、
道を一本手前で曲がってしまうなど、
間違えると「使えないバカ」
「クソだな」など暴言を吐きながら怒ります。
知らない土地でわからないし、
たかが道一本間違えただけでなんで
こんなに暴言を言われなくてはいけないのか
と思いますが、怒られたり、ののしられると怖いし、
腹は立つし、ヒートアップするので黙ってやり過ごします。
でも、なんでそこまで
言われなくてはならないのだろうと
怒りやせつなさで胸が苦しくなります。
言いたいこと、お願いしたいことも、
気に入らないとまた怒られると
思うと怖くて言えないこともあります。
どうしたら言いたいことをうまく言えたり、
心穏やかに付き合っていけるのでしょうか?
どうしたらいいのか、
どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
【マロン・30代・主婦】
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A:FROM 川畑のぶこ
夫の暴言や罵倒に傷つきつつも、
それに耐えてここまでやってきている
マロンさんの苦悩が伺えます。
まず、「使えない馬鹿」とか
「クソだな」という、
人を人として扱わない態度は、
口が悪いとか不機嫌で済まされるものではなく、
「暴力」であるということを知っておいてください。
暴力には身体的のみならず、心理的な暴力もあります。
そして、何があっても暴力は許さない、
私は暴力に値しない、という
屈しない態度を育んでください。
さらなる暴力が恐ろしいからと、
暴力に屈しているなら、
それは相手の思う壺で、
さらなる暴力を生んでしまいます。
自分が被害者でいつづけることも、
夫が加害者でいつづけることも
止めなければいけません。
これはマロンさんも
望むことではないでしょう。
まず、夫が妻を罵るのなら、
「これは暴力なのだ」
ということを知らせてください。
そのような暴言を吐く夫は多くの場合
それを暴力と認識していませんし、
そこまで相手が傷ついていることも
イメージできていません。
伝えるタイミングは、
相手が怒っているときではなく、
機嫌が良いときや冷静なときに
「伝えたいことがある」と
毅然と伝えるのが効果的です。
穏やかに、毅然として、
「あなたの言葉に深く傷ついている」こと、
「罵りは心理的暴力である」こと、
「暴力は許せない」こと、
そして「私は暴力に値しない」こと、
「人として大切に扱われる権利がある」こと、
「尊厳をもって接してほしい」こと、
などを伝えてください。
口頭で伝えるのが難しいのなら、
手紙で伝えるのもひとつです。
大切な相手だからこそ、
今後もうまくやっていきたいからこそ、
変化を起こすことが大事なことを伝えてください。
日本ではいまだに
「妻は夫に従っていればいい」という
女性差別的な古い信念を
持っている男性も存在します。
頭ではそうではないとわかっていても、
自分の親の関わり合いが無意識に刷り込まれ、
自分と妻との関わり合いの
モデルとなっていることも多いです。
何でも自分の言うことに従う、
しもべのような妻を持つことが
幸せの条件とすら、
知らず知らずのうちに
思い込んでいる人もいるかもしれません。
そうであれば、妻を人としてでなく、
自分がどうにでも扱える物のように
扱ってしまう危険性も出てきます。
意識的に新しい関わり方を
学んでいかなければなりません。
もし、夫の暴言が
車に乗っているときに限って多いのなら、
運転というのは生死に関わる
危険性がある行為のため、
無意識のうちに心身が緊張状態に陥っており、
自分自身やものごとを俯瞰的に見る
ゆとりがなくなることも覚えておいてください。
「いい人」や「優しい人」人が、
車の中で性格が豹変するのは、
車という他者から隔絶された
(鎧に守られた)中で、
日頃の抑圧が解き放たれて
爆発している可能性もあります。
日頃から自己肯定感や自尊心が低い人ほど、
このような傾向に陥りやすいでしょう。
だからといって暴言が
許されるわけではありませんが、
そのような極限的な状態にある人の
一言一言をいちいち個人的に
受け止めないことも学んでほしいと思います。
何より大切なのは、マロンさんご自身が、
自分に対して敬意や愛情をもって
接することだということも忘れないでください。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今日で7月も終わり、
夏本番の8月に突入ですね!
急に気温が上がり、ついつい
冷たい飲み物を買ってしまいます^^
熱中症には、くれぐれも
お気をつけくださいね。
宮永笑子
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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