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2018/05/23(水)

【川畑のぶこ】QA:話し合いに応じない夫

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:話し合いに応じない夫、
いったいどうすればいいのでしょう?

川畑先生のやわらかで
おおらかなお答えに
お人柄がみてとれてほっとします。

夫65歳私62歳、
関東在住で結婚35年になります。

四人の子供達も家を出て
これから夫婦二人の生活が始まるというときに、
夫が26歳年下の沖縄の水商売の女性と不倫を始め、
夫購入のマンションに住んでもう5年以上になります。

息子達が先に気付き内心
『お母さんだまされてんじゃねぇよ』
と思っていたらしいです。

が、夫のうっかりからバレて長男(34歳)が、
うろたえた私の力になってくれました。

彼女のことは話題にせず、
「お父さん話があるんだけど」
と二人で話し合いをしたようなのですが、
夫が逃げてそれ以来長男は
「補償がしっかりしてるから、
jalの事故で死んでくれたらいいのに」
と言うまでになってしまいました。
次男も同じです。

普段彼女の話題さえ出さなければ
普通に会話もあるし、食事も一緒にとります。
旅行に誘ってくれ行きます。が、
彼女のことやこれからの私たちのことになると、
ひたすらだんまりを通して話しになりません。

彼女のご主人(関西在住)が突撃してきたときも
同じような態度だったらしいです。
(私は居合わせませんでした)

夫は私と離婚するつもりはない、と言います。
それなら彼女と別れるのかというとだんまりです。

夫が沖縄に行っている(月に2回は行きます)ときには、
息子達は顔を見せてくれます。

なんとか食べるには困らない程度にまで生活費も減らされ、
息子達も寄り付かない生活なら、
いっそキチンと離婚したいと思っていますが、
とにかくお話になりません。

なんとか話し合いを持ちたいです。
彼女のご主人から話し合いの手紙が来たときも
弁護士を代理人に立て話し合いはしませんでした。

今のままで、夫の妻として
死んでいくのはイヤだなぁ、と思います。

支離滅裂な文章ですみません。
どうぞよろしくお願いいたします。

【傷心者・60代・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:

FROM:川畑のぶこ

傷心者さんにとっては何の予兆もなく
或る日突然ご主人の不倫が発覚したのですね。
それまで夫婦生活はそれなりに円満だったと
思っていらっしゃったのなら、ショックは
さぞ大きかったことと思います。

まず、このことに関して、傷心者さんは
うまくやり直したいがその方法がわからない
のではなく、きちんと離婚したいし、
今のまま夫の妻として死んでいくのは嫌だ
と思っていらっしゃるのですね。

ただし、夫が話し合いに応じないため、
お困りなのですね。

4人の子どもを育てられ、みなさん立派に
巣立っているとのことで、本当に
大変なお仕事をされたと思いますし、
そのお子さんたちが傷心者さんに寄り添って
くれているのは傷心者さんの優しさと
家族への献身さゆえでしょう。

ご主人とはやはりきちんと離婚したいと考えて
いらっしゃり、当人同士でもまた、家族のほかの
メンバー(お子さん)であっても話し合いが
成立しない場合、代理人(弁護士)を立てて、
話しを進めることをお勧めします。

ご主人も相手の女性の夫との話し合いに
代理人を立てていますね。
同じように対応するということです。

ですので、代理人同士で
話し合いとなるかもしれませんが
これでようやく核心に触れることが
できるのではないでしょうか。

そこまでしないと、いまの状態がルズルと
続くことでしょう。

まずは、このようなケースに長けている弁護士に
相談してみると良いです。

実際に依頼するかしないかも含めて、
いちど相談してみると良いでしょう。

おそらく、ご主人としては、傷心者さんは
この状況にそれなりに耐えてきているし、
今後も耐えられるだろうと
楽観視しているかもしれません。

もしかしたら、無意識のうちに、傷心者さんの
献身さを逆手にとってしまっているかもしれませんね。
そこには立ち上がらなければなりません。

離婚となれば、彼にとって物理的にも
経済的にも不利益があり、煩わしいものでしょう。

ですので、妻さえなんとか我慢できるなら、
なぁなぁでごまかし通し、自分のすべての欲求を
満たすことを優先させる算段ではないでしょうか。

傷心者さんのことを彼なりに大切に思っている部分も
あるでしょうし、関係を維持したいと思っているでしょう。
ですのでコミュニケーションも旅行の提案も
あるのだと思います。

その部分を分かってもらえれば妻は耐えられると
思っているのかもしれませんね。

同時に、妻とのあいだでは得られないものが
相手の女性にはあり、どちらも手に入れたいという
状態なのでしょう。

傷心者さんご夫婦のケースでは、どちらかを選ばねば
どちらかが破綻するのだということに直面すれば、
彼の態度も変わってくるかもしれません。

代理人を立てて話し合いを進めるのは、このように
彼にきちんと直面させ、選択させるための機会と
なるでしょう。

傷心者さんの献身さや優しさが裏目にでないように、
ぜひ毅然と対応してみてください。
どうか、優しさを強さに変容させてみてください。
強さとは優しさでもあります。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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話に取り合ってもらえないのでは
なかなか先に進めませんよね。

聞きたくないことには耳を塞いで
聞こえないふり…同じ男として
個人的にはみっともないなって思います。

少しずつでも前に進んでいけるように
応援しています。

吉川広典

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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