ホーム / 【川畑のぶこ】 QA:自分を閉ざしている夫との接し方がかわかりません。
2018/04/04(水)
【川畑のぶこ】 QA:自分を閉ざしている夫との接し方がかわかりません。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
―――――――――――――――――
Q: 自分を閉ざしている夫との
接し方がかわかりません。
夫が2年前から私と口を聞かなくなり、
自分の部屋にこもるようになってしまいました。
それまでも、そういうことはあったのですが、
1~2ヶ月位で治っていました。
もともと仕事への意欲や責任感の強い人で、
職場がそういう雰囲気でなかっり、
一人で仕事を抱え込んでギリギリの状態だった時に、
私が何気なく言った言葉で、
心が崩壊してしまったと最近聞きました。
本人は
「私の声を聞いたり、
顔を見たりするのが、すごくストレスで、
子どもたちとは一緒にいたいけれど、
自分のこの心の病気はもう治らないと思う。」
と言っています。
私も、そう言われて、辛いですが、
子どもたちは、今もお父さんが大好きで、
夫と子どもたちは話しもするし、
休みの日には遊びに行ったりもします。
彼が心の病だとしたら、
私は治るのを待つのがいいのか、
夫は何の病気なのか、考えてしまいます。
上の子は、はじめは
「今までのようにそのうち治るから」
と言っていたのですが、
お父さんと離れて暮らすことになるかも
と夫が言った時があり、その頃から、
学校を休むようになりました。
私は仕事以外の時間、
なるべく一緒にいるようにし、
気持ちに寄り添うよう心がけ、
今は大分落ち着いてきましたが、
今後、夫が家を出たり、離婚となれば、
また子どもたちは傷ついてしまうと思います。
両親の普通でない状態が、
よくないのもわかっていますが、
子どもたちはそれでも、
私とも夫とも一緒に暮らしたいようです。
夫は、仕事は今も行っていますが、
夫の両親や兄弟とも、連絡を断っています。
こうなるまで、多少気難しいところはある人でしたが、
おだやかで優しく、子ども思いの夫でした。
普通のうつ病や引きこもりとは
また違うケースなので、
誰に相談したらよいかもわからず、
妻として、母として、私は、
どんな風にこの事態に向かっていけばいいのか、
ぜひアドバイスが聞きたいです。
【きょうこ・40代・公務員】
―――――――――――――――――
A:
FROM:川畑のぶこ
きょうこさんの一言にご主人が傷つき、
それ以来ご主人が心を閉ざすようになって
しまったのですね。
ご主人は仕事への意欲や責任感が強いとのことで
完璧主義のところがあるかもしれませんね。
「かくあらねば」とか、「かくあるべき」という
理想や信念が強いのではないでしょうか。
完璧主義の人は、仕事の遂行という点で大きな
力を発揮しますし、信頼を得るでしょう。
ただし、ものごとが自分の思い通りにいかない
ことへの耐性が弱く、柔軟性に欠ける部分も
あります。
同僚や部下、そして、家族(妻)が自分の
理想通りでないと、絶望してしまうのは
そのような性向からかもしれません。
きょうこさんが今後ご主人とうまくやって
いきたいと思っており、ご主人にもまだ
心のどこかに同じ気持ちがあるのなら、
コミュニケーションを試みる価値はあると
思います。
その場合、会話がなりたたないのであれば、
きょうこさんから心のこもった手紙を出すことを
お勧めします。
たとえ、相手の気持ちが冷めていたとしても、
また、結果が同じであったとしても、
批判ではなく、愛情や敬意に溢れたメッセージに
接することは、綴るものの心理状態も、
読むものの心理状態も軟化させることでしょう。
手紙にはまずご主人のこれまでの努力、
(仕事に真剣に取り組む姿勢や
家族のために一生懸命働いてくれていることなど)
に感謝や敬意を表してみてください。
ご主人は家庭で、とりわけ夫婦間において
存在価値が感じられないことが考えられますから、
自分は相手に認められているのだということ、
家庭に自分の居場所があることを実感することが
大事です。
そんなこと言わなくてもわかってくれて
いるはずと思っていても、あえて伝える
ことが大事です。
一度伝えてダメでも、伝え続けたら
よいでしょう。
妻が自分のことをケアしていることが
伝わったなら、たとえご主人が完璧でなくても
よいこと、存在自体に価値があると
感じられるコミュニケーションを心がけて
みます。
また、完璧主義が本人を辛くしているように
見えるので、その苦しみを取り除くべく、
受診を促すのが良いでしょう。
本人に病識がなく、とくに問題の原因が
受診を勧める相手にあると思っている場合は
アドバイスにしたがって行動することは難しい
かもしれませんが、前述のステップを踏んだ
上でアプローチする場合、トライする価値は
あると思います。
お子さんのことに関しては、夫婦仲が悪くとも、
父と子の関係が良いのは素晴らしいことでは
ないでしょうか。
最善のコミュニケーションを心がけても
改善しない場合は、一旦別居などで距離をとって、
お互いの関係を考え直すのもひとつかもしれません。
その際、お子さんには親子関係が絶たれるわけでは
ないことを十分に伝えて、たとえお母さんと
お父さんがうまくいかず、別れることになっても
お父さんとあなたたちは仲良くやっていけることを
明確に伝えると良いでしょう。
-川畑のぶこ
PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
↓
https://business.form-mailer.j
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
相手に感謝の気持ちを
改めて伝えるのって
なんだか恥ずかしいというか
照れくさいですよね。
普段からスキンシップを
お互いに取っていれば
抵抗はあまりないのですが、
日が空けば開けば空くほど
できなくなるんですよね。
僕なんか…10年ぶりにあった兄弟と
話すだけでなんだか抵抗があります。
以前は仲の良い兄弟だったのに…
吉川広典
PS
ファッションセミナー開催決定!
「大人のコーディネートは3パターンあればいい。
ーラクで楽しい、”いつも素敵”な私の作り方ー」
↓
http://123direct.jp/tracking/c
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
下記の注意事項に同意の上、お申し込みください。
執筆者一覧
最近の投稿