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2017/03/29(水)

【川畑のぶこ】大学受験に失敗した息子にしてやれること

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:大学受験に失敗した息子にしてやれること

中学受験で進学校に入学、
引っ越して地元の私立高校に進み、
推薦ではなく国立大学志望
という本人の強い希望で一浪するも
絶対安全圏の私立大学以外すべて
不合格という結果に終わりました。

読書家で雑学知識は豊富、
高校でも授業は聞いてほとんど分かる、
友達に教えることもよくあるという
利発な子ですが、
何しろ勉強しないので
理解は出来ても試験問題が解けず、
劣等感に悩まされていたそうです。

「頭がいいのだからすれば出来るはず」
と励ますと、

「努力できるのは才能、
一番欲しかった才能を持たずに
生まれてきた」

「好きな勉強をしたい。
受験勉強は楽しくない」

などと屁理屈ばかりで
高校も予備校も、
欠席せずに通うものの
家ではほとんど勉強しませんでした.

思い返せば学校の宿題もせず、
先生に叱られても平気だ
ということも昔からよくありました。

本人の希望による習い事も部活動も
長続きしませんでした。

今から思えば、
叱ってでも勉強をさせる習慣を
付けさせれば良かった、
甘やかしすぎて、
逆に余計なところで小言を言い過ぎた、
と悔やまれてなりません。

また、私が自身の親との関係に悩み、
息子とよい関係を結べなかったこと、
以前うつ状態になって苦労を掛けた
ことも影響したのではないかと
申し訳なくも思います。

しょげる息子には
「大学生活を楽しみにするように」
と言って、本人はようやく気持ちが
上向きになってきたようですが、
成績が悪いクセに人を馬鹿にした
ようなことをよく口にし、
人の言うことを素直に聞く、という
人としての基本も出来ていません。

ちゃんとした人間に
育て上げられなかったことで、
専業主婦としての私の子育て期間が
無駄に終わったと、
虚しい気持ちになります。

受験失敗の結果また4年間
一緒に暮らすことになりました。

これから私が息子に
してやれることはあるでしょうか。

【M・51歳・看護師】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

Mさんの息子さんへの愛が伝わる
ご相談内容です。

好奇心旺盛で勉強は好きだけれども、
受験勉強が嫌いなのですね。

これは、勉強ができないのではなく、
試験をクリアするテクニックを
身につけていないという問題のようですね。

学問は好奇心が一番大事ですから、
その点では息子さんはとても豊かな
向学心をお持ちなのではないでしょうか。

これはとても大きな宝だと思います。
研究など、何かご自身がとことん
掘り下げて「知りたい!」という
ニーズが満たされる環境があれば、
とても伸びるタイプなのでは
ないでしょうか。

人生の目的は
受験に成功することではありませんし、
世間が認める企業に就職すること
でもありません。
本人が、幸福感や充足感を満たす
ことができるか否かではないでしょうか。

その点で、息子さんは
自分が学びたいことを学びたいし
勉強したいという点では非常に
目的意識やモチベーションが
高いことが明確ですから、
そこを伸ばすサポートを
してあげてはいかがでしょうか。

おそらく、それを突き詰める過程で、
目標を達成するには、
やりたいことばかりではなく、
自分が望むと望まないとに関わらず、
やる必要のあることがあるのだ
ということに気づくかもしれません。

親の望むタイミングでは
ないかもしれませんが、
息子さんなりのタイミングで
気づく時を待つのも
大事なプロセスではないでしょうか。

苦手を克服しなさいと、
まず問題に焦点を当てるのではなく、
得意を伸ばす、すなわち
良いところに目を向けて、
それを達成する過程に
苦手をクリアする必要があるという、
主従の逆転があれば、
もしかしたら、彼が自分の課題に
取り組みやすくなるのかもしれません。

親であれば誰でも、子どもに苦労
して欲しくないと思うでしょうが、
子どもには苦労する権利も失敗する
権利もあります。

親はそれをむやみに奪っても
いけないのでしょう。
それらの苦労を乗り越えて、
より賢く、強くなり、人生に
深みや奥行きが増すことを信頼して
手放す勇気が必要となるのだと思います。

親の思い通りに子どもが生きないので、
自分は親失格だとMさんがご自身を
責めることは、息子さん自身や彼の
人生を否定することにもつながります。

「あなたはあなたのままでは
いけないのよ!受け入れないわよ!」
という間接的で、非言語的な
メッセージを送っているのです。

すると、まだ親から精神的に自立
していない子どもは、そのことに
反発するか(これは健全です)、
そのメッセージを額面通り受け止めて
落ち込み、自己否定して生きていくか
となるでしょう。

お母さんご自身も、標準や平均に
振り回されることなく、
唯一無二の個性を備えた息子は、
はたしてどんな人生を
切り開くんだろうと、愛ある好奇心を
持って寄り添ってみると、
リラックスできるかもしれませんね。

親の思うようには生きないけれども、
子どもなりに人生を切り開く力を
生まれながらにして備えていることを
信じて。

それはとりもなおさず、
母親であるMさんも、
誰とも比較しようのない、唯一無二の
個性を備えた豊かな母親であることを
認めることにつながるでしょう。

PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
 ↓
https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
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誰かの期待通りに生きられたら、
それはそれで幸せ(楽?)かなと
思ったこともありますが、、

振り返ってみると、誰の期待にも
「その通り」には応えられてません。
でも、、裏切っているわけでもない。

「期待に応える」って、
そういうものかなーと思います。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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