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2017/03/08(水)

【川畑のぶこ】◯◯さえ整えば、、、

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:子供ができない現実を受け入れられません。

46歳の主婦です。
42歳の時、2歳上の夫と結婚し、
43歳から2年間、不妊治療を
しましたが子供ができませんでした。

子供の頃から、親が、家族や親戚
の問題で辛い思いをしてきたのを
見て育ちました。

私は、大人になって、人間関係が
うまくいったことがありません。

30代の時は、カウンセリング
などを受け、心の悩みと向かい
合ってきました。

晩婚だから子供ができなかった、と、
今、思い切ることができません。

この数年で、30代後半で2人も
子供を産んだ従姉妹、40代で
子供が生まれた義理の姉。

夫は、結婚した直後から鬱気味になり、
結婚1年後に持病の手術をしたりで、
子供のことは上の空だったように
思ってしまいます。

今は、薬の服用のみで健康になりつつ
ありますが、私は嬉しくありません。
夫はとても優しくていい人なのですが、
つらく当たってしまいます。

久しぶりに親や親戚に会って、
子供のことを聞かれるのもつらくて、
また昔の私みたいに居場所がない、
と思いつらくなります。

晩婚になったのも親や親戚が原因
ではないか、夫は結婚前に持病のことを
言ってくれなかった。。。

今、うつ状態であり、他の人の幸せを
喜べません。小さな子供を見るのも嫌です。

乱文ですみません。
気持ちの整理の仕方をアドバイスください。
お願いします。

【美奈子・46・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

不妊治療は長引くほどに心身の負担
も多く、幸せになろうと思って始め
たのに、そのプロセス自体がストレス
となって、夫婦間に過度な緊張感や
プレッシャーもたらしたり、時として
亀裂をもたらすこともあります。

美奈子さんやご主人も大変な努力を
されてきていらっしゃることと
思います。

条件が整ってはじめて幸せになれる…
この信念は無意識なうちに、
私たちの心の基本となっているようです。

「〇〇さえ整えば…」
というあり方は、その条件とされる
〇〇が満たされたのちも引き継がれ、
いつか訪れるはずの幸せはまるで
影踏みのように、手に入ったかと思っ
た瞬間にするりと抜けだしてしまい、
また別な対象を求めてしまうようです。

「恋人さえできれば…」
「結婚さえできれば…」
「子どもさえできれば…」
「あともう一人子どもがいれば…」
「夫が育児に協力的でさえいれば…」
「子どもがもっと従順でさえいれば…」
「子どもをこんなに産まなければ…」
「もっと自分の時間が取れさえすれば…」

私は幸せになれたはずなのに…

以前、都内の閑静な住宅街にある
幼児園で、保護者向けの講演を
何度かさせてもらったことがあります。

母親のメンタルケアに言及する際、
どんな時に深い充足感や喜びを
感じるかと問い、周りの人と
シェアしてもらい、代表者の方に
発表してもらいました。

すると、ほとんどのグループから
報告された答えが、
「子どもから解放され、自分だけの
自由な時間が持てたとき」
というものでした。

自由な時間の使い方に多少の
差こそあれ、みなさん
「子どもから解放されて」
というキーワードが出てきて、
「子どもと一緒の時間」
という、私の期待していた答えは、
どのグループからもあがらなかった
のです。

決して経済的に苦労していて、
朝晩働いているお母様方というわけ
ではありませんし、むしろ環境的には、
その反対ではないかと思われる層の
お母様方です。

子どもは手がかかりますし、育児ほど
人生でままならないものはありません
から、ある視点から見れば、子どもは
苦しみの源にもなり得ます。

そんなお母様方も、
子どもができる前は、未来に自分が
子どもよりも自分だけの時間を切望
するようになるなど、
露ほどもイメージしていなかった
ことと思います。

皆、子どもができれば、笑顔に溢れ、
和やかな時間が訪れることを
イメージしていたことでしょう。

もちろん、このお母様方が、
子どもがいるから不幸かと問われれば、
そういうわけではないでしょう。
苦労はあるけれども、基本的に幸せな
人がほとんどではないでしょうか。
ただし、一旦手に入ってしまうと、
それが当前のこととなり、
幸せを感じにくくなるのは事実でしょう。

人間は無い物ねだりです。
今手元にあるものでありがたいことや
喜ばしいことに目を向けるのは難しく、
足りないものばかりに目が行きがちです。

子どもがいることで幸せなことも
あれば、苦労もある。
子どもがいないことで幸せなことも
あれば、苦労もある。

どちらか一方だけが必ず自分を幸せに
してくれることなどなく、
そのようなこだわりが私たちを最も
苦しめているのではないでしょうか。
そして、それら両方をきちんと
受け入れる姿勢が、私たちの人生に
穏やかさと豊かさをもたらすのでは
ないでしょうか。

幸せとは条件が整うことではなく、
与えられた場で幸せを感じる力のことを
いうのだと思います。

全てが手に入らならなくても
人生は機能するものです。
子どもがいたに越したことはない
けれど、子どもがいても、いなくても
私の人生はそれなりに機能するし、
幸せに生きていくことは可能…
そんな基本姿勢を育むべく、
ぜひ、今美奈子さんの身の回りに
あるもので、ありがたいことや
好ましいことに目を向けてみてください。

全てが一気に解決しなくても、きっと
新しい気づきが訪れ、解決の糸口と
なることと思います。

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川畑のぶこへの質問・ご相談は、
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◎編集後記
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あれもダメ、これもダメと自分に
ダメだしばかりしてる今日この頃。
出来てることも手に入れたものも
多少なりともあるはずなのに、
「足りない」ところばっかり
見てしまうんですよね。。

でも、そんな自分に最近ちょっと
飽きてきました。ぼちぼち
”変わりどき”かもしれません。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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