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2016/04/07(木)

【やましたひでこ】モノとの付き合い方三原則

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FROM やましたひでこ

おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

卯月4月7日、木曜日。
<旧暦、三月一日>

週が明けて5日火曜日、上海、蘇州、
南京の断捨離行脚を終えて帰国。
今回で7回目となる中国訪問、この
1週間もまたたくさんの中国ダンシャリ
アンズとの熱気あふれる交流の時を
過ごしてきました。

中国は二十四節気「清明」に先祖の
お墓参りをする風習。今年、国民の
休日でもある「清明」は連休となり、
高速道路、新幹線、ホテル、どこも
大混雑、満員状態。そんな光景を
目の前にすると、中国経済、好景気は
まだまだ健在のようで。

景気の判断は数字で語られることが
多いけれど、私が出逢った中国の人々
は皆元気いっぱいで陽気。よく食べ、
熱く語り、しっかり遊び、真剣に学び、
懸命に仕事をするパワフルな人たち。

いやはや、かないませんね、という
のが毎度中国を訪れるたびの私の
率直な感想であるのです。

そうですね、私たちは自分が見聞き
したことでしか判断できないもの。
つまり、私やましたひでこが出逢う
中国は、私の意識が切り取った中国
であり、その私の意識は言うまでなく
「断捨離」そのもの。そして、その
「断捨離」を通して出逢える中国、
繋がる中国の人たちはとても友情に
溢れている、という体験をいつも
私にもたらしてくれるのです。

さて、その中国の人たちのおもてなし
の第一はもちろん「食」。幾皿もの
大皿料理が次から次へと運ばれてくる
豊かな食卓、しかもその量も半端では
ありません。胃袋の小さな私には、
この食攻勢は嬉しくもある反面、用心
してかからないと大変なことになるの
だけれど、それが食べ残してもまった
く構わない、というおおらかさがある
からとても有り難いですね。

そう、食べ残してはならない、食べ
残しては申し訳ない、なんて思いながら
無理して食べることほど辛いことはなく、
食卓を囲む愉しさは半減するばかり
ですからね。

けれど、日本人の私には、やはり、
「残してもまったくかまわない」とい
う感覚がどうにも馴染まなく、当初は、
それこそ「もったいない」という気持ち
でいっぱいになったもの。

そんなに沢山のご馳走は必要ありませ
んから、もう充分ですからと、何度も
辞退したものです。

けれど、ある時、中国の友人からこん
な話を聞いたのです。階層社会の中国、
上層階級の人たちは必ず「食べ残す」。
それは、大皿に「余った料理」は使用人
たちの食事として提供されるものだから。

そう、だからもともと食べ残さなけれ
ばならないほど沢山の料理を作るの
ですね。つまり、かつての中国では、
主人も使用人も場所と時間は異なっても
同質のハイグレード料理を食べていた
ということになりますね。

そうか、だからこそ大皿の大量料理が
中国の食卓の基本となったのかと私は
妙に納得。これが、小皿がお膳に少し
並ぶ程度だったら、残りものは出ない
かもしれないけれど、使用人さんたち
は食事にありつけないですもの。

もっとも現在は、大皿に余った料理が
どうなっているかはわからないけれど、
レストランではお客さんがパックに詰
めて持ち帰る光景はごく自然で当たり前。
日本では、食中毒云々で「ご遠慮下さい」
でありますが。

ところで、その中国の「住」空間は
どうかというと。

どこもかしこもモノが溜め込まれてい
るという現状が大方。食べ物は使用人
と同質ではあっても、余っているモノ
を使用人さんに分け与えるということ
はあまりないよう。だから、そこかし
こに使わないモノ、必要のないモノたち
が堆積しているありさまです。

爆買いしたモノたちを親類縁者と分け
合っても、貧しい地方出身のメイド
さんにあげるということはなく、また、
必要のない贈答品もくれた友人知人に
失礼だからといって手離すことなく
溜めておくばかり。

要は、食べ物は分け与えていくという
強い意識はあるけれど、品物を分かち
合うという意識は、贈り物の交換とし
ては盛んであるけれど、分け与えると
いう気持ちとは異なるように、私には
映ったのです。

欧米の富める国は格差社会でもあり、
格差社会であるからこそチャリティー
や寄付という意識が強く働いたりもする。

そして、一気に豊かな国となった中国
は驚くばかりの階層がある格差社会と
なり、富裕層はとんでないお金持ちで
モノ持ちで、貧困層はありえないくら
いどこまで貧しくモノがない。

翻って、私が育った日本には「お裾分け」
なんて長閑で奥ゆかしい言葉があるくら
い大きな格差とは無縁な暮らしがあった。
まあ、これも、今は残念ながら消えゆく
言葉となりつつありますが。

寄付
お裾分け
分け与える

断捨離のモノとの付き合い方の三原則

モノは使ってこそ
モノは、今、必要とされているところへ
モノは、あるべきところにあって美しい

この断捨離の理念が日本のみならず、
13億を超える沢山の人々が逞しく
生きる中国に、より広く、より大きく、
より深く浸透していくためならば、
私は何度でも中国に訪れることは
厭わないとあらためて強く感じた次第です。

さあて、今日のあなたも、必要の無い
モノを一つでも必要されるところへと
旅立たせてあげて下さいね。私も、
中国で断捨離ファンから頂戴した
いっぱいのプレゼント、その殆どが
大好きな中国茶、一人ではとても
飲み切れないのでせっせとお裾分けに
励みますから。

それでは、ごきげんさまにて。

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

2年ほど前中国に行った時。
ホテルの朝食会場から見える庭で、
太極拳をやっていました。

ゆったりした流れるような動き。
飛び入りの外国人観光客もいて、
とても気持ちよさそう。

朝から盛りだくさん!
な朝食バイキングに臨むための
準備運動にもってこいだった
ようなのですが、、

スルーして満腹になった私は、
参加しなかったことを
ちょっぴり後悔したのでした。

–青野慶子

PS
季節もちょうど今頃。
旅先でなくても、なんとなく
体を動かしたくなる季節ですよね。

家の中で太極拳、は動き回る
スペース確保が難しくても、
ヨガなら畳一畳分くらいで
気持ちよく体をほぐせます。

はじまりの春。
チャレンジしてみませんか?

http://123direct.jp/tracking/cr/ValFBe7t/221669/18230388

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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