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2016/03/25(金)
【小松易】「なんとなく保存」は機会損失
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
FROM 小松易
こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
私は東京在住ですが、
あれだけ寒かった冬が
気がつけば桜のシーズン。
「来ない春はない」
日本に居れば季節って
毎年ちゃんと変わってくれる。
北海道出身のクセに
寒さに弱い私としては
毎年春が来るたびに
「ありがたいなぁ」って感じます。
ところで、片づけの対象は
モノ以外に「情報」があります。
いわゆる「情報の片づけ」です。
情報を取捨選択し、
必要な情報を保管、保存しておく。
ここでシンプルな質問です。
情報は保管、保存できる。
それは、なぜだと思いますか?
ちょっとだけ考えてみてください。
大ベストセラー「バカの壁」の著者で、
解剖学者の養老孟司さんがある対談で
こう言っていました。
「10年経っても変わらないモノを情報という」
つまり、私たちが情報を
保管、そして特に保存できるのは、
情報が変わらないからです。
当たり前のようで、
当たり前じゃない。
でも言われてみれば確かにそうで
スマホで取った写真も
録画したドラマも
スクラップした雑誌も
変わらないから保存ができる
のは、疑いようがない事実。
10年前に撮った夫の写真が
老けていたら怖いですね(笑)
情報は、変化しない。
変わらないから、保存できる。
私たちは「変化しない」
「不変」のピースを収集し、
大切に机の中、書棚や倉庫
そしてスマホやパソコンに
大切に保存しているというわけです。
では、2つ目の質問。
あなたはなぜ、なんのために
情報を保存するのですか?
美味しそうな料理の写真は
フェイスブックにアップするために。
いいですね!
録画したドラマはいつか観るために。
はい。
スクラップした新聞記事は
何かのために。
えっ、何かのため?
何かのためって
何のためですか?
もちろん、何を撮ろうが
なにを集めようが個人の自由。
ただ、ここは「片づけ」
という視点で考えるとするならば、
さて、あなたは情報をどんな目的で
扱っていますか?
ちょっと立ち止まり考えてみて
いただきたいのです。
「目的なき保存」
「なんとなく保存」
そして、「惰性で保存」
たとえばレストランで
写真を撮ること自体が目的になって
その料理を味わったり、
素敵なレストランの雰囲気を
楽しんだりする機会を
失ってはいませんか?
そういう私もついパシャリ!
じつは自分へのメッセージでも
あります。
「チャンスは貯金できない」
これは「アサヒスーパードライ」を
世に出した元アサヒビール名誉顧問
樋口廣太郎さんの言葉です。
不変の「情報」ばかりに気を取られ過ぎず、
変転する「チャンス(機会)」にもしっかり
意識を向けることも大切だと
教えてくれている気がします。
そういえば、冒頭の春という「季節」も
保存できないですね。
だから、つい桜の写真を撮るんですね。
でも、ぜひ今年は桜が放つなんとも
言えない空気を感じたいと思います。
保存できないからこそ
「今」を楽しむ。
それも大切なんですよね。
今週はあなたの身の回りで
「保存できるもの」と
「保存できないもの」を
ぜひ意識してみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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美味しそうな料理や、綺麗な風景、
つい「とって」おきたくて撮ってしまいます。
でも、発表の場も特になく、それっきり、、
小松さんのおっしゃるとおり、味わったり感じたり、
「撮って」おかなくても残せるんですよね。
通勤途中の目黒川。
まだ寒くて桜のつぼみも固いままなのに、
近くの飲食店はお花見モード全開!
今年は「パシャリ」でなく、
桜もお花見モードも
存分に味わってみようと思います。
ー青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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