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2016/03/18(金)
【小松易】“かたづけ”に最も密接な「アカデミー賞」
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FROM 小松易
こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
この仕事を長くやっていると、
ついなんでも「かたづけ」という名の
フィルターを通して物事を見てしまいます。
事件、事故のニュースを
見聞きすると、瞬時にこう思います。
「この現場では“かたづけ”
キチンとできていたのかな?」
逆に、スポーツであるチームが
金メダルを取ったりすれば、
「コーチや選手はきっとしっかり
“かたづけ”できていたんだろうな」
と考えたりします。
“かたづけ”の対象は、
モノだけに限らず、
コト(タスク)、情報、
そしてメンタルなど。
いかにして、しっかり
“かたづけ”できていたのか?
失敗や成功の裏に
当事者がどのように意識して、
あるいは無意識で
“かたづけ”ていたのかが
いつも気になって仕方ありません。
そうなると当然、大好きな映画にも
その視点は入り込んでしまいます。
つまり、優れた映画の背景にも
しっかりと“かたづけ”があるのではと。
昨年大ヒットした
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
私も公開時に3D版で観に行って、
最初から最後までのアクションシーン
の連続に圧倒されて大興奮。
タイトルからご想像のとおり、
典型的な「大娯楽映画」なのですが
じつは、先月に行われた「アカデミー賞」
では堂々最多6部門を受賞をしたのです。
受賞した賞の中に
1つ注目していた賞が見事
入っていて個人的に大喜び。
今日はかなり個人的趣味の回で
すいません(笑)
何の賞か分かりますか?
“かたづけ”に最も密接な賞です。
と、私はそう思います(笑)
それは、「編集賞」です。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
では、約5か月の撮影で480時間の
フィルムになったそうです。
もし、このまま映画館で上映すると
何時間かかるかお分かりですか?
はい、まさに480時間ですね。
不眠不休で見続けても20日間!
実際には3カ月かけて
フィルムチェックを行い、
最終的に2時間の映画に仕上げました。
つまり、478時間分を
編集でカットしたわけです。
私の大好きな映画評論家
町山智浩さんの話によると、
2時間の映画にするために
アクション以外の部分をほぼ全部捨てて
それでも2時間に収まらないので
会話のシーンをなんと
「早送り」で時間を稼ぐという
聞いたこともない「荒業」で
なんとか2時間に収めたそうです。
いったいどのようにして
映像と音声を合わせたのか
ほんとすごいの一言です。
そういえば、主人公マックス役の
俳優もほとんでセリフがなかったのも
カットされたのかなぁ。
編集とはまさに“かたづけ”
つまり「整理」です。
「整理とは、勇気と決断」
私はいつも言っています。
じつは編集を担当したのは
監督ジョージ・ミラー氏の妻、
マーガレット・シクセルさん。
監督が撮った480時間の映像を、
勇気と決断でバッサリと編集できたのは
妻だからではないかとも言われています。
考えてみたら自分の大切なモノを
他の人に整理してもらう。
これは預ける側も、
預かる側も渾身の勇気と決断
そして、すばらしい信頼関係が
あったに違いありません。
この映画の編集のことを考えたら。。。
さて、今週はあなたの「勇気と決断」で
さらに片づけを進めてくださいね!
いつもあなたを応援しています!
小松易
参考:GQ「なぜ?当然?『マッドマックス怒り
のデス・ロード』が高評価を受けたこれだけの理由」
http://tinyurl.com/hrx3wp5
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–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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