断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  【安永周平】語学の本で不幸になった女性

2016/03/05(土)

【安永周平】語学の本で不幸になった女性

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 安永周平

 

FROM 安永周平

あるところに、大量の語学の本を
溜め込んでいる女性がいました。

まったく勉強した後が見られない
古い語学テキストにもかかわらず、
絶対に捨てないモノのようです。

教材は英語に限らず、色んな
言語のものがあったのですが…

不思議なのは、語学そのものより、
その語学の「勉強の仕方」を解説
するものばかりだということです。

いったいなぜ、彼女は
このような本をいっぱい買い集め、
溜め込んでいるのでしょうか…

その理由は、実は中学1年生の
時の出来事が影響していました。

彼女は、小学生の頃から
英語教室に通っていて、これから
中学校ではじまる英語の授業を、
仲良しの友だちと、それは
楽しみに待っていました。

ところが、迎えた初めての授業…

威圧的な男性教師の対応に
傷つけられてしまいます。

緊張しながら
懸命に授業に集中するも、
ふと集中力が途切れた瞬間に…

彼女が脇見をしたと勘違いした
男性教師が、厳しい叱責の言葉と
ともに立つことを命令したのです。

それは、授業が始まって
わずか10分のことでした。

そして彼女は、同じような
叱責を受けた男子生徒とふたり、
授業の間中、立たされ続けました。

そして、授業の終わりがけ、
男性教師のさらなる圧迫の言葉。

「俺の授業で脇見をしたら、
 こいつらのようになるんだぞ。
 そして、お前ら。これで
 英語が嫌いになっただろう。」

その時から、当然のごとく、
彼女は英語が嫌いになりました。

英語と、
英語の授業と、
英語教師と、、、

少女だった彼女には、
それらの区別がつかないのは
ある意味で当然のことでしょう。

結果、その後ずっと
彼女は苦しむことになります。
好きな英語、苦痛な授業、
大嫌いな男性教師、、、

頭と心の中の混乱が、
英語への苦手意識をひたすら
助長することになってしまった。

本当は、英語が大好きな自分。
けれど、それは心の奥の奥に沈んで、
傷ついたままじっとしているのです。

語学テキストをひたすら
買い集める自分…けれど、
それを、開こうとしない自分。

そして、溜め込んだまま
絶対に手放そうとしない自分。

大量の語学テキストと、
その語学テキストの堆積した状態。

モノとモノの様子が、見事に今の
彼女の心の中を映し出しています。

ある時、やましたひでこが尋ねます。

「それって、いつの出来事ですか?」

25年も前の中学生の頃の出来事。

「ああ、それって、
 氷河期のころの出来事ですね」

と、彼女から冗談を交えた
答えが返ってきたと言います。

彼女が変わったのは
その時からでした。

大量の古い語学テキストを
自分の手で捨て始めました。

捨てながら、
過去の傷ついた自分、
英語が苦手でダメだと
思い込んでいる自分、
威圧的な男性教師への怖れと怒り、
それらも手放しはじめたのです。

それも自然に。

いつしか彼女は、こんなふうに
笑いながら話してくれるように。
「相変らず、英語は苦手だけど、
 でもでも英語は大好きです。」

 * * *

自分の心の中にある問題は、
必ず「見えるカタチ」になって
目の前に展開しているものです。

それが過去の出来事であっても、
克服解消していないのであれば、
今の自分の目の前に、その…

「証拠品」

がいくらでも堆積しています。
そして、それら証拠の数々と
しっかりと向き合っていけば、
必ず自分を解放へと導いてくれる。

自分の軸からブレた観念、
時間の軸がズレた観念、
それらを抱え込んでいるのは、
間違いなく今の私たちなんですね。

 * * *

不幸だとか、幸せだとか、
運が悪いとか、ツイてる…とか。

私たちは何かと原因を
コントロールできない外に
求めてしまいがちなのですが…

結局のところ、原因はいつも
目の前に「ある」わけなんですね。

ここから逃げていては、
残念ながら、開運お守りも
パワースポットも意味がない。
「断捨離」とは、モノを通して、
その観念に修正をかけていくこと。

やましたひでこは繰り返し言います。

今の自分にとっての
不要・不適・不快なモノを捨てれば、
今の私にとっての不要・不適・不快な
「観念」も自然に手放していける。

そして、過去の出来事さえ、
新たな視点で、とらえ直すことが
できるようになるものです。

過去は変えられる…

「断捨離」とは、そんな
尊いトレーニングでもあります。

トレーニングであるならば、
それは自分で何とかできるもの。
取り組み次第では運だって
自分でコントロールできますよ。

http://123direct.jp/tracking/cr/m125Sg1L/219092/18119322

<メルマガ登録>
※PC:こちら からご登録ください。
※携帯:こちらから空メールをお送りください。

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

安永周平

準備中

 

 

メルマガの登録はこちら

 

 

執筆者一覧

 

 

 

最近の投稿

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト