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2015/08/31(月)

【やましたひでこ】「捨てられない」というストレス

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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2015・8・31 No.1432

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◆今日の断捨離
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おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

葉月三十一日、月曜日。

八月も最後の日となり、
明日からは九月の始まり。

などと、こんな当たり前の日付ことを
書いているには訳がある。

なぜなら、私たちは、当たり前のことを、
周囲から当たり前と見做されず、
案外とストレスを強いられていることがあるからです。

さて、今朝のメルマガは、そんな記事!

◇◇◇◇◇

「捨てたいのに捨てられない」

これは、私がずっとお付き合いしてきた
クライアントさんたちのお悩み。

思えば、この摩訶不思議な、
けれど根深い悩みは、

自分では、このモノを捨てようと
思っているにも関わらず、
いざ、捨てようとすると、
捨てる後ろめたさに苛<さいな>まれ、
行動が起こせずに悶々としてしまうという悩み。

ところで、この悩みを、
私が摩訶不思議と思う理由は、

要は、捨てたければ捨てたらいいのだし、
捨てたくないのならば捨てなければいいだけのこと。

いたってシンプルな解決法があるにもかかわらず、
こんなにも複雑怪奇なものにして悩み抱え込むことに対して。

そしてまた、この悩みを、私が根深いと思う理由は、

要は、この後ろめたさ自体が、
「もったいない」という正義の価値観に絡めとられているから。

そして、この「もったいない」が、
多くの場合、「愛着まがい」の衣に
身を包んだ「執着」に他ならないことを
自分ではなかなか認めることができないことに対して。

ところが、この
「捨てたいのに捨てられない」という
悩みには、もうひとつのケースがあるのです。

実際、無用となった邪魔なモノたちを、
さっさと捨ててしまおうと考えているのに、
周囲の者や同居家族からの抵抗や
反対を受けて、それが実行できないというケース。

しかも、そのモノは自分のモノなのに。

これは 実にストレスフルなこと。

前者の「捨てられない」悩みは、
簡単に言ってしまえば、いつも
スナック菓子や甘いものをパカパカと
食べているにかかわらず、
「痩せたいのに痩せられない」と
愚痴を言っている類と同じともいえる。

つまり自分と自分自身との折り合いの問題。

ところが、後者の「捨てられない」
悩みは、他者から制止、阻止がある。

自分と他者との価値観の違い、他者との葛藤の問題。

事実、こんな訴えをどれだけ聞いてきたことか。

夫は、私が捨てると機嫌が悪くなるのです。
母は、私が捨てると怒るのです。
姑は、私が捨てたモノをゴミ袋から出してくるのです。

もちろん、これは、夫や母親、
姑のモノを勝手に捨てた時の話ではない。
自分のモノにきちんと始末をつけようとした時のこと。

だからこそ、これは辛い。

捨てる自由を奪われているのは、
まるで、身体の生理現象である
排泄行為を禁じられているのも同じだから。

私たちは、所有する自由があるように、
私たちには、捨てる自由があるのです。

そして、所有してから捨てるまでの間、
そのモノの維持管理は自分自身の
管理の下にあり、自分自身の責任でもあるのです。

捨てようとしているものを、
持たされ続けること。
捨てようとしているものを、
持ち続けなければならないこと。

それは、他者から負債の清算を禁止され、
借金をずっと担ぐことを強いられているようなもの。

当初の負債の傷は小さかったはずなのに、
持たされ続けることによって、その負債は膨らむ。

モノの維持管理に伴う、
時間というコスト、空間というコスト、
労力というコストを、ずっと引き受け続けなければならないのだから。

けれど、それ以上の負債は、
自らのモノを自らで処分できない
不自由さを強いられてしまうこと。

窮屈
拘束
不全

捨てることを制止されることで
湧き上がってくる、これらの負の感情、
捨てることを阻止されることで
溜まっていく、それらの負の残留エネルギー。

このやりきれなさほど辛いものはないのです。

実際、これが、大きなストレスとなり、
人間関係を壊してしまう場面が展開していく。

じっと我慢していた妻が突然激昂する。
とても大人しかった娘が突然反旗をひるがえす。
ずっと堪えていた嫁が姑に突然罵声をあびせる。

もしも、あなたが、捨てることを
制止阻止する側であるならば、
くれぐれも用心したらいい。

<繰り返し確認しておくけれど、
それはあなた自身のモノではなく、
当事者が自分のモノを捨てようとしている場合>

妻、娘、嫁、これらの突然の変貌には、
必ず予兆があることを知っておいたらいい。

溜まっていくモノの量は、
心に溜まっていくストレスの量と同じ。
つまり、不要なモノの堆積で
溜め込んでいるストレスが診断できる。

蓄積した負の残留エネルギーは、
溜まれば溜まるほど危険度が増すことはあきらか。
負の残留エネルギーは、蓄積させずに
小出しにさせることのほうが賢明。

どうでしょう。

最後に、蛇足ながら、妻、娘、嫁と、
女性の立場を例に書いたけれど、
もちろん、夫、息子、婿の例も、
沢山あることを書きそえておきますね。

この頃は、溜め込む妻、夫がモノを
捨てることを嫌う不機嫌妻を持つ
男性諸氏からのお悩み相談も承ることが増えたので。

さあて、今日のあなたも、
要らないモノは捨てて、家と心の中の
新陳代謝をして下さいね。

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◎編集後記
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自分の所有物を捨てられないのは、自分の責任。
これは、自分で折り合いをつけていくしかないもの。

しかし、自分のモノを捨てたいのに、
他人から「捨ててはダメ」と言われたら、
とても嫌ですよね。

本来ならば、自分管理のモノだから
他人の指図に従う必要はないとわかるのに、
「捨ててはダメ」には、
“もったいない”という大義名分があるので
なかなか捨てさせてもらえないのですね。

「捨てさせてもらえない」ストレスが
蓄積して爆発する前に、
なんとかしたいものですね…。

そして、他人に同じ「捨てさせてもらえない」
というストレスを与えないように
気をつけたいものですね。

渡辺万里子

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この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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