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2015/02/09(月)

【やましたひでこ】むっちゃんのシルクのパジャマ

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・2・9 No.1229

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◆今日の断捨離 「むっちゃんのシルクのパジャマ」

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

如月九日、月曜日。

 

立春が過ぎて寒さがぶり返す。
油断大敵とはこのこと。

 

でもね、なんだかんだと言いつつも、
ちゃんと暖かさに向かっていくはず。

 

戻る寒さを少しばかり恨めしく
思いながらも、やはり、ウキウキした
春に焦点を合わせてみようか。

 

そう、季節の先取り。
明るいイエローのカーディガンを
引っ張りだして着てみることに。

 

すると気持ちだけはすっかり春の気分になるもの、
ああ、面白いほどにね!

 

◇◇◇◇◇

 

食べるもので私たちの身体が
出来上がるとするならば、
着るもので私たちの気持ちが
出来上がるのではないしらと、
思うことがある。

 

今日のメルマガは、そんなお話。

 

断捨離実践コースの
一期生むっちゃん<仮名>、
私は、半年間の講座を修了した彼女に
こんな追加課題を出しておいた。

 

絹のピンクのパジャマを着て寝ること。
しかも、パジャマは最低でも一万円以上の品であること!

 

あらあら、随分と具体的な課題ですよね。

 

でも、本当のところは、
もっとゴージャスで艶っぽい
ネグリジェを着て欲しかったのだけど
今まで、どうせ寝間着なのだからと、
着古したシャツしか着ていなかった
むっちゃんにとっては、
それではいきなりハードルが高すぎますからね。

 

さて、私が、なぜこのような宿題を
むっちゃんに出したのか。
その理由は、彼女からのその後の
報告を読んでいただければ、
分っていただけると思うのです。

 

少しばかり長くなりますが、
むっちゃんの宿題レポートをどうぞお読み下さいね。

 

<以下、原文を省略してご紹介>

 

◆◆◆

 

ピンクのシルクパジャマ購入の宿題を
頂き、宿題をもらった翌日から
さっそく実物を探し回りました。

 

ネットで買うのは苦手な私なので
できれば自分でみて、
触って感じて購入したかったのです。

 

でも何店舗も回ってみましたが、
シルクでピンクで1万円以上で
というのは見つかりませんでした。

 

しょうがないのでネットでも
探しはじめ、見つけました。

 

でも見つけたら見つけたで
「もっと可愛いのがいいな・・・」
という欲みたいな、決断するのを
後伸ばしにするような悪魔の声が
きこえてきてなかなか決められませんでした。

 

ひでこさんからの
「一番違和感のあるものがいい」
というアドバイスを何度も唱え…

 

・光沢のあるのがとても嫌
(おばさんくさい気がする)
・シンプルなのが嫌
(色々おしゃれデザインの可愛いのがいい)

 

この2点が最後までひっかかり…

 

なんで嫌なのか…
ほんとうに嫌なのか…

 

選んでみないと自分がどう感じるか
わからないから、
と思い切ってそれを選びました。

 

実は、一番初めに検索して出てきた
ものなのです、これ。

 

幼い頃から叔母や周りから服などを
プレゼントされることが多かったのですが、
自分好みでないものも多く、
でも自分好みは買ってもらえない。

 

でもなんかちょっとおばさんくさいっ
て思うのもあり恥ずかしいと
思いながらも高価なものだからと、
そちらに意味を持たせて着ていたように思います。

 

その印象が強くて、
シルク・光っているというのが
それを連想させていました。

 

シンプルなのも、なんか面白味ないし
シンプルって可愛い人や綺麗な人が
着るなら似合うけどそうじゃない人が
着ると貧乏臭く・安っぽく見えると
いうイメージがあり(つまり自分がそれにあてはまるということ)
選べませんでした。

 

宿題を果たした今
ピンクのシルクパジャマを着て
寝ています。1か月が経ちます。

 

買ってから1週間が経つ頃、
寝起きのうっすーらした状態の時に
「もっと自分を大事にしていいねんで。
1番に考えていいねんで」という
言葉が身体のどこからか聞こえてきました。

 

あんなに苦手だった薄ピンク。

 

パジャマを着るようになってから
見慣れたのか・・街中でピンクの服を
着ている人を見ると可愛いと思えるようになりました。

 

いつの間にか今好きな色になりつつあります。

 

◆◆◆

 

むっちゃんは、私の
「一番、違和感のあるもの!」と
言った意味を自分で理解したのですね。

 

「なんで嫌なのか」
「ほんとうに嫌なのか」

彼女が繰り返した自問自答。

 

子供の頃から周りから与えられる服に、
心の底では「違和感」を感じつつも、
それをずっと封じ込めて従ってきたむっちゃん。

 

それは、きっと服だけのことではなかったはず。
周りから与えられることにまったく
逆らうことなくすべて受け入れてきたむっちゃん。

 

彼女は気がついたのです、
ずっとずっと自分の感性を封じ込めて
きたことに。

 

それに気が付いたむっちゃんは、
講座の間中、大泣きを繰り返していました。

 

その号泣は、彼女いわく
「鈍感にしてしまった自分の感覚」を
取り戻すためのもの。

 

そうですね、私は
「絹のピンクの一万円以上のパジャマ」
という課題にこんな意味を込めたのです。

 

まずは、自分の中に生じた
「違和感」に素直になっていくため。

 

だからこそ逆に、
彼女は違和感だらけのもの選択する
必要があったのです。

 

次に、「違和感」の元を、
しっかりと見つめるということ。

 

シルクという良質の天然素材も、
ピンクをいう可愛い色も、
外出着でもない寝間着に一万円以上の
コストをかけることも、けっして
自分に許してこなかったむっちゃん。

 

つまり、むっちゃんは自分を無意識の
うちに貶めることに慣れてしまっていた。

 

質も色も値段も、
「どうせこんな自分にはそぐわない、
ふさわしくない」と無意識のうちに
自分に制限をかけていた。

 

そうですね、むっちゃんは、
自分を封じ込めることに慣れきってしまい、
自然な自己肯定感、自尊感情を育む
機会を失っていたのです。

 

自分の心に生じた「違和感」に素直になること。
その自分の「違和感」の元を探訪していくこと。

 

これが、断捨離のモノに向かいあうプロセス。

 

そして、このプロセスが自分の思考・感覚・感性を取戻し、

やがては自尊感情を育むことになるのです。

 

さて、むっちゃんの宿題レポートには
続きがありますよ、
それは、次回の木曜メルマガにて。

 

有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。

 

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◎編集後記
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周りからすすめられた服を
違和感を感じながら、
着ていたむっちゃん。

 

知らず知らずのうちに
自分の好みをおさえつけていたのですね。

 

さて、その後はどうなるか…

次回が楽しみです!

 

ー渡辺万里子

 

PS
次回の実践コースの開始は
4月からになります。

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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