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2015/01/26(月)
【やましたひでこ】捨てられないという“執着”
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・1・26 No.1215
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◆今日の断捨離 「捨てられないという“執着”」
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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
睦月二十六日、月曜日。
一月も最後の週。
まだまだ寒いのだけれど、なんだか
重たい色のコートが気にかかる。
せめて、コートの下の装いは
明るい春色にしてみようか、
そう、黒や灰色の服はもうやめにして。
なんて思うのは、きっと、
身体より心の方が少しばかり
春の先取りをしたがっているからなんですね。
さてさて、先週の土曜日は東京で、
久しぶり、そう約半年ぶりの一日のセミナーを。
あれ、断捨離の基本を踏まえる
私のセミナーは、一年ぶりかもしれない。
私が講師でいられるのは受講生さんがいるから。
私が著者でいられるのは読者さんがいるから。
そうですね、
私のとることのできる立場は、
受講生さん、読者さんの存在が
なくしてはありえない。
どんなことも、片方だけで
成立することはないですね。
そんな当たり前のことを、
あらためて気づかされた一日。
去年は、本ばかり書いていたけれど、
今年は、もっとセミナーをさせていただこうかと思う。
だって、有り難いことに、
たくさんの受講生さんが受講して
下さるのですから。
◇◇◇◇◇
さて、そのセミナーで、
断捨離を語り、伝え、共有しながら、
私自身が深く考えさせられた二つのこと。
ひとつは、執着、
正確に言えば「執着」という言葉。
「捨てたいのに捨てられない」と
モノを溜め込みながら、
それに比例するように悩みを溜め込む。
そして、悶々とした日々を過ごす、
何か月も、何年も。
傍から見れば、
そんなに悩むくらいなら、
さっさと捨ててしまえばいいのにと
訝しく感じるのだけれど、当の本人は言う。
さっさと捨てられるくらいなら、
こんなに悩みはしないと。
だって、「執着」なんだから。
そうだ、この「執着」という言葉は、
とても便利に機能する。
「だって、でも、執着だから」
と言えば、周囲も、もちろん
自分自身も納得させることができる。
この自分で戦うことが難しい「執着」。
この自分でコントロールするのが容易ではない「執着」。
誰もが、そう思っている
「執着する心」という理解を、
言葉として持ち出せば、
今の自分を容認することは可能となる。
いわば、ずっと現状維持で
済ますことに正当性が出てくるのですね。
裏を返せば、自分が変わることを
どんなにか怖れているかの証拠でもありますね。
もちろん、「私、変わりたい」と
口では言っているのだけれど。
言葉とは、便利だ。
捨てたいと言いつつ、
本当は捨てたくない自分。
変わりたいと言いつつ、
本当は変わりたくない自分。
捨てることも、変わることも、
本当は怖れている自分。
そんな「怖れ」を見事なばかりに
覆い隠すことができる言葉が、
「執着」という言葉。
それは、まるで、
「怖い」と言うよりは、
「執着」と言ったほうが、
少なくともより理解されるのでは
ないかという勘違いがある。
私たちは、モノにしがみ付いているかのようで、
その実、言葉にしがみついている。
そして、その言葉とは観念のあらわれ。
そう、私たちは「観念」にしがみつくのですね。
そして、その観念が染みついた
言葉によって、私たちは、
つねに自分を正当化しようとするのです。
あっさりと、「私、怖いのです」と
感情を表現すれば済むことなのに。
必要もないモノたちを溜め込むことは、
自分に必要のない観念を溜め込むということ。
自分を縛るモノの堆積とは、
自分を縛る観念の堆積。
ああ、私たちは、どこまでも
自分を不自由な世界へと追い込む。
だからこそ、逆に、
モノを捨てていくことは、
自身を自由な世界へと誘うことになる。
そして、その自由な世界とは、
少しばかり残念なことに
自分を自分で守らなければならない
怖い世界でもあるのです。
さて、長くなりました。
もうひとつの深く考えさせられたことは、
次回、29日のやましたひでこの木曜メルマガで。
有難うございます。
あなたとの出逢いにいっぱいの愛を込めて。
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◎編集後記
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本日から、毎回大好評の
断捨離合宿の募集がはじまりました。
3/7(土)ー3/9(月)の3日間に
なります。
定員が20名となっておりますので
お早めにお申込ください。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/vFO9VDwy/188010/10199574
ー渡辺万里子
PS
3月の次の合宿は10月になりますので、
お見逃しなく…
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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