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2014/05/16(金)
【小松易】Aさんの「ゆうき」
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・5・16 No.960
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◆今日の断捨離 「Aさんの「ゆうき」」
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こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
以前、日野原重明先生が91歳の時に
初めての翻訳されたという本を
友人に紹介されて読みました。
それは「勇気」という
名前の絵本でした。
原書はアメリカの絵本作家
バーナード・ウェーバーさんが、
この厳しい時代に、願いを込めて
つくった絵本『COURAGE (勇気) 』に
日野原重明先生が感動したのが
そもそものきっかけだそうです。
「チョコレートバーのひとつは。
あしたに とっておくのも ゆうき」
「くちげんかを しても、じぶんの
ほうから なかなおりするのも ゆうき」
「しょうぼうし や けいさつかん
として がんばるのも ゆうき」
など、たくさんの「ゆうき」が
ユーモアたっぷりに描かれています。
あの人は当たり前にやっている
「あの」行動や自分自身が
一歩踏み出せない「この」行動が
「ゆうき」だと言われることで
なんだかとても勇気づけれる。
自分では当たり前にやっていた
「あの」行動が「ゆうき」なんだ
と知ることでちょっと誇らしげな
気分になってくる。
そんな素敵な絵本なのです。
先日、かたづけ研究会でも
1つの「ゆうき」と出会いしました。
参加者のAさん(女性)は
とても明るい性格で研究会(ラボ)
でもムードメーカー的存在の人。
毎回仕事で30分遅れて来るけれど
最後にはいつもラボの中心にいる。
片づけのやる気も人一倍。
いつも他の参加者を力づけ、
Aさんから自然に繰り出される一言が
いつもみんなの深い気づきとなる。
そんな彼女が常に持っている課題は、
家に帰ったあとでいつも起きる
「ある現象」からの脱却でした。
それは、「さぁ片づけよう」と
意気込んで家に帰るけれど、
溢れる紙や書類と「同化」してしまい、
気がついたら、スッポリと書類の中に
埋まってしまうこと。
そして、あれだけあったはずの
やる気が一瞬にして消えてしまうこと。
そして先日5月の「かたラボ」
の日がやってきました。
ある偶然が重なり、珍しく
その日の参加者は彼女一人。
私はAさんに質問しました。
『いま、家はどんな状況ですか?』
「前よりはすこしマシになった
けれどまだまだ片づけが
できていない所ばかりです。
やろうと思うけれどまたモノに
『同化』してしまいそうです。
『同化』しないために
必要なことは何でしょうか?
とにかく気合を入れて、気を
切らさず頑張ることでしょうか?」
『その気持ちはとても大切ですが、
もう一つ、Aさんにとって
越えるべきカベがありますよ。
いつも片づけから避けようとする
ある決まった思考パターンです。
それは何かというと、
『曖昧にしておく』という
思考パターンです。
私がなにも言わないと
課題を曖昧にしたままに
放っておくというパターンです。
この考え方を変えないと
いつまでも家に帰ると
家と『同化』してしまいます。』
「ではどうしたらいいですか?」
『とにかく意識して具体的に
行動してみることです。
そして具体的に動くために
『具体的な計画』を
作ってみてください。』
その日Aさんは、
具体的な片づけ場所を
「玄関」と定めました。
対象物は「靴」。
取っ掛かりにやる行動は、
「今ある靴の数を数えること」
にしました。そして、1ヶ月間、
「整理(減らす)」だけを徹底的に
やると決めて、会場を後にしました。
今日でちょうど1週間経ちますが、
なんとメーリングリストで毎日
Aさんから具体的な行動と
具体的な成果が届いています。
ちなみに、メーリングリストでの
報告は他の休んだメンバーのために
「1回だけ送る」と約束だけ
でしたが、なぜか毎日
報告メールが送られてきます。
変わり始めたAさんの
これからが楽しみです。
そして、
「ぐたいてきに かたづけて
みる のも ゆうき」
これも絵本に加えて
ほしいと思いました。
あなたの「ゆうき」は何ですか?
今週も「具体的に」
片づけてみましょう!
かたづけ士 小松易
かたづけ士小松易が主宰するスッキリ・ラボ
http://www.sukkirilab.com/
出典:「勇気」
バーナード ウェーバー (著), Bernard Waber (原著),
日野原 重明 (翻訳)
出版社:ユーリーグ
http://tinyurl.com/muk3wtq
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◎編集後記
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「どんなに有能な人でも
抽象的な計画は実行できない」
世界的な経営コンサルタントである
大前研一氏の言葉ですが…耳が痛い(汗)
なんとなく思うのですが、
大人になると、人は物事を
抽象化したがる気がします。
数学のテストなんかでも、
具体的な数字から「一般解」を
求める問題が出てきたりしますし。
もちろん、1つ高い視点から俯瞰し、
物事を抽象化することも大切です。
しかし、行動を起こすためには、
具体的に考えることが必要。
しかし「具体的」と「抽象的」
この2つは物事の両輪であって、
どちらが欠けてもよろしくない。
抽象的にも、具体的にも
両方考えられてはじめて一流。
ぜひ、行動を具体的にする事を
日頃から意識したいものですね。
―安永周平
PS
カラダという具体的なモノ
ココロという抽象的なモノ
2つの繋ぐスペシャリストといえば
個人的にはこの男だと思います…
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/7s5ML3t6/169097/12136453
※新メソッド公開は6/28(土)に!
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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