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2014/03/12(水)
【川畑のぶこ】<Q&A>病気の悩みは、実は…
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・3・12 No.895
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◆今日の断捨離 「川畑のぶこへのQ&A」
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Q:現在難治病で通院中2年目です。
ただ、私の悩みは病気のこと
というよりは、夫との夫婦関係です。
病気も夫婦関係のストレスで
生じたと思っています。
夫は私が困っているときに
支えになってくれない人間です。
これまで、育児のことや姑との問題など、
私が辛いことを吐露しても、そんなの
大したことないとか、放っておけ
といって取り合ってくれません。
私が病気になっても、
さほど心配している様子はなく、
大丈夫だとか気力のせいだなどと言って
目を背けようとします。
私は家族としてサポートして欲しい
と思い、そう伝えても、通じません。
家事などをする頻度は
増えたものの、常に仕事優先で、
帰宅する時間も毎日遅いです。
最近はこんな夫婦関係に
終止符を打ちたいと考えることも
増えてきました。
私はいったいどうすれば
よいのでしょうか。
【女性・40代・S子さん】
――――――――――――――――――――
FROM 川畑のぶこ
A:
S子さんのようなお悩みは
カウンセリングルームでは頻繁に受けます。
始めは病気のことに対する
悩みの相談をしていても、
話しているうちに夫婦関係などの
人間関係に行きつくことがほとんどです。
臨床経験から、悩みの9割以上は
人間関係という感があります。
(これは自分自身との関係を含みます)
「病気のことでなくてすみません」
と詫びを入れて話をする人もいますが、
病気は心理的ストレスと密接であるため、
そのストレッサー(ストレスをつくり
だすもの)を解消することは
とても大切な過程となります。
さて、S子さんはご主人が
ご自身のことを親身になって考えず、
サポートをしてくれないことに
落胆していらっしゃるようですね。
辛いときに必要なサポートが得られない
というのはとても辛い経験だと思います。
人間は楽しいことや嬉しいことが
共有できないことよりも、
辛いことが共有できないことに
より苦しみを覚えると思います。
とくに、健康や命に関わる、
人生でもとりわけ重要な課題において、
そのことが共有できないというのは
さぞお辛いことと思います。
ただ一つ、少し一呼吸おいて
観察していただきたいのは、
もしかしたらご主人は、
S子さんの望む形ではないかもしれない
けれども、彼なりに心配していたり、
サポートしていたりしないか、
ということです。
これも臨床経験からの傾向ですが、
S子さんのような問題に直面している
夫婦(男女)には、「サポート」の
とらえ方に差異があることが多いのです。
女性はサポートと言えば、情緒的な
サポートを意味することが多いのに対して、
男性は物理的なサポートを
意味することが多いです。
女性はフィーリングに重きを置きますが、
男性は合理性に重きを置く傾向があります。
「体調が悪い」と訴えた際、
女性は
背中を撫でて大丈夫かいと眉をひそめて
心配して欲しいと望み、それを
真のサポートととらえることに対して、
男性は
「病院へ行ったか?薬は飲んだのか?」
といった合理的で物理的な解決策を
見つけようとします。
女性側は、これは「愛していない証拠」
と鬼の首を取ったように訴えるのですが、
実は「合理的な解決法」は
愛情表現でありサポートなのです。
額に汗して仕事をして稼ぎ、
家族が経済的に困ることなく生活や
医療サービスを受けられるようにする
というのも、合理的・物理的で
立派なサポートです。
要するに、彼は愛していないのでも、
サポートしてくれないのでもなく、
「彼なりに」愛しているし、
サポートしているということです。
残念ながら、それが妻の求める愛し方や
サポートの仕方でないということです。
問題解決法も、女性の多くは
誰かと気持ちをシェアすることで
解消しようとするかもしれませんが、
男性は独りでじっと考え、自分のことは
自分で解決しようとする傾向があります。
ですので、夫は妻が問題に直面している
のを見て「何もしない」のではなく、
自分がそうして欲しいように
「そっと、自己解決することを
見守っている」のかもしれません。
どうでしょう、ご主人は
何か問題があったときに、
あなたに解決策を求めるでしょうか?
求めない場合、それはあなたを
信頼していないからではなく、
自分で解決することこそ能力
と思っているからかもしれないのです。
私達はそれぞれに「自分のやり方」
があります。ところが「自分のやり方」に
あまりにも固執することによって、
知らずして人間関係を損なってしまう
ことが少なくありません。
もし、やり方に問題があり、
それを改善したいのであれば、
「私は物理的なサポートよりも、
情緒的なサポートを求めている」
ということを明確に伝えることが
大切となります。そしてその際には
具体的な例も提示することです。
たとえば、先述の「体調が悪い」
と訴えたときのケースなど、実際に
背をさすりこのように声掛けを
してほしいなどを伝えるのです。
そんなこと、言わなければわからないのか
と憤りを感じる女性も多いですが、
そこはぜひ、「言いさえすればわかる」
という風に切り替えてみてください。
多くの女性にとって「以心伝心」は
生得的かもしれませんが、
多くの男性にとっては
「どこの道場へ行けば学べるのだ?」
という感覚かもしれません。
私たちはみな完璧ではありませんから、
学ぼうとする姿勢を称えることが大切
であり、思いやりではないでしょうか。
これは単純に差異だと認識してみることを
おすすめします。無論、本当に愛情や
思いやりがなく、非人間的な扱いを
受けているケースであるならば、
対応はこのような流れに限りませんが、
ぜひ、もういちど、一呼吸おいて、
本当に関心や愛情がないから
生じている言動なのか、それとも
単なる認識の差なのかを
観察してみてください。
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◎編集後記
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心理学博士、ジョン・グレイ氏の著書
「ベスト・パートナーになるために」
の前書きが…
「そもそも男は火星人で女は金星人だった」
――そう想像してみよう
と始まっていたのを思い出しました。
男と女は、全く別の星の人間である…
そう考えると全て納得がいくかのように、
「男の当たり前」や「女の言い分」は
相手に通じないものだ…と。
また、よく女性が男性に相談する時、
女性は「話を聞いてほしいだけ」なのに、
男性は、アドバイスをしようとする…
結果「そういうことじゃなくて!」
と女性は共感が得られずに不服そう。
そんな男女間のコミュニケーションエラー
というのは、日常生活でも多いですね。
ただ…とりわけ、夫婦間の問題
というのは、ちょっと特殊であり、
友人や家族に相談したところで、
一向に解決しない事が多いもの。
…というより、間違ったアドバイスは
更なる関係の悪化を招く可能性も?
夫婦間の問題が全くない人なんて、
まぁ、なかなかいないでしょう。
今は問題なくても、過去に離婚の危機
があったかもしれませんし、未来は
誰にもわかりません。
来月4/28(月)、夫婦問題の
スペシャリスト岡野あつこさんを招き、
やましたひでこと川畑のぶこの3人で
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そんなに身構えるようなイベント
ではなく、夫婦間の関係をよりよく
していくための楽しいイベントです♪
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―安永周平
PS
ちなみに岡野さんは、日本テレビ
「解決!ナイナイアンサー」の相談員。
とっても面白いトークが魅力的です。
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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