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2013/06/05(水)
【川畑のぶこ】「後悔」は楽な選択肢
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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2013・6・5 No.615
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◆今日の断捨離 「後悔」は楽な選択肢
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FROM 川畑のぶこ
セミナーや講演会の会場で
質疑応答やコメントを受ける際に
ときおり耳にする言葉がある。
それは、
「もっと早くこの講義に出会えていればよかった」
というもの。
私はこのコメントを耳にするたびに
「ああ、残念…」
と落胆する。
その人がもっと早く気づきを得られて、
人生により良い違いを起こせなかったことにではない。
それは、私が伝えたかった内容が、
きちんと伝わらなかったということを明示するからだ。
私が伝えたいメッセージは要約するなら
「自分自身の姿勢やものごとのとらえ方を変えることで
QOL(人生の質)がぐっと高まり、
こころにもからだにも好ましい影響を与える」
ということ。
そして、私はそのことを参加者の人たちに頭で理解するのではなく
実際にそのような姿勢をもてるように促すのが仕事。
「もっと早く出会っていればよかった」
というのは後悔の念。
その人が、ものごとに対して
後悔の念を抱くという姿勢に違いがつくれなかった。
すなわちこのコメントは私の講義の失敗を表すのだ。
講師としては、願わくば
「今日この講義を受けてよかった!
今日から未来に大きな違いがつくれる」
というコメントが聞きたいものだ。
「もっと早く~してればよかった」という後悔の念は、
裏を返せば
「今からでは何をやったって遅いし無駄だ」
という諦めを表す。
これは実に楽な選択肢だ。
生きる姿勢を変えるとか、
考え方を変えることほど面倒なことはない。
「手遅れ」であれば、努力をする必要はないし、
努力をしない自分を責める必要もないのだ。
人はほうっておくと、知らず知らずのうちに、
願わくば自分は変わる努力はせず、
他者や環境が好みの通りに変わって
自分を満たしてくれればいいなんて望む生き物。
ところが、自分に一番近い自分が
自分の好みの通りに生きることができないのに、
それを他人任せにするのは本末転倒。
今から違いを起こすことは本当に手遅れなのか?
今から未来に違いを起こすことは価値がないのか?
過去の出来事が変わらない限り今や未来は台無しなのか?
もちろん、そんなことはない。
さて、こんな参加者のコメントに対して一喜一憂するのも
いうまでもなく講師である私の姿勢やもののとらえ方のせい。
私の感情は私の責任。
であるならば、さてと、どんな姿勢を選ぼうか…
そうだな、
「彼女は、私の好みのかたちやタイミングで
変化を起こさなかったけれども
彼女にとって必要なかたちやタイミングで変化を起こす。
今、彼女にとって必要なプロセスの中にいる。
彼女の叡智に導かれて。」
私はありがたくも、講義というかたちで、
彼女の中に宿っている叡智が目覚めるそのプロセスに、
ほんの少し関わらせてもらっただけだ。
はぁ、すっきり…
いつもありがとうございます。
今日も良い1日を。
川畑のぶこ
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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