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2020/08/21(金)
【小松易】これって本当に必要?
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
前々回のメルマガでは
「ホテルのバックヤード」の片づけについて
紹介させていただきましたが、
今回は「飲食店」のバックヤードの
片づけの事例を共有させていただきます。
以前、関東エリアで数店舗
展開している飲食店から、
コンサルティングを依頼されました。
社長は「倉庫兼、事務所兼、休憩所」
として使用するバックヤードのあり方
について悩んでいました。
特に都内の繁華街にある店舗の場合、
1~2階が店舗で、
バックヤードは地下にありました。
地下は構造上、クーラーを
取り付けられないために
夏は暑く、冬は寒いという
劣悪な環境だったのです。
地下なので窓もなく、
モルタルの壁は黒っぽい色で
暗い雰囲気が漂っていました。
休憩所といっても、誰も使っていません。
そこで私は各店舗の店長に、
月に1回集まっていただき、
片づけのキホンを知ってもらう
研修から始めました。
その後、各店舗を回って課題を出し、
店長はその課題の答えをもって
次回の研修を受ける、
ということを繰り返しました。
しかし、狭いバックヤードは
レイアウトを変更しようにも、
どうにもならない状況。
みんなの思考もストップしてしまいました。
そこでこんな一言を投げかけてみました。
「この机、本当に必要ですか?」
この言葉が止まっていた状況を、
一気に動かすきっかけとなりました。
“事務所=机”といった固定概念から、
机を設置していましたが
実際はあまり使われていなかったのです。
思い切って使わない机を撤去したことで
スペースがうまれました。
休憩用のソファマットを置いたり、
壁を塗り替えたりして、
暗く、劣悪だったバックヤードは
くつろげる休憩所に生まれ変わったのです。
これにより、従業員の満足度が上がったのは
言うまでもありません。
スタッフ全体の片づけ意識も向上したそうです。
お客様の目に触れない場所なので
つい片づけが後回しになってしまいがちですが、
アルバイトの面接などは
バックヤードで行われることが多いと思います。
そのときもし、暗く散らかっていると
「なんだか働きにくそうな職場だな」
と思われてしまうことでしょう。
逆に明るくキレイに片づいていれば
「働きやすそう」と思ってもらえるでしょうし、
休憩中に従業員同士の交流も
生まれやすくなるでしょう。
今回の事例のように、
もし、片づかない空間にお悩みであれば
「本当にこれは必要?」と、
問いかけてみてください。
なんとなく置いてあるソファ、
テーブル、カラーボックス
そして、ラック。
“当たり前”のように置いてあるモノでも
「なくてもいいかも」、そして
「なかったらどうなるだろう?」
と想像してみましょう。
「●●しなきゃ」「▲▲べき」という
固定観念こそ、一旦手放してみることで、
新たな片づけのヒントが
生まれてくるはずです。
まず第一歩は、片づけなきゃと思いながら
進められなかった身近なアレに対して
「本当にこれは必要?」
と自問自答してみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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確かに、知らず知らずのうちに
持っていた固定観念って
ありますよね。
断捨離に出会うまでは、
家にソファがあることが当たり前でしたし、
収納は多ければ多いほど良い
と思っていました(^^;
あなたの家にも
「これって本当に必要?」
というモノがたくさんあるかもしれません。
一度、チェックしてみてくださいね^ ^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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