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2020/02/10(月)
【やましたひでこ】「過剰と不足」になっていませんか?
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
2月10日、月曜日。
<旧暦睦月十七日>
暦によれば、鶯が鳴く頃。
昨日は七十二候「黄鴬ケンカン(こうおうけんかん)」
(うぐいすなく)
鶯は「春告鳥」(はるつげどり)
とも呼ばれているのですね。
ところが、そんな長閑なことは
言ってはいられない事態で、
聞こえてくるのは鶯の囀り(さえずり)ではなく、
重篤な新型肺炎のニュースばかり。
中国の友人ダンシャリアンたちに、
なんとか手に入れた500枚のマスクを送ったものの、
その程度の量ではなんの役に立たないことは明らか。
ならば、支援金をと申し出ると、
「お金よりもマスクを!」と、
悲痛な叫び声が戻ってきたのです。
日頃、過剰なモノの溜め込みを憂いている私としては、
必要な物が必要な人びとに届かない
物資の供給不足の悲惨さに打ちのめされています。
不足という悲惨
過剰という不幸
少な過ぎるという困難
多過ぎるという難儀
どうやら、私たちは、
この偏った世界を往復せざるを得ないよう。
だとしたら、なおのこと、
過剰という不幸、多すぎる難儀には、
意識的であろうと思うのです。
なぜなら、「不足」は意識できても、
「過剰」は「不足」ほど意識できないのが
私たちの大抵だから。
ところで、この「過剰」がもたらす
不幸と難儀に喘いでいる人びとが、
BS朝日「ウチ、断捨離しました!」に登場します。
夥しいモノたちに、犇めく(ひしめく)モノたちに、
自分の居場所を明け渡してしまった人たち、
自分の空間を乗っ取られてしまった人たち、
しかも、その深刻さにさほど気づいていない人たち。
そんな人たちが呈する顕著な状態が、この三つ。
窓を開けず、カーテンは閉めきったまま。
寝室に寝ていない、リビングで寝ている。
埃や汚れにまったく無頓着になっている。
堆積したモノで行く手が阻まれているかのごとく、
窓まで辿りつけない。あるいは、
暗くして現実を見ないようしているようでもあり。
寝室とは名ばかり、大量のモノが
ベッドに積み上げられていて寝るどころでなく、
だから、リビングに身を横たえている。
大量のモノの影に潜む埃、
一面にモノが載っているために
拭くこともできないカウンターやキッチン、
どこも黒い汚れがこびりついている。
さあ、こんな有様の家で、こんな有様の生活で、
自身の健康をどこまで保てるのか。
感染症の予防も叶わない住まいの有り様。
免疫力の低下を招くような生活の有り様。
そうですね、だからこそ、
ああ、こんな時だからこそ、
住空間の徹底断捨離を!
新型肺炎を退散させる住まいの環境づくりを!
コロナウィルスを撃退する自分の生活づくりを!
さあて、今日のあなたもごきげんさまにて。
やましたひでこ
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◎編集後記
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週末に友人たちと一緒に
ご馳走をたっぷりと作り、
大きなフルーツケーキも焼いて
楽しい時間を過ごしました♪
美味しいものを食べていっぱい笑って
免疫力がだいぶ高まった気がします^^
世の中が不穏な空気ですが、
自分の内側から、家の中から
ごきげんになるって大事だなあと思いました。
宮永笑子
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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