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2019/10/07(月)
【やましたひでこ】住まいが今「瀬戸際」にある理由
カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
10月7日、月曜日。
<旧暦長月九日>
今日は旧暦九月九日、
「九」が二つ重なって重陽の節句。
菊の節句とも言いますね。
三月三日(桃の節句)
五月五日(端午の節句)
七月七日(七夕の節句)
同じ「陽」(奇数)の数字が
並ぶ節句と比べると
あまり馴染みはないけれど、
とてもお目出度い日とされ、
菊を浮かべたお酒で
長寿を祈り祝う日なんですね。
寿ぎの菊を差し出す門出かな
ひでこ
さてさて、
そんなお目出度いこの日に
私は何を思うかというと。
瀬戸際
そんな言葉が浮かんでくるのです。
最早、事態は「のっぴきならない」
と言ったらいいのでしょうか、
住まいの淀みと荒みは
悪化の一途を辿っているばかり。
そう、今ここで、
人生の崩壊を食い止められるのか、
まさに、瀬戸際にあると。
けれど、もっと恐ろしいことは、
淀み荒んだ住まいの住人は、
この事態をさほどに
深刻事には受け止めていないということ。
そうなんです、実際、それは
モノの始末が保留され、
モノの始末が放置され、
モノの始末が放棄されている。
けれど、自分が放棄している
事実からは目を背けている。
住空間は凄まじい有様となり、
住空間は痛ましい光景となり、
住空間は悍ましい現実となっている。
けれど、自分は
悍ましい現実には目を閉じている。
つまり、意識は
現実からも、
現場からも、
逃げ出しているのですね。
だからなのか、スピ系の許しや
自己啓発系の鼓舞に
嵌ってしまうのかしれません。
「あなたは、あなたのままでいい。」
いいえ、あなたの住まいは
このままでは良い訳はなく。
「あなたには、無限の可能性がある。」
いいえ、あなたの空間も時間も有限なはず。
もしも、あなたが、
「ありのままの自分」を求めているならば、
あなたは、
「今のままの住まい」に向き合わなくては!
そして、あなたの住まいを
「癒しの空間」へと、
自分の手で回復させていくこと。
もしも、
あなたが「何者かの自分」に
憧れているならば、
あなたは、「今の住まいのレベル」を
見極めていかなくては!
そして、あなたの住まいを、
「励まし空間」へと、
自分で創りあげていくこと。
トキメキ、ワクワクといった、
いっときの摩耶かしや誤魔化しに
時間を費やしている暇はなく、
モノという事実から、
空間という現実から
逃げ回っている場合ではないのです。
さあ、今日のあなたも、
空間をごきげんに!
やましたひでこ
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◎編集後記
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最近シェアハウスのお姉さんと話していた時のこと。
彼女「今まで30年間、男っ気が全くなかった友達に
急に彼氏ができたの。なんでだと思う?」
私「え〜なんだろう〜。お化粧するようになったとか?」
彼女「それがさ…ある日ふと思い立って、
めっちゃモノを捨てまくったんだって。
そしたら彼と出会って、どんどん綺麗になっちゃって、
彼が家にくるからって料理も始めて、
インテリアもこだわりだして素敵女子になってるんよ!」
私「おおおーっ!!(思わず拍手!)」
…信じて期待せず、私も捨てまくります!
宮永笑子
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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