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2019/09/23(月)
【やましたひでこ】私が考える断捨離の「離」
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おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
9月23日、月曜日。
<旧暦葉月二十五日>
二十四節気「秋分」、
この日を境に秋の夜長に。
七十二候「雷乃収声」
(かみなりすなわちこえをおさむ)
夏の間鳴り響いた雷も鳴りをひそめる。
この季節の移ろいとの
折り合いのつけ方を
素敵な漢字文字で示してくれる
二十四節気七十二候が私の好きな暦。
けれど、大安、仏滅といった「六曜」は、
まったく意識することはないですね。
大安は縁起が良くて、
仏滅は縁起が悪い、
そんなことはすっかり忘れています。
もちろん、これは個人的な志向。
六曜を気にするのも、
気にしないのも、それぞれですから。
それでも、多くの人たちが時間をかけて
「六曜」に蓄積してきた
想念のエネルギーも
私たちを取り巻く大気に
溶け込んでいるのかもしれない。
これも、年齢、年代に
よることかもしれないし、
二十四節気を知っていても、
七十二候までは知らないかもしれない。
とにかく、何であれ、
お日柄を良くするのも悪くするのも
自分次第だと思っているし、
とは言うものの、人の機嫌は、かなり、
気候天候に作用されるものでもあるので、
節気と候という古(いにしえ)
からの知恵も拝借しないと。
さてさて、
前置きが長くなりました。
今日は、少しばかり、
断捨離の「離」について。
離す
離れる
離れていく
離れている
「断」と「捨」と違って、
「離」を捉えるのは、
かなり難しい。
「断つ」決意と行動。
「捨てる」決意と行動。
もちろん、「離す」「離れていく」も
決意であり行動ではあるけれど、
「離れている」は、
「断つ」と「捨てる」を
繰り返した結果の状態、
到達する心境、
もたらされる境地であると。
私は、「離」をそう考えている。
状態
心境
境地
モノの堆積から離れて
解放された状態
自分を縛っていた観念から離れて
自由になった心境
そして、対象物、対象事、対象者を
否定も肯定もすることなく
俯瞰している自在な境地。
私たちは、囚われているからこそ、
いたずらに、
否定してみたり、肯定してみたり。
あるいは、囚われているからこそ、
やたらと、正を強調してみたり、
誤を糾弾してみたり。
断捨離の「離」とは、そうですね、
その場その場で、その時々に、
適度な距離がある状態。
あらら、ここまで書いて、
私自身の「離」を振り返ってみると、
ああ、まだまだ。心許ないばかり。
断捨離は、続くよ、どこまでも…。
という心境ですね。
さあて、いよいよ、
暑さから離れる時期、
今日のあなたもごきげんさまにて。
やましたひでこ
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◎編集後記
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昔の人は戴き物をもらった時などに
その日には開けず、大安の日に
開ける習慣があったのだとか。
でも私の曽祖母は
「毎日が大安!
美味しいものは新鮮なうちに
開けるのが一番。
日柄なんて気にせんでいい」
と言ってあっけらかんと
笑っていたそうです^^
あっぱれ!
宮永笑子
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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