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2019/03/06(水)
【川畑のぶこ】QA.前を向いて歩けるようになりたいです
カテゴリー:川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:前を向いて歩けるようになりたいです
大変恐縮ですが、
私の悩みを聞いていただきたく、
なんとか前を向いていけますよう、
ご助言をいただきたく、お願い致します。
昨年秋、乳癌になりました。
初期の発見により、手術や治療も進み、
普段通りの生活にしていくようにと
主治医からも言われています。
しかし、乳癌発症前に
医療保険を切り替えた事により、
長くかけてきたものを捨ててしまい、
かつ、癌保険の責任期間前の発症により、
こちらも補償されません。
そんな事が重なり、
医療保険補償への執着から
抜ける事ができません。
自分の浅はかさに
死んでしまいたいとも
思ってしまいます。
癌になってしまった事の
ショックもありますが、
医療保険への執着が捨てられません。
笑って生きる為にやった事が、
真逆の結果になってしまったと、
心が折れてしまい、
苦しくて辛い毎日です。
このままではいけない。
前を向きたい。執着から離れたい。
救われたい。
【のんのん・50代・アルバイト】
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A:FROM 川畑のぶこ
乳がんの診断を受けて
落ち込んでいるところに
保険もおりないことが
分かったのですね。
それはとても辛いことだったと思います。
人生とは、計画通りにいかないものですね。
でも、執着を捨てて
前向きに生きたいという気持ちが
のんのんさんの中にあるのなら、
それは、すでに前向きな一歩を
歩んでいる証拠です。
保険のことは本当に残念でしたが、
人生に残念なことは起こり得ること。
未来は誰にも予測できないことを
受け入れることは、私たちを楽に
させてくれます。
きちんと予測さえしていれば、
こんなことは起こらなかったはず、
そして、きちんと予測することは可能だ
と思うので自分を責めたり、後悔したり、
執着したりしてしまいます。
でも、繰り返し、
誰にも未来は予測できません。
私たちは、その時点で自分なりの
ベストをつくして未来を予測していたのです。
私たちは、その時点でのベストしか
尽くしようがありません。
のんのんさんは、健康な未来を信じて、
がん保険の費用は他のことに回そうと、
その時点での最善の判断をされました。
そして、取り返しのつかないことに
なってしまったのかといえば、
決してそうではないでしょう。
それなりに、経済バランスをとって
生きていくことができているのでは
ないでしょうか。
それはありがたいことです。
他の診断で、何年も入院を強いるような
病気でなかったのは幸いなことでは
ないでしょうか。
保険はおりなかったけれども、
早期発見により、普段通りの生活が
できると主治医から言われている。
これは別な視点から見れば、とても幸運な
ことではないでしょうか。
失ったものだけでなく、今でも保たれて
いるものや、与えられているものにも
目を向けてみてください。
それらに感謝する姿勢は、私たちを
執着から解放してくれるはずです。
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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