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2018/11/07(水)
【 川畑のぶこ】QA : Me First でいいのでしょうか?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q: Me First でいいのでしょうか?
何が大切なのかわからなくなりました。
実父がアルツハイマーと診断され、
免許の更新ができませんでした。
五年前、父の様子が変だから
医者にみてもらったほうが良いと
言い続けていましたが、母が納得せず、
今に至りました。
何回も母とぶつかってきましたが、
何でも自分の思うとおりに事を
進めていく母は、五年前に、
「父が認知症になったら、私が面倒みていくから」
と軽く言っていたのですが、
いざそうなった今、認知症と
わかっていながら父を怒鳴りつけたり、
私が大変だとか、泣いて電話を
してきたりします。
なるべく母の気持ちにそいながら、
話を聞いていますが、
母の勝手さにイライラしてきます。
進行していくともっと大変だから、
介護認定を受け、他の力も借りながら
やっていこうよと話しても、
まだお父さんには
介護認定してもらいたくないとか、
認知症を認めたくないとかいいます。
かといいながら、私は旅行にいけないとか、
友達とランチにいけないとか言っています。
あまりにも勝手なことばかりを言うので、
とうとう、私がきれてしまい、
「お父さんがかわいそうやわ。
誰が今、一番つらいのか考えてよ!」
と、今まで思っていたことを
いろいろぶつけてしまいました。
私は、昔から母とは合わない
と思っていますが、
母は、子供の中で一番
話しやすいのは、honokaだから」
とよくいいます。
でも、私は本当は、母から離れたい。
私にとっての不快リストに入っているのです。
でも、父は、私の快リストに
入っている穏和な人で、
認知症になりながらも
母の体の心配をしていたり、
俺が迷惑をかけてる
みんなに申し訳ないとか
私には言ってきます。
せつな過ぎます。母とは離れたい
でも父が気になる。
でも、私の気持ちも限界がきています。
私の気持ち、Me Firstでいいのでしょうか?
誰を何を大切にしていいのかわからなくなりました。
今日は、何もやる気になれず
寝込んでしまいました。
【honoka・パート・40代】
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A:FROM:川畑のぶこ
私たちは、
ショッキングな出来事があると、
それを否認する心理が働くことがあります。
これはそれを受け入れてしまったら
全てが崩れてしまうように感じているので、
あったことをまるでなかったこととして
受け止めることで自身を防衛する
心理的機構です。
お母様にとって、愛する夫が
認知症で苦しむという事実は、
受け入れがたい出来事だったのでしょう。
ですので、平気なふりをすることで
自身を保とうと努力されて
きたのだと思います。
ただ、今となっては
お母様自身、お父様に対して
怒りを感じることも増え、
抑うつ的になることも増え、
このままでは自分が
つぶれてしまうと薄々
感じ始めている段階に
いるのではないでしょうか。
ただ、介護認定を受けて、
デイケアや入所の福祉サービスを
受けるようなことになれば、
それは自分が十分に
介護出来ていない証となってしまい、
夫を見捨てることというような
罪悪感もお持ちなので、易々と
前進できないでいるのでは
ないでしょうか。
このようなとき、
honokaさんのような、
お母様が心を開いている
周囲のサポーターが、
お母様がこれまでよく頑張って
介護をしてきていること、
もう十分やってきたので、
これ以上頑張らなくて良い
ということを伝えてあげることは
大切だと思います。
お母さん自身は
自分に許可が出せないので、
第三者が努力を認めたうえで、
その努力をやめて良い許可を
出してあげることです。
また、honokaさんにとっては
お父様のこともですが、
お母様の健康も大事であり、
このままでは共倒れになるようで
苦しいことをお伝えすると
良いと思います。
お母さん自身が誰か(娘)から
ケアされていると感じることが大事で、
誰かに愛する家族に迷惑をかけないためにも、
お母様自身もセルフケアに
取り組むことが大事だと認識できるよう
コミュニケーションされることを
お勧めします。
認知症はサポートなしに
乗り越えることが出来ない病気です。
そして、サポートの輪は
拡充できればできるほど良いです。
家族で抱えられるものなのか、
それとも抱え込んでしまった結果、
共倒れになるのか、状況や
タイミングの見極めはとても重要です。
結果程に介護認定を受けて
福祉サービスを受けることになっても、
それは全員にとっての善処であって、
お父様を見捨てることではありません。
お母さんやhonokaさんご自身含めた、
家族全員のために、健全な判断をしようと
促してみてはいかがでしょうか。
認知症の家族会などもありますので、
ぜひご活用することをお勧めします。
そのような会に参加することで、
同じような境遇に置かれている人たちが
多く参加されます。
そのような輪の中にいることで、
自分が一人で抱え込む必要が
ないのだということに
お母様が気づくかもしれません。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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久しぶりに立ち寄ったある場所で
そこにあるはずのよく行ってたお店が
なくなっていた…
そんな経験はありませんか?
久しぶりだったので
たのしみにしていたのに…
こうやって変わっていくんだなと、
なんだか、、ただ、寂しくなりますね。
吉川広典
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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