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2018/10/24(水)

【川畑のぶこ】QA:精神疾患のある人への接し方について

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q:精神疾患のある人への接し方について

川畑先生こんにちは。
いつもメルマガや、
講座で深い気付きをもらっています。

今回は、医療関係の職場の後輩(男性)で
精神疾患のある人への接し方についての相談です。

その人は、正社員ではないのですが、
この数年で、強迫障害を発症し、
仕事に支障が来ている状態です。

通院、薬物治療はしています。

病気や、性格もあると思いますが、
心からの「すみません」が言えない人で、
仕事で待たせたことや、時間に遅れたことへの
謝罪がありません。

周りの職員は、その人がいるだけで、
不安になったり、ミスを誘発したりすることがあります。

1週間休職をしたことはありますが、
主治医が、長期で休まなくていいと言ったようで、
休もうとしません。

態度に関しての注意も、
病状が悪化したらと思うと、
何も言えなくなります。

今まで、彼の存在が一因で
精神不安になった職員も数名いました。

つらそうなので手助けしたいとも思いますが、
上から目線で傲慢な態度にイラついてしまいます。

上司には相談しています。

周りの対応はどうしたらいいのでしょうか。

【かな・40代.薬剤師】

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A:FROM:川畑のぶこ

病気を持つ後輩を思いやるあまり、
なかなか厳しい指導ができないという
ご相談ですね。

それが優しさや思いやりなのか、
それとも甘やかしなのかは、
全体の結果として何がおきているかを
みていくとよいと思います。

まず、仕事(医療)は誰のために
あるのでしょうか?

それを問い直してみることを
おすすめします。

職員のケアや治療のために
患者が置き去りになってしまっては
本末転倒です。

患者に適切で最善の医療を提供する
ということを軸に考えたとき、
彼の存在はどのような影響を
与えるかと考えてみます。

これは、病気を持つ人間への差別
ではなく、職能の有無の区別です。
病人を差別しないことを理由に
職能のない人がその職につくことは
不健全です。

その人に相応の能力があり、
職場が機能しているにもかかわらず、
病気だからという理由で仕事が与え
られなかったり、クビになったり
するのであればそれは差別です。

彼の存在は患者に最善の医療が提供
されるために、ふさわしいでしょうか。

職場のチームとして、
健全に機能しているでしょうか。

強迫性障害であれば、
職場での不適切な行動を
指摘してはいけないのでしょうか。

そのことで本当に病気を
悪化させるのでしょうか。

彼を守ることを軸ではなく、
純粋な職能、すなわち、
患者への健全な医療の提供を
軸に考えてみてください。

病気だからといって彼の人格を
否定することはゆるされません。

ただし、行動は正すべき時には
正す必要があります。

その辺を混同せずに冷静に対応
することをおすすめします。

周囲が彼に対して腫れ物にさわるように
接すれば接するほど、彼は加害者で
い続けなければならないかもしれません。

組織がそのことを指摘せず放置しておく
ことで、彼が職場で求められている
ものが何か一向に学べないならば、
彼もまた被害者なのかもしれません。

それは差別なのか、それとも区別
なのかをもういちど振り返って
みることをお勧めします。

– 川畑のぶこ

PS 川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
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昨日のメルマガの編集後記で
自分の早食いについて書いたのですが、
たくさんコメントを頂きありがとうございます^^

「食材を味わう」

人間の本来の楽しみを忘れていた、
そんな気がします。

そのほかにも頂いたコメントで
たくさんの気づきを得ることができました。

本当にありがとうございます!

吉川広典

PS
ココロとカラダをフル活用した、
一生使える健康法を紹介します。

http://123direct.jp/tracking/cr/CaK6bJRt/286866/22009982?cap=MAIL

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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