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2017/04/26(水)
【川畑のぶこ】「お母さんのせいで苦しい」と責める息子にかける言葉は?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:「お母さんのせいで苦しい」
と責める息子にかける言葉は?
21歳になる長男のことで悩んでいます。
親の見栄で入学した大学を中退し、
今は大工になりたいとのことで
専門学校に行っています。
私の劣等感を息子に投影し、
いつもネガティヴな言葉を
浴びせてきました。
親として言うべきでないことを
沢山言ってしまい、息子は
その事で苦しめられている、
と言います。
自分には価値がない。
幸せになりたいとも思わない。
苦しくてたまらない。
寂しさから逃れられない。
いつも愛されたいと思っていたのに
愛を貰えなかった。
そして死にたいと…
電話で息子から責められる毎日です。
お母さんがこんな風にしたんだから
どうにかしろといわれます。
私は、以前、
自分が息子から責められると
苦しくてたまらなかったのですが、
カウンセリングを受けて、
主人に対する怒りから解放され、
主人を許せた時に、
息子のことで自分を責めていた
ことからも解放されたので、
息子から責められても、
動じることは無くなりました。
ああ今息子は苦しいんだな。
私を責めれば責めるほど、
自分を責めているんだ。
と、ある意味冷静に、
感情に振り回されないで
捉えています。
ただ、
息子の話を電話で聞くのみで、
何も答えられない自分がいて、
何と言ってあげればいいのか
わかりません。
息子は私に「何か言ってほしい」
と言います。
その一方で「何も言えないよね」
とも言います。
「生きて欲しい」と言っても、
お母さんが自責の念に
苦しみたくないから自分の為に
言ってるんだ、と言われました。
それに対しては、
もしあなたが死んだとしても、
お母さんはその事を背負って
生きていくつもりだ。
生きて欲しいのは、
私が苦しみたくないからではなく、
生きていれば、
「生きてて良かった」
「生まれてきてよかった」
と思えるから、と答えました。
息子にどのような態度で接し、
言葉をかければ良いのでしょうか。
【空さん・54歳・自営業】
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A:
FROM 川畑のぶこ
空さんの苦しみと、息子さんへの
愛が伝わるお悩みですね。
子の望むように親は愛さず、
子は望むように親が愛さない以上
愛は無いと訴える…
でも、空さんは息子さんを
心から愛していらっしゃる。
大学への進学を望んだのも、
そうすれば、息子さんが幸せに
楽に生きることができると
信じたからでしょう。
息子さんに生きていて欲しいのも、
愛しているからなのですよね。
そこをストレートに息子さんに
伝えてみてはいかがでしょうか。
言い訳ではなく、どう捉えようが
それが真実なのだと。
良い母として世間に評価されるか
否かではなく、
あなたにとって良い母になれるか
否かが真の問題であり恐れだったのだと。
あなたの望むように愛せなかった
ことは申し訳なかった。
けれど、残念ながらそれが、
不器用で弱い自分なりの、
その時点での必死な愛し方だったのだと。
そしてその不器用さや弱さは
今も変わらないかもしれないが
あなたへの愛も変わらないのだと。
あなたに生きていて欲しいのは、
生きていれば、
「生きてて良かった」
「生まれてきてよかった」
と思えるから、ではなく、
あなたが私にとって大切な存在で
それは言葉にできないくらいで
あなたのことを心から
愛しているからなのだと。
あなたがこの世に生まれてきた以上の
幸せは私の人生に無いと。
あなたを腕の中に抱いた時の
幸福感は誰にもわかりようが
無いのだと。
愛しい人だから、ぜったいに
幸せにさせなきゃいけないと、
必死だったのだと。
それをどのように伝えたら良いか
私にはわからなかったと。
あなたがこのようにしてくれたら
より愛を感じられるという方法が
もしあるのなら、
それを教えて欲しいと、
依頼してみてはいかがでしょうか。
もし、電話や対面だと
埒があかなくなってしまうのであれば、
手紙を書いて渡すのも良いと思います。
手紙はその後も大切に持っていることが
できます。
もし今日が空さんの
人生最後の日だったら、
空さんは息子さんにどんな言葉を
かけたいでしょうか。
そんな言葉をかけてみると
良いかもしれません。
PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
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◎編集後記
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相手がどんな言葉をかけて欲しいか、
わかってるのにわざとそれじゃない
言葉を言ってしまうことがあります。
「あなたが言ってくれないなら私だって」
っ気持ちがムクムク湧いてきて、、
お恥ずかしい限りです。
でも、昨日はちょっとだけ、
いままでと違う反応ができました。
ものすごく小さい一歩ですが、、
”日々是前進” ということで^^;
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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