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2016/12/14(水)
【川畑のぶこ】[Q&A]老化による衰え?将来に希望が持てません。
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:老化による衰え?
将来に希望が持てません。
自分は年齢としては40代で、
周囲からは働き盛りなどと
いわれていますが、
そんな実感はまるでわきません。
頭の回転が悪くなって、
若い頃に短時間で出来たはずの
ことにも時間がかかり、
できない自分にいらいらしたり、
仕事で新しいことを覚えようとしても、
まるで覚えられない暗記力の低下に
自己嫌悪する毎日。
以前は出来たはずのことが
どんどん出来なくなり、
新しく何かを出来るようにもなれない。
これではいつまでたっても、
自分の出来ることは
目減りしていくだけです。
仕事だけではなく
プライベートでも同様で、
一日のうちにできることの数が
どんどん少なくなっています。
あっというまに休日が終わり、
何もしていないのに一日が
終わってしまったという
悲しい思いだけが残ります。
日々、少しずつでも成長を
実感できていた若い頃と異なり、
今では日々、少しずつ衰えを実感しており、
これから先、新しく何かを
成し遂げられるなどとは到底、
思えません。
むしろ自分の積み上げてきた
実績を食いつぶしながら、
ただ残りの人生を消耗していくだけ
に思えます。
特に最近、自分の性格まで
老化していることに気づいて
愕然としました。
かつては色々な価値観の人と
コミュニケーションをとることで、
色々な視点から物事を見る柔軟性を
獲得し、何かに偏らない中庸の立場
にいるという自覚がありました。
しかし最近、これまでの長きに
わたる経験則という名の下に、
自分の中に真理のようなものが
できていて、それに少しでも
反するものは受け入れられずに
猛烈に反発する自分がいることに
気づき、背筋が寒くなりました。
かつての自分が一番嫌っていたはずの、
硬直した老人の頑迷さそのもの。
せめて自分が受け入れられないものから
距離を置くことや、あえて意識しない
ようにすることすらできず、
直接的な批判ばかりが、心に渦巻きます。
これでは単なる老害です。
自分がそんなものに成り下がって
いることに気づき、
暗澹たる気持ちになります。
まだ40代であるはずの今ですら、
こんな有様なのでは、
将来に何ら明るい展望が見出せません。
こんな状況を受け入れられる
自分になれるものでしょうか。
【みずは・42歳・会社員】
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A:
FROM 川畑のぶこ
生老病死は仏教では
人生の4大苦と言われています。
40代や50代では、
みずはさんのように、
老いることの苦しみを味わう人が
多くなるのではないでしょうか。
みずはさんのように、
老いの恐怖に直面しつつも、
そこに100%巻き込まれて
いるのではない。
一部の自分がそんな自分を
俯瞰視できていて、
制御を試みようとされているのは、
素晴らしい姿勢ではないかと
思いました。
濁流に完全に飲み込まれるのではなく、
片足は濁流に浸りつつも、片足が
陸に出ているといった感じでしょうか。
自分の考えに固執した人間には
なりたくない、けれども固執している
自分がいる!それをなんとかしたい!
おそらく、このような俯瞰ができて
反省できるのも、老いの恩恵ではないか
と思います。
もう一方の足を陸に上げるのに
一体どうしたら良いのか。
一つには、
自然の法則(全ては変化する)
を理解して、それを受け入れる勇気と、
もう一つには、
真の価値とは何かということ
に関して、その価値の見直しをする
勇気が必要なのではないかと
思いました。
年をとっても若い時と同じ記憶力や
様々な物事への対処のスピードを求めて
いると、どうしても苦しくなります。
それは不自然だからです。
老いの変化は自然なことであり
健全なことであるという姿勢を
強化されてみてください。
みずはさんは、これまで
多くの事を短時間で効率よく
こなされてきた事と思います。
それは素晴らしい事だと思います。
ただし、それが常に
維持できていなければ、
あるいは向上し続けなければ、
みずはさんの価値がなくなって
しまうかというと、
そうではありません。
若い頃の能力を維持し続けるのは
超人的ではありますが不自然です。
超人でなければ認められない
わけではありませんし、
価値がないわけでもありません。
ちまたには、超人になれることを
良しとし、そこに訴える
媒体やメッセージも多く存在します。
ついつい翻弄されてしまいますね。
真のパワーとは、超能力を発揮
することではなく、
自然を受け入れ、称え、
それとしなやかにダンスすること
ではないでしょうか。
変化しつつあるご自身を、
「お、自然の法則通りだな」と
微笑み包み込んであげては
いかがでしょうか。
今までは、スピード勝負でしたが、
今度は、じっくり時間をかけて
味わうことができるように
なったのなら、
それは新たな価値の発見であり、
優れた人生のスキルでは
ないでしょうか。
急いでいた頃には気づかなかった
人々の息遣いや、
自然の息遣いに気づき、
それらを称えることができるのなら、
それは豊かさかもしれません。
このような姿勢は、
自分にも他人にも思いやりある姿勢
であるかと思いますし、
ご自身の中にも、相手との関係性にも
みずはさんの人生そのものにも調和を
もたらすことと思います。
ぜひ、速度や量の維持や向上ではなく、
誰もが通るべき道である老い、
すなわち、自然の変化の受容と、
それを楽しむ力を意識されながら、
日々過ごされてみてください。
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◎編集後記
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「できない自分を受け入れる」
ってすごく難しいと実感します。
誰のせいにもできないですしね。
一つできないだけなのに、
「自分はダメ人間」なんて
全否定してしまったり。
(これ、昨日収録してきた断捨離塾
新年号の内容でもあります。)
このところ身につまされる話が
目白押しです。ひぇ~。。。
「一年の締めくくり、しっかりやれよ!」
という天の声なの~~???
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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