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2016/08/31(水)
【川畑のぶこ】[Q&A] 終わりが見えない実家の断捨離
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:終わりが見えない実家の断捨離
父は7年前に、母は4年前に他界し、
私(独身)はその実家(一軒家)に
引き続き住んでいます。
私は3人姉妹の真ん中で、
姉と妹は結婚してそれぞれ
家庭を持っています。
実家に住んでいる私が主に
親の遺した遺品を整理して
いますが、4年になる現在も
なかなか終わりが見えて
きません。
特に、母はいわゆる
超タメコミアンで
実際に「賞味期限が
昭和の日付の食品」や
「今年35歳の妹が
生まれた時の、友人たちから
貰った出産祝いの全く
手をつけてないもの」
が、母亡き後に見つかり、
泣きそうになりました
(情けなくて)
バックヤードから、
母の衣類の尋常じゃない
量がわんさか出てきて、
何度埃でむせたことか…
私は、ここで
「人間の命はモノより短い」
「溜め込んだモノのツケは、
本人でなく残された者が
背負うものだ」
ということを思い知り、
断捨離の大切さを改めて
実感したのであります。
「そんなに、遺品整理が
大変なら業者に頼めばいい」
という意見もありますが、
私としては本音は
そうしたいのですが、
それは現実難しいです。
というのは、嫁いで行った
姉妹の存在です。
実際に母のものと思って
処分した本棚が、実は
姉のものだったりしたことも
あったりして、処分できる
ものの線引きが曖昧なのです。
現実、遠方だったり、
子供が小さかったり
配偶者の仕事の都合上、
ウチになかなか来て
くれなかったりするので、
相談もままならないです。
そして、母の遺伝子を
引き継いだかのような
タメコミアンの姉妹で、
姉にいたっては、嫁いで
10年になるのに部屋一つ分
埋まるくらいの荷物が
まだ残っています。
「もう嫁いで行ったのだから、
なんとかしてほしい」
と言っても、
「ウチは転勤族で、そんなに
広い家に住めないし、いつ
引越しになるかわからないから、
持って行くことはできない」
「近いうちに、姑と同居
する二世帯住宅を建てる
計画がある。そのときに
持っていく」
と、言いながら、
その建設予定地より、
どんどん遠いところに、
転勤が決まっていき
その計画が実行できる
めどなんていつのことやら…
現実に姉が置いていった
荷物が私の生活スペースを
占領しているので、
「他人のものは勝手に
捨ててはいけない」
の断捨離の鉄則を
守ってるにしろ、姉のモノを
隅の方にまとめておいて、
私のスペースを作ろうとしては、
「私のモノをぞんざいに扱わないで!」
と怒られる始末…
私は、
「自分の身の回りの事で
精一杯なので、それ以外の
モノにまで気を使う事は
できない!」と言いますが、
「それは自分勝手」
と言い返されます。
「妹の生活スペースを
おびやかしてまでも、
10年も家を物置にしている
方が自分勝手」
と腹の底では言いたい
ところですが、
水掛け論になるだけなので、
こらえています。
断捨離は素晴らしい
片付け法とは思ってますが、
私ひとりではどうしようも
ないことを痛感しています。
私自身のモノの断捨離は、
殆ど済んでます。
そして、一日も早く
家の整理を終わらせたくて、
今年に入ってから、ほとんど
遊びに行ってません。
平日は仕事、
土日祝日は片付け。
五月の連休もずっと
片付けしてました。
気がついたら今年も
半分が過ぎていき
このまま年末になりそうです…
たまに少し遊びに
出掛けても家の事が
気になって、楽しめません。
このまま片付けばっかりして
過ごすのは嫌です。
嫌ならやめてしまえば
いいかもしれませんが、
やめたら汚部屋、
ゴミ屋敷の生活が
待ってるだけで、
それはもっと嫌なんです。
アドバイスがあれば
よろしくお願いします。
【まこと・41歳・会社員】
―――――――――――――――――
A:
FROM 川畑のぶこ
まことさんとご姉妹との
モノを介したバトル。
なかなか一筋縄では
いきませんね。
そう、人は相手を
支配するときに
相手の罪悪感に漬け込む
という術を知っています。
「あなたに思いやりがあるのなら
取っておけるでしょう」
「相手をリスペクトするなら
そのままにしておくでしょう」
といった具合に。
その際、自分のモノで
苦しんでいる相手のことは
想像ができず、ひたすら
被害者意識が働いて
しまうのですね。
整理すること=悪
取っておくこと=善
という不文律が根底に
あることと思います。
まことさんの姉妹は
お二人ともタメコミアン
とのことで、モノが溢れて
いることに慣れて
いらっしゃるので、
そのことで苦しむ人の
イメージができにくいことが
考えられます。
ですので、本当に大変で
苦しんでいるのだ
ということを知ってもらう
ために、口頭ではなく、
手紙で伝えてみては
いかがでしょうか。
また、モノを溜め込み、
そのことで自分を満た
そうとする傾向がある人
というのは、自分の
持ち物を己の延長線上
のように考えてしまい、
相手がそれを大切に
してくれるか否かで
相手が自分を認めて
くれているか、または
受け入れてくれているか否か
を図ろうとする
ことがあります。
これは無意識のうちに
行われています。
まことさんは、不要に
なったモノを整理しよう
としているだけなのに
「私が不要だというの!」
と、モノと自分を同一化
してしまっている状態
ですね。
また、この時、自分が
丁寧にそれらのモノを
扱っていないことは
棚上げとなっています。
まことさんは、
あくまでも本人が
丁寧に扱わず、
放ったらかしに
しているものを整理
したいということを
伝えているのであり、
姉妹を大切にしない
ということではない
ということをはっきり
伝えておくことは
大事なプロセスであると
思います。
まことさんは、
ご姉妹のことは
大事にされていると
思いますので、
(それ故にこのことに
真摯に向き合い、
悩んでいらっしゃる
ことと思います)
そこは自信を持って
良いと思います。
モノを取っておく
ことで、相手への
思いやりやリスペクト
を表現したり証明したり
する必要はまったく
ありません。
今ご自身がこのことで
とても困っていることを、
この問題をできるだけ
早く解決したいことを、
そして、姉妹のことは
大切に思っていることを、
誠実に伝えてみては
いかがでしょうか。
まことさんがご実家を
ご両親の遺産として全て
相続されている場合は、
ご実家のスペース全てを
自由にされたら良く、
ご姉妹のものは
それぞれの住まいに
送ることが健全ですが、
姉妹3人が3分の1ずつ
相続しているのなら、
ご姉妹にもその空間を
自由に使う権利はあります。
(たとえ物置にしたとしても)
その場合は、どこから
どこを物置として使うか
ということも話し合って
みてはいかがでしょうか。
そしてそこに「丁寧に」
保管することを伝えて
みてはいかがでしょうか。
ただし、開かずの間に
埃や菌が堆積し、
衛生状態が悪化したなら、
それはまことさんの
健康や人生の質を落とす
こともきちんと主張し、
それ故にどのように
管理するかも話し合いを
してクリアにしてみる
ことをお勧めします。
どうか、相手への
敬意と愛情を持って
コミュニケーションを
スタートしつつ、
主張すべきことは
引かずに主張してください。
主張は決して
批判ではありません。
PS
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。
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◎編集後記
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言わないでいい余計な一言を
つい口走ってしまう。
こんな言い方したら嫌だろうな、
とわかってるのに、あえて
そういう言い方をしてしまう。
昨夜、母との会話で
やってしまいました。
うぅ、、まだまだ修行が
足りませぬ。
–青野慶子
PS
「近しい人との
コミュニケーションほど難しい」
、、って、
このプログラム最初の
レッスン項目にあったの
思い出しました。
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/Ioo1UVWm/232624/18266578
もう一度きちんと学び直そう!
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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