断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  【川畑のぶこ】[Q&A] もったいないお化けが出る?

2016/08/24(水)

【川畑のぶこ】[Q&A] もったいないお化けが出る?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

―――――――――――――――――

Q:ものに責められている気になるんです。

こんにちは

断捨離について。
捨てるものに対して、
どう考えればいいのかわかりません。

私は50代で、
小さな時から祖母・母から、
「物を粗末にするといけない」と
ずっと教え込まれてきました。

使えなくなるまで、
使ってこそ物が成仏する、
なんて考え方でした。

「もったいないお化け」・・・
まさにこんな感じです。

一度、30代の時に物を
大々的に処分しました。
もう使わないブランド物のバック。
買ったけど、続かなかったゴルフセット。
あれやこれやとフリーマーケットで売りました。

ここからが、問題なのですが、
処分したもの達が
追いかけてくるような夢で
うなされてしまったのです。

昔から物に意思があり、
私を責めるような気がして仕方ないのです。

それでどうしても及び腰になり
思いっきり断捨離できません。

自分の問題とわかっていながら、
いい考え方ができないかと
悩むことが多いです。

何かいい方法はないのでしょうか。

【50代 女性 Keiko様】

―――――――――――――――――

FROM 川畑のぶこ

A:
まさに、
「もったいないお化け」世代ですね。

私たちの母親や祖父母は物質に
乏しい時代を過ごしているので、
モノを最後まで大切に使い切る、
また、リユースやリサイクルの精神も
身につけていたことでしょう。

私自身も母の断捨離を手伝った際に
出てきた鉛筆ホルダーに入った
残り1センチほどの鉛筆を手にして、
美しい精神だなと心に染み入りました。

ただし、私の母の場合はそれ以外に
使いかけや新品の鉛筆が
何十本も出てきましたが…

皮肉にも、母が生きている
ほんの数十年のあいだに
モノが足りなくて困る時代から
溢れて困る時代に移行してしまいました。

過去の価値観と行動では、
うまく適応ができなかったのです。

先達の知恵、「もったいない精神」は
いつの時代も大切な概念です。

モノを慈しみ、
そのモノの命をまっとうすることで、
無駄使いをする精神を戒める
この概念は、仏教に由来するものです。

さて、
それではKeikoさんが捨てて
夢に出てくるモノたちは、
Keikoさんが捨てずにとっておけば
もったいなくなかったでしょうか?

大事に使い切って、
それらの命は輝き全うされたのでしょうか?

もしKeikoさんの言うように
モノに意識があったとして、
よく考えてみてください。

主から大事に使われているわけではなく、
罪悪感を免れるために漫然と
とっておかれているだけで、
ときにはお蔵入り…、
いったいどんな気持ちになるでしょうか?

Keikoさんが、
特に自分のことを好きな訳ではないし、
むしろ相性は合わないと思われているけれど、
一度縁があったからという理由だけで
義理で年に数回声をかけてくるような
知人がいたなら、
どんな気持ちになるでしょうか?

心を偽ってでも関係を
キープしてもらいたいでしょうか?

それともそのような人たちとは
早々に縁を切って、
自分と気の合う人々との時間を
大切にしたいでしょうか?

気に入っていない、
あるいは必要のないモノたちの
いのちが全うすることを優先したことで
Keikoさんのいのちは全うできていますか?

終わっている関係性のモノたちが
ひしめいている空間で、
ろくに使っていないことに罪悪感を
抱きながら暮らし続けたなら、
Keikoさんの人生が
もったいなくありませんか?

リサイクルすれば
必要とされる人々のもとへ
いけたかもしれないモノたちが
必要とされないままKeikoさんの
もとにあることのほうが
もったいなくありませんか?

モノは使ってこそ価値が出ます。

モノは人間が使うものであって、
人間がモノに使われては本末転倒です。

生きた関係性は
私たちのいのちを輝かせます。
死んだ関係性は
私たちのいのちをくすませます。

親たちの世代は、
モノがなくて困っていました。
私たちの世代は、
モノが溢れて困っているのです。

親や先祖は子孫が豊かに幸せに、
そして賢く生きるために智慧を
携えたかったはずです。

ない時は溜めるのが智慧。

では、溢れた時の智慧は何でしょう。

ぜひKeikoさんの
いのちを輝かせる選択は何かを
もう一度問い直してみてください。

PS
手放すことで、
自分のいのちを輝かせる人生を
手にした藤原久美子さん。

どんなモノから何を見つめ、
どう変化していったのか、、、
こちらでご紹介しています。

http://123direct.jp/tracking/cr/4qEI7LEO/232067/18266578

PPS
公開は今日までです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

朝の連ドラ。
当時の家の中の様子なんかも
結構出てくるんですが、
家具の配置とか置いてるモノとか
ついつい目がいっちゃいます。

家の造りや、家具、家電は
どんどん進化してるけど、
家の中の基本的な”雰囲気”は、
あまり変わってない、、ような?

時代に合った暮らし方、
モノとの付き合い方、
まだまだ模索中、、
なのかもしれないですね。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

<メルマガ登録>
※PC:こちら からご登録ください。
※携帯:こちらから空メールをお送りください。

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

メルマガの登録はこちら

 

 

執筆者一覧

 

 

 

最近の投稿

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト