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2016/02/09(火)

【千場ひろこ】捨て難きを捨て…

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 千場ひろこ

 

FROM 千場ひろこ

みなさん、
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。

「捨て難きを捨て、手放し難きを手放し、
以て新たな“調和”の為に、代謝を促さんと欲す…」

先週、千場の頭の中で
ぐるぐるお経のように
鳴り響いていた一節です。
(なにかに似ている!?)

私たち一家にとって、
捨て難きもの。手放し難きもの。

大切に乗っていた、車を手放しました。

13万キロ走っているので
おそらく廃車コース、だそうです。

4歳の息子がまだ1歳の頃に
中古で買った、TOYOTAのNOAH。

彼がまだ言葉を話さない頃。
後ろの座席の重たいドアが閉まる音が
印象的だったらしく、
「ダッハン、ダッハン」
と呼ぶので、いつのまにか
名前が「ダッハン」になったNOAHです。

いやあ、もう名前が付いてしまうと
ダメですね~。

ただの車とは思えなくて。

とてもじゃないけど、
「車を捨てました」とは書けない。

不思議なものです。

―――

もうダッハンを手放す“潮時”だな、
というのはわかっていました。

でも、無理して乗り続けることも
不可能ではありませんでした。

というか、そうしようかと
ぎりぎりまで迷いました。

言うなれば、
賞味期限は切れていても
食べられるお菓子みたいな状態で。
「食べれないこたあない」みたいな。

でも、よくよく、胸に手を当て
深く心の奥底の感覚を探ってみると。

とにかく、
「次に進め!」
というような声が聞こえるような
感じがしました。

これもひとつの大きな代謝だ!

主人もそう思う、というので、
これは泣く泣くGOだと
結論が出たのです。

―――

いざ、お別れするとなってみると。

ただ業者さんに引き渡す、
というのがお別れとして
どうにも味気ない感じがして。

もちろん、きれいに
洗車&お掃除するにしてもですよ!

いろいろ考えた末…
用事で月に2回は行く京都府・亀岡市の、
出雲大神宮で感謝の御祈祷を
してもらうことに。

受付でこうのたまう、うちの主人。

「あのー、廃車になるので、
車に“シャッシャッ”って
やってほしいんです」

(注:“シャッシャッ”とは、
神主さんが持っている弊ではらう動き)

少々困惑顔の受付の巫女さん。

「新車の安全祈願ではなく?」

とたずねられるくらいには、
珍しいことだったようです。

奥の人に確認を取ってくださり、
おかげさまで、無事、
廃車に際しての神恩感謝を込めた
祝詞を奉納してくださいました。

これで、ようやく、
手放し難きを手放す踏ん切りが
ついたのです。

―――

大人はまあ、
踏ん切りはつきましたが。

あんなにダッハンダッハンと
車をかわいがっていた
子どもたちが心配で。

ガソリンあげるときも
「ダッハンに豆乳だよ~」
と、まるで子牛にエサを
やるように語りかけるくらいでしたから。

(注:灯油を“豆乳”と
言い間違え続けている。
そもそも灯油でもないのだけど、、、)

神社の御祈祷にも
一緒に参加したものの、
いまいちどこまで理解しているか
未知数な感じ。

御祈祷の翌日、
まさに車とさようならするその日。

「ドナドナド~ナ~、ド~ナ~」
という感じで、
号泣ものだろうか…

そりゃ、泣くだろうな、
取り乱すだろうな、
どう説明したらいいだろう。。。
いや、いまだ、言うしかない!

「あのね、○○ちゃん、
ダッハンはね、もう歳をとって
乗れなくなっちゃったの。
だからね、もう会えないの」

「え~!? そうなの~!」

「そうだよね、びっくりするよね…」

あー…泣いちゃうかも。。。
地団駄踏んで嫌がるかも。。。

「…え、じゃあさ、プリウスに
すればいいじゃん!
プリウス買お買お~、買おうよ~」

…え、まじっすか?

あんなにかわいがってたのに。。。

…いやはや、子ども、恐るべし。
心の新陳代謝スピードがハンパない。

センチメンタルに浸っている
場合じゃなかったですわ。

その切り替えの早さ、
ときに必要ですよね。

【先週ダンシャッたモノ】
金属ゴミいろいろ

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

どんなに涙涙のお別れになるかと、
途中からこちらが涙ぐみそうな
気持ちになっていたのに、、

お子ちゃま恐るべしですね(笑)

取り越し苦労でほっとするやら、
拍子抜けするやら、、
千場さんの気持ちがひしひしと
伝わってきました^^

青野慶子

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お楽しみに☆

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

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