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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2016・1・19　No.1571

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◆今日の断捨離 「I LOVE トイレ」

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FROM　千場ひろこ

みなさん、
ごきげんさまです。
「暮らしの哲学」研究会の
千場ひろこです。

家で子ども（3歳と4歳）を
観察していると。

ときに、親の目を盗んで
家のどこかの部屋に１人で行って
なにかイタズラしたり、
悪巧みをしたりしています。

洗面所の戸棚の下にあるものを
ごそごそしたり。

「ここは大人だけよ」と言っている
暗くて寒い書斎に忍び込んだり。

人気のない静かな玄関に行って
ぼんやりしてみたり。

親がいないところで、
家をまさぐったり、
空間の静けさを味わったり。

そんな他愛のないことが、
なぜか子ども心に
わくわくどきどきするものです。

―――

千場が子供の頃、いちばん
１人で過ごすのが好きだった場所。

それはトイレでした。

宿題を持ち込んで、
便器の上でしていたことも
あるくらい。

誰にも邪魔されず落ち着くのです。

まあ、すんなり机に向かえなかった、
へそ曲がりな性格も
あったかもしれませんが（笑）

でも、
小さな窓から差し込む日差しがきれいで、
壁紙の柄が好きだったのを
よく憶えています。

その、好きなトイレのある
実家を離れて今年で19年。

いくつもの家で、
いろんなトイレにまたがったけれど。
（ひいふうみい…。実家を離れてからの
引っ越しの回数を数えてみたら、9つ！）

いまの新居の自宅のトイレが
一番好きです。

実家のトイレと同じくらい好きです。
せっせと掃除し、磨いています。
用も無いのにトイレで
にんまりしています。

お恥ずかしながら、
いままでの引っ越し先では
そこまでトイレをキレイに
していませんでしたから…。
自分でもビックリしています…。

そしてちょっと愕然としてもいます。

だって！　ということはですよ！

「片づけとか掃除の
モチベーションは、
“その家、部屋、空間が
自分の好みかどうか“が
想像以上に大事なんじゃないか」

と思えてくるから。

つまり、
片づけ・掃除ができないことを
本人の頑張りの無さとして
責めるよりも。

そもそも“容れ物”と自分との
相性がいいかを問いかけるほうが
先決だったりするかもしれない。

その容れ物は、必ずしも
「豪華でお金のかかった住空間で
あればいい」
ということじゃないのは
言うまでもないことですよね。

―――

子どもにとっても
大人にとっても。

用も無いのに行きたくなって
居るだけでいい気分になれる部屋が
あるというのは、幸せなことです。

住まいのぜ～んぶが
お気に入りではなくとも。

せめてトイレ、玄関、洗面所のように
どこかのひと部屋だけでも
お気に入りがあるといいですよね。

そんなささやかなことに
しあわせを感じたりする今日この頃です。

【今週ダンシャッたモノ】
結局あまり使っていなかった、
ガラス製のチープな一輪挿し数個

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◎編集後記
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断捨離をはじめた頃住んでいたのは
築10年くらいの部屋でした。

「掃く，拭く，磨くはお浄め！」
と意気込んでみたものの，
経年劣化した水回りは
いくら掃除しても
あまり綺麗にならなくて，
やる気がなくなり，，

それがきっかけで引っ越しました。

引っ越し先は新築。
当然水回りも新品！

この状態を保てるように頑張ろう！
と俄然やる気になったのを
思い出しました。

いつも引っ越すわけには
いかないけれど，
どうしてもスッキリしないときは，
容れ物との相性も
考えてみる価値はありそうです。

青野慶子

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