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2014/03/19(水)

【川畑のぶこ】祝福できる人生

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・3・19  No.902

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◆今日の断捨離 「祝福できる人生」

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先週末は「医療の断捨離」合宿で、
20名近くの参加者のみなさんと
3日間の時を共にする。

 

桜島、開聞岳、錦江湾を眺望する
指宿の施設で、大自然に抱かれながら、
研修会場はやさしくも情熱的な

 

エネルギーに包まれる。
健康について
病気について
生について
死について

 

みなで真摯に取り組む。

 

いったい私たちは何を軸に
医療と関わったらよいのだろうか。

 

私たちにとっての要・適・快な
医療とはなんだろう。

 

講師はやましたひでこ氏、
おのころ心平氏、合宿施設である
メディポリス指宿の理事長
永田良一氏、そして川畑の4名。

 

今回のこの4名のメッセージを
統合するなら、医療とは

 

「いのちを輝かせるための手段」

 

であるということ。

 

私たち人間の動機は

 

・痛みや苦しみから逃れ
・喜びや安らぎに向かう

 

こと。

 

病気そのものや、それにより
生じる痛みや苦しみを取り除く
ことは現代医学の担うところ。

 

ただし、もしその苦しみが身体レベル
のみならず、心理社会的なレベルで
生じている苦しみの表れだったら…

 

もしその苦しみが生きる目的を
失った、たましいのレベルで
生じている苦しみの表れだったら…

 

単に身体レベルの疾患を取り除くだけ
では片手落ちになってしまうだろう。

 

そして、医療者や医療技術だけに
自分の健康の全てを任せてしまったのなら、
苦しみは繰り返されることになるのだろう。

 

真の健康を見据えて医療と関わるのなら、
身体面のみならず、心理社会面や
たましいを含む、いのちそのものを
軸にして関わることが必要となってくる。

 

医療に使われるのではなく、
医療を活用する姿勢―
そのためには勇気と信頼が必要だ。

 

身体レベル、心理レベル、社会レベル、
そしてたましいのレベルでの、己の真の
ニーズを理解し、それを満たす姿勢。

 

ときとして、それを不便に思う
人間もいるわけで。それが結構
近しい人間であったりするわけで。

 

何がおこっても、大丈夫と
いう勇気と信頼感が必要となる。

 

私は人生になにを求めているのだろう。
人生は私になにを求めているのだろう。

 

死なないことを目的とするのではなく、
この問いの答えを見つけ、そこに
取り組むためにいのちをつなぐ。

 

医療の意義はここにあるのだろう。

 

* * *

 

「医療とは?」を問うときは、
いつもこの仕事を始めて、
最初に出会った患者さんを想う。

 

乳がんで闘病する彼女には、
両親との不和があり、それが
苦しみの源であることは承知しつつも、
その課題に取り組むことは先送りしていた。

 

和解などあり得ないし、
取り組みたくもない。

 

取り組むにしても、来世か来来世だね、
とニヒルに吐いていた。

 

死期を悟り、
最後のカウンセリングをしたいと
連絡が入ったので、彼女のいる
ホスピスに出向くと、いつも通りの
毒舌の中にも穏やかさが見られた。

 

ボランティアさんのつくってくれた
プリンを一緒にほおばりながら、
遠くを見つめ、「親と和解した」
と報告をしてくれた。

 

「今、人生の課題を全て終えた」と。

 

「病気のおかげで、親との絆を
取り戻し、今、人生でいちばん
親に甘えているんだ」と。

 

その瞬間、ふわーっと
あたたかい風が病室を包み込む。

 

四十半ばの彼女は、まるで
少女のように瞳を輝かせながら
その直後、天へと旅立っていった。

 

生前、余命いくばくもない
と言われていた彼女は、
様々な治療に取り組んでいた。

 

科学的であれ非科学的であれ、
効くと信じたものは片っ端から試した。

 

結果、当初宣告されていた
生存期間よりも、長く生きることになる。

 

生存期間が延びたのは
確かに喜ばしいことかもしれない。

 

けれども、そのことで
彼女がいのちの課題に取り組み、
いのちを輝かせてこの生を卒業できたことが
何よりも大きな喜びだったのは間違いない。

 

寂しくも、卒業おめでとうと祝福できる
ような人生のために、私たちは
どのように医療と関ったら良いのか。

 

勇気を持って人生の大きな課題に
取り組み、潔く旅立った先輩から
学ばされる思いだった。

 

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◎編集後記
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親との不和、家族との不和、
あるいは職場や友人間での不和…

 

人間関係というのはたくさんの不和が
あって当たり前であると同時に、
それらにいかに対応するかで、
人生の質は決まるのかもしれませんね。

 

―安永周平

 

PS

自分が人生の最期を迎える時、
自分自身を祝福してやれるような、
そんな人生を送りたいのであれば…

 

川畑のぶこから「人間関係」の
問題を解決する極意を学びませんか?

http://123direct.jp/tracking/cr/Z8zt9PFg/164910/12136453

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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