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2013/04/17(水)
【川畑のぶこ】真のサポート
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2013・4・17 No.565
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◆今日の断捨離 真のサポート
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FROM 川畑のぶこ
以前のメルマガで、
母の断捨離に関して記事を書いたところ、
多くのメッセージをいただいた。
相手が自分の気にかけている人であればあるほど、
相手の問題が手に取るように分かればわかるほど、
その問題を解決してあげたいと、
積極的にはたらきかけをしてしまうもの。
求められているかどうかもわからないのに
勇み足で解決策をどんどん提示しがち。
言いかえるなら、尋ねることなしに、
相手の領域にずかずかと
土足で踏み込んでしまいがち。
その通りに相手がしないと、
「なぜわかってくれないのだろう」
と落ち込んでみたり…
時として怒りを抱いてみたり…
あるいは、愚かな人だとジャッジしてしまったり…
よかれと思ってしたことが、なぜか、
結果的に相手との溝を深めてしまう…
どうやら、多くの人がそんな
「やっちゃった」を共感されたよう。
何を隠そう、私自身、かつては、
相手の領域への土足での踏み込みは
得意中の得意だった。
「あなたのためよ」と、
おせっかいの押し売りの達人だった。
やっかいなのは、それが、
決して悪意ではないこと。
それで相手が苦しみから
離れることができるなら
それは絶対にいいこと!
と、120%善意だからたちが悪い。
サイモントンとの出会いから、
正義のお助けマンはしなくなった。
その後、カウンセラーになるのだから
人生とは摩訶不思議だ。
母の断捨離で「ひたすら共感と傾聴」と述べたが
それは決してカウンセリングテクニック的にそのようにして
彼女の変化を促そうとしたわけではない。
私は本当に彼女の部屋が片づこうが片づくまいが
さして関心がなかったのだ。
ところが
「なぜ母がそのようになったのか」
ということには大いに関心があった。
母の問題にではなく、
母という人間に関心があったのだ。
いったいどういう動機からそうなるのか…
過去にはどんなことがあったのだろうか…
その価値観はどこから形成されるのだろうか…
どんな親子関係だったのだろうか…
一人の人間として関心があった。
なので、耳を傾けたのではなく、
耳が勝手に傾いた。
逆に、人間としての相手にはさして関心が無いのに
相手の結果には関心があるようなとき。
それは実は、相手が結果を出すことで、
自分が手柄を立てることに関心があることが多い。
相手が自分の思い通りの結果を出すことで、
自分が満足したい心理。
お手柄への執着だ。
これは真の相手へのサポートではなく、
己のサポート。
相手は翻弄されてしまうことだろう。
真のサポートは相手が真に求めていることを理解し
それがたとえ自分の理想と異なっていても
それを許容するちから。
そのための必須要素は…
うーん…
信頼と愛ではないかな。
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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