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2020/12/16(水)

【川畑のぶこ】Q.理想の夫婦だと言われていたのに…

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.理想の夫婦だと言われていたのに…

はじめまして、
今年結婚して37年になる
私62歳、主人63歳の夫婦です。

若い時に会社を立ち上げ、
これまで二人三脚で26年間頑張って参りました。

家庭と仕事、24時間毎日一緒に
生活してきました。
周りの人達からもこんなに
仲の良い夫婦は見た事が無い、
理想のカップルだとよく言われておりました。

主人は以前に命の電話のボランティアを
5年ほどしており、とても真面目で正直な人です。

そんな主人が昨年末に
不倫をしている事が発覚しました。
お相手(52歳、美人)の家庭のDVの相談を
受けている内に男女の関係になってしまい、
相手の方はDVの旦那から逃げる為に家を出、
15年育てたお店(喫茶店)を閉め
アパートを借りて住んでいます。

主人は彼女が家を出た事、
大切にしていたお店を閉めた事に責任を感じ、
彼女のアパートと家とを
伝書鳩(決められた時間、曜日を守っている)
のように行ったり来たりしています。

彼女は幼少期に親に捨てられた為か、
自己肯定感が少なく、不安症です。

旦那に対して依存と束縛が高く、
私に対しての嫉妬は半端有りません。

でもお料理がとても上手のようで
主人はすっかり胃袋を握られています。
主人に対して依存や束縛をする一方、
献身的で、尽くすタイプなので、
主人と彼女は共依存の関係になっています。

「貴方には本当に悪い事をしたと思っている。
でも、今まで充分幸せにしてきたつもりだ。
これからは不幸な人生を歩んできた彼女を
幸せにしてあげたい」そう言われました。

あと3~4年後、会社を息子に引き継いだら、
家族を捨てて彼女の為に家を買い
一緒に住むつもりでいます。

こんな夫に私は今後
どの様に向き合ったら良いでしょうか?

【さくら・60代・会社役員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

夫が他の女性との生活を一部で始めており、
数年後は一緒に暮らす計画をしているのですね。

裏切られたという体験は、怒り、自己不信、後悔など、
さまざまな感情が入り混じって消耗することと思います。

そのような感情の嵐を経て、少し冷静に
この状況を観察できるようになっている部分も
さくらさんにはおありかと見受けます。

人は誰しも人の役に立ち、認められ、
自分の価値を確かめたいという欲求があると思います。

ただし、ある程度の自己承認ができておらず、
劣等感や自己肯定感の低さなどの問題があると、
さくらさんがご指摘されているように、
共依存といって、互いに依存し
依存される(orさせる)ことで「必要とされる私」
という心理的ニーズを満たそうとしてしまいます。

カウンセリング現場では、共依存は大きな問題で、
クライエントの自立を阻みます。

カウンセラー自身が専門的な訓練を経て
気づきを獲ていないと起こり得ることです。

もちろん、異性間では共依存的でなくても
恋に落ちてしまうこともあれば、
性的欲求の充足という点で、
ニーズが合致することもありますので、
一概に心理的な共依存だけが
問題とも言い切れないのかもしれませんが。

さて、さくらさんは、
ご主人のことを今でも愛していますか?

そうであれば、その気持ちを
ご主人には伝えていますか?

それとも、これまで何十年も
一緒だったのだからという、
変化への抵抗や生活の至便性から、

また、不倫相手への競争心から
=自分が相手より優れていることを確認して
自分の価値を保ちたい気持ちから、
ご主人への未練が湧いてくるでしょうか?

もし、ご主人が胃袋だけでなく、
心も不倫相手に奪われているのなら、
元鞘に収まるというのはそうそう
簡単なことではありませんね。

それでも、ご主人を
本当に愛しているのであれば、
損得勘定抜きに、その素直な気持ちを
伝えてみてはいかがでしょうか。

これは相手の気持ちをコントロール
するために伝えるのではなく、あくまでも
自分の気持ちを整理し、完了する意図で
伝えると良いです。

その結果、関係性に変化が生じる可能性もあります。

そして、覚えておいてほしいのは、
結果がどうであれ、今夫婦間で起きていることは、
さくらさんが愛に値しないから
起きているのではないということ。

また、37年は無駄ではなく、
経験はすべて次のステップに役立つということ。

それぞれがそれぞれの人生の
大切な課題に向き合い、乗り越え、
精神的に成長するために起きている、
ということを信頼してください。

自己愛もその課題かもしれませんね。

夫が離れたのなら、夫無しでも幸せを
体験しながら生きることができる人生が
さくらさんには用意されており、恐れず
そこに取り組むことが課題なのでしょう。

人生とは不確実なものです。

「一寸先は闇」という言葉がありますが、

おなじように

「一寸先は光」のことだってあります。

予想もしなかった闇も光もぜんぶひっくるめて、
この体験があったからこそこれから成長していく
ご自身をもイメージして、トンネルの向こうの光を
意識して前進されますように。

応援しています!

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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